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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

間に合ってよかった…!コビー・メイヌーの強みを引き出したマイケル・キャリックの再生プラン!

メイソン・グリーンウッドがマルセイユに移籍したのは、2024年の夏でした。その2年前、パートナーに対する暴行の容疑で逮捕されるスキャンダルが発生し、マンチェスター・ユナイテッドは苦渋の決断を強いられました。トラブル自体は、起訴の取り下げから和解という形で収束したのですが、地元の女性団体などが復帰を許さず、クラブは売却という決断に至りました

移籍金は2670万ポンド。マルセイユで過ごした2年で記録した70試合45ゴール14アシストというスタッツを見ると、「たったの」と付けたくなります。1年後、アレハンドロ・ガルナチョもクラブを離れました。ルーベン・アモリムとの確執を報じられていたウインガーは、ヨーロッパリーグのファイナルでの起用を巡って関係が修復不可能となり、夏を待たずに移籍を決意しました。

チェルシーが支払った移籍金は4000万ポンドで、こちらも格安といえるでしょう。ウィルフリード・ザハ、ポール・ポグバ、アンヘル・ゴメス、スコット・マクトミネイなど、マンチェスター・ユナイテッドをにささやかな移籍金を残して、新天地でブレイクするタレントは後を絶たず、今でも苦々しい思いが消えない選手もいます

なぜ、こんな話を始めたのかというと、マイケル・キャリックによるコビー・メイヌーの復活に胸をなでおろしているからです。2022年5月に、17歳になったばかりでマンチェスター・ユナイテッドとプロ契約を結んだ逸材のポテンシャルを疑う声はないでしょう。プレミアリーグデビューは、2023年11月のエヴァートン戦で、1ヵ月も経たないうちにレギュラーに定着しています。

イングランド代表のガレス・サウスゲート監督に抜擢されたのは、2024年3月に開催されたブラジルとのフレンドリーマッチでした。直後のベルギー戦で初先発を果たしたセントラルMFは、ユーロ2024で母国をファイナルに導く原動力となっています。前途洋々だったティーンエイジャーの最初のつまずきは、アカデミー出身の選手を放出しまくった指揮官の冷遇でした。

トレーニングに対する姿勢を咎められたラシュフォードとガルナチョとは違って、メイヌーの問題は「自分を必要としない3-4-2-1」でした。ブルーノ・フェルナンデスが1列下がったことで、パスワークに長けた20歳のMFは居場所を失い、2025-26シーズンのプレミアリーグの前半戦は先発ゼロで終わっています。アモリムが残っていたら、夏の旅立ちは止められなかったでしょう。

ポルトガル人監督の解任を受けて、暫定監督に就任したマイケル・キャリックは、選手たちが戦い慣れた4-2-3-1にシフトし、メイヌーをダブルピボットとして起用しています。前線の4人と連携しながら、ドリブルとショートパスのコンビネーションでチャンスを創出するポジションは、ジャストフィットといえるでしょう。

新たな指揮官は、メイヌーのストロングポイントを引き出そうとしており、ブルーノ・フェルナンデスに劣る面は周囲の選手を活用しています。前線を走らせるラインブレイクパスを出すのは、リサンドロ・マルティネス。サイドアタックからクロスが上がった際に、ゴール前に厚みを生み出す動きはカゼミーロが担っています。

「ボールを持っているときも持っていないときも、MFにはチームをつなぐ役割を任せています。メイヌーはボールを確実に運ぶことができ、どこにいてもキープ力を活かして連携を取ってくれるとみんなが理解しています。常に決定的なプレイを繰り出すわけではないけど、多くの攻撃の起点になってくれています」(マイケル・キャリック)

来季の監督が誰になったとしても(正確にいえば、アモリムでなければ)、メイヌーはズビメンディやマック・アリスターのように攻撃に多様性をもたらす軸として成長してくれるでしょう。間に合ってよかった…!さらにティーンエイジャーたちが、彼に続いてブレイクしてくれればと願っています。エイデン・ヘヴンもチド・オビも、シェイ・レイシーもジャック・フレッチャーも。


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