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現地記者が「ギャンブル」と総ツッコミ!スパーズの暫定監督は悪評だらけのイゴール・トゥドール?

イゴール・トゥドール。懐かしい名前です。1998年のフランスワールドカップでクロアチアを3位に導いた主軸のひとりで、2001-02シーズンからのユーヴェのセリエA連覇にも貢献しています。メモリアルな試合をひとつ挙げろといわれれば、1998年9月13日のペルージャVSユヴェントス。中田英寿が衝撃の2ゴールデビューを果たした一戦で、トゥドールは美しいヘッダーを決めています。

2008年に30歳で引退したクロアチア代表のCBは、指導者になったと聞いていたのですが、昨年の10月にユーヴェから解任されたという以外に、これといった記憶がありません。2013年に母国のハイドュク・スプリトで監督としてのキャリアをスタートしたのですが、その後は1年以上契約が続いたことがなく、獲得したタイトルは2013年のフルヴァツキ・ノゴメトニ・クプだけです。

2015-16シーズンのPAOKと、翌シーズンのカルデミル・カラビュックスポルはシーズン途中に解任。その後のガラタサライ、ウディネーゼ、ハイドュク・スプリト、エラス・ヴェローナ、マルセイユ、ラツィオ、ユヴェントスはすべて暫定監督で、正監督に昇格を果たしたガラタサライ、ウディネ、ユーヴェは、すべて年が明ける前に任を解かれています

指揮官として実績がなく、プレミアリーグの経験ゼロのトゥドールが、なぜスパーズに…!契約合意と報じた記事を読み比べてみると、イングランドの記者たちも困惑しているようです。「アスレティック」のジェームズ・ホーンキャッスル記者は、「イゴール・トゥドールは、暫定監督として豊富な経験がある」という苦し気なレポートを掲載しています。

「テレグラフ」のマット・ロー記者は、「彼と働いた関係者は、大きなギャンブルと見做している」「夏になったら、ポチェッティーノがセンセーショナルな復帰を果たす可能性がある」といっています。記者が取材した人々のコメントを見ると、「声が大きすぎる。感情的」「癇癪もちで長続きしない。試合数を見ればわかるだろう」などと、ネガティブな言葉が並んでいます。

「過渡期にあるチームのための監督としかいえない。彼が率いたマルセイユは、バスケットボールを見ているようだった。スパーズはサイコロを振ったんだね」。ユヴェントスとラツィオでは、最初の5試合で3勝しており、マルセイユでは6戦5勝でした。いわば「出オチ」の監督で、続けていくうちに選手と揉めてしまい、空中分解で解任という流れが「あるある」のようです。

「イゴール・トゥドールは、長期的なプロジェクト向きではない。だからこそ、トッテナム・ホットスパーの暫定監督は適任ともいえる。ノースロンドンに長く留まる気がなく、楽しい時間を過ごしたいだけなら、それもよし。彼にとっては、よくある話だろう。クロアチア、ギリシャ、トルコ、イタリア、フランスと欧州各地で指揮を執ってきたが、1年以上続いたのは1回だけだ」

「監督としてのキャリアを通じて、トゥドールの平均在籍期間はわずか261日で、30試合に過ぎない。直近は、自身が選手として活躍したユヴェントスだったが、8試合勝利なしと停滞してわずか7ヵ月で解任された。欧州の強豪における苦戦は、スパーズファンにとって懸念材料かもしれないが、就任後に即座に結果を出す力を常に示してきたというグッドニュースもある」

「フランスのフットボールシーンにおいて、不安定なクラブとして悪名高いマルセイユでの経験は、トッテナム・ホットスパー・スタジアムで待ち受ける課題への準備としては十分だったはずだ。彼が足を踏み入れるのは、選手とサポーターが衝突した不穏なクラブであり、繰り返し経営ボードを批判してきたキャプテンがいるチームだから」(サム・ディーン/テレグラフ)

イングランドの記者のみなさんは口が悪く、何事においても最初は懐疑的なのですが、ここまで悪評が揃うと、「どうなるか見てみたい!」という気分になります。ハーフタイムに「オマエ、殺すぞ」と選手を煽っていたポチェッティーノが帰ってくるなら、選手たちを怒鳴る監督は、優しいトーマス・フランクからのスムーズなつなぎ役になるかもしれません。

おお、「アスレティック」の記者が、最後に気になることをいっています。トゥドールが好むシステムは、3-4-2-1だそうです。マンチェスター・ユナイテッドにとっては悪夢のシステムですが、前任の監督もときどき3枚で戦っていたので、大丈夫ですよね。初陣はノースロンドンダービーでしょうか。続報を待ちましょう。(イゴール・トゥドール 写真著作者/Davide Marchiol)


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