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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アーセナルに4失点で完敗。スパーズで初采配のトゥドール監督の3バックは妥当な選択だったのか?

アーセナルに4-1、1-4のダブルを喫したスパーズは、ノースロンドンダービーにおける不名誉な記録を更新しています。ホームで4連敗は71年ぶりで、3点差の完敗は1978年の0-5以来。エベレチ・エゼは2試合で5ゴールを決め、ガナーズのダービーのゴールランキングで3位に躍り出ました。ティエリ・アンリと並んだ10番の上にいるのは、7発のピレスと6発のアデバヨールだけです。

プレミアリーグの初陣が惨敗となったトゥドール監督は、自らの仕事の難しさを思い知ったでしょう。昨日の11人より、負傷者とサスペンデッドのリストのほうが間違いなくいいチームです。4バックはペドロ・ポロ、ロメロ、ダンソ、ウドジェ。アンカーはベンタンクールで、2列めにオドベール、クルゼフスキ、ジェームズ・マディソン、ベリヴァル。最前線にはクドゥスがいます。

選択肢が限られる厳しい状況で、3-4-2-1は妥当だったのでしょうか。3バックの右にいたジョアン・ペドロと右SBのアーチー・グレイの本職はセントラルMFで、ドラクシンはギョケレスとエゼに振り回されました。ファン・デ・フェンはすべての失点シーンにおいて無力で、左SBにまわったジェド・スペンスの本来の持ち場は右サイドです。

最終ラインを適材適所とするなら、ジェド・スペンス、アーチー・グレイ、ファン・デ・フェン、ソウザがうまくはまります。中盤センターにイヴ・ビスマとパペ・マタル・サールは、有力な選択肢のひとつですが、ジョアン・パリーニャをアンカーに配し、インサイドにコナー・ギャラガーとパペ・マタル・サールのほうが落ち着いたのではないかと思います。

マドリードからロンドンに戻ったコナー・ギャラガーは、パス成功が11本しかなく、ファイナルサードに通したのは1本のみ。2列めではシャビ・シモンズもサポートを得られず、デュエルは1勝15敗で、4回のドリブルはすべて失敗に終わっています。自陣でのボールロストがあまりにも多かったのは、得意なポジションとは違う景色に戸惑った選手が多かったからではないでしょうか。

デクラン・ライスの強引なドリブルをカットし、同点ゴールを決めたコロ・ムアニはパス成功5本で、28分しかプレイしていないソランケの半分です。リシャルリソンかソランケを最前線に置き、左右にシャビ・シモンズとコロ・ムアニが入る4-3-3や、コロ・ムアニとソランケを並べる2トップのほうが機能したのではと思えてなりません。

スパーズの最大の弱点はCBで、夏も冬も即戦力を獲得しなかったファビオ・パラディチとヨハン・ランゲの責任でしょう。ノースロンドンダービーのドラクシンは、体を張ってがんばっていたのですが、このレベルに対応できる判断スピードと技術の不足が露呈しました。トゥドール監督は、現有戦力を活かしながら、ロメロとダンソの復帰を待つしかありません。

プレミアリーグの20クラブのうち、2026年になってから勝利がないのはスパーズだけで、後半戦の3分5敗は最下位です。新監督が最初に着手すべきは8試合で18失点の守備の改善で、人材不足のCB以外は個々の選手が強みを活かせるポジションに配したほうがベターでしょう。はっきり、いいます。今のメンバーで3バックにこだわるのは、リスキーです。

3連敗のスパーズは、18位のウェストハムとの差が4ポイントに詰まっています。マンチェスター・ユナイテッドに迷いと混乱をもたらしたルーベン・アモリムや、ノッティンガム・フォレストで勝てなかったアンジェ・ポステコグルーと同じプロセスを辿れば、ビッグ6の降格という絵空事はリアルな事件になります。次節はフラム。トゥドール監督が選ぶ布陣が気になります。


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