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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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やっかいなCK、クロス、決定的なミドルをすべて阻止!現地メディアがセネ・ラメンズを絶賛!

フットボールクラブのサポーターというやっかいな集団は、何事も自分たちの都合で考えるのが常で、状況や立場が変われば発言は真逆になります。マンデーナイトのエヴァートンVSマンチェスター・ユナイテッドで、ホームチームがCKを獲得するたびに、ゴール前でぎゅうぎゅう詰めになっている両チームを見ながら悪態をついていました。「押すな」「アホか」的な。

「キーパーチャージを復活させろ」「CKでは、攻撃の選手がゴールエリアに入れないことにしろ」「コレ、始めたのは誰だ。アルテタか?」などとつぶやきながら、ボールがゴールに向かうたびに目をつぶっていたのですが、攻めているのがマンチェスター・ユナイテッドなら、「マグワイアが空いてるぜ!」とテンションが上がっていたでしょう。いや、お恥ずかしい限りです。

タイムアップとなった瞬間、ラグビーのような忌々しいセットピースについては、きれいさっぱり忘れていました。穏やかな気分でコーヒーを愉しめたのは、セネ・ラメンズが完璧に処理してくれたからです。CKは10対1、クロスは35対6で、スコアは0-1。マン・ユナイテッド時代に81本のクロスを放り込んで勝てず、「神頼み」といじられたデヴィッド・モイーズらしい数字です。

マンチェスター・ユナイテッドの昨夏の戦力強化というと、最初に思い浮かぶのはブライアン・エンベウモやマテウス・クーニャですが、最も成功した補強はセネ・ラメンズでしょう。エヴァートンのCKとクロスをキャッチ2回とパンチ4回でさばいた守護神は、プレミアリーグの7節からゴールマウスを任されており、2勝1分3敗だったチームは11勝8分2敗と復調しています。

セーブ率66.7%は15位ですが、GKがノーチャンスの失点が多いからです。注目すべきスタッツは、「Goals Prevented(失点阻止)」で、シュートや1対1などで想定される失点と、実際に阻止した失点の差分を取った数字です。プラスになると、「想定より多く失点を阻止した」。マイナスは、「想定以上に失点を喫してしまった」ことを意味します。

ラメンズは3.6で、エミリアーノ・マルティネス、ジョーダン・ピックフォード、ディーン・ヘンダーソンに次ぐ4位。90分あたりの期待失点阻止数(xGP)は1位だそうです。エヴァートン戦のxGPは0.86というハイスコアで、83分のマイケル・キーンのミドルシュートを上に弾き出したセービングは圧巻でした。

ルーベン・アモリムのチームでは、14試合出場でクリーンシートが2回しかなかったのですが、マイケル・キャリックとともに戦った6試合のうち3試合を無失点で終えています。フォーメーションと中盤の守備の変革によって、最終ラインの安定感が増したチームで、ポジショニングもキャッチングも向上しています。

目下の課題はロングフィードの精度で、マテウス・クーニャやエンベウモ、アマドが収められるボールを蹴ってもらえれば、ゴールに一気に迫るシーンが増えるでしょう。そういえば、エヴァートン戦のゴールシーンはマテウス・クーニャのサイドチェンジ、エンベウモのラストパス、シェシュコのフィニッシュで、2025-26シーズンに加わった新戦力のPR動画のような一戦でした。

「アスレティック」のマーク・クリッチリー記者は、「不安定なGKを抱えるチームなら、こんな夜は2ポイントを失うところだが、ラメンズは周囲の混乱を問題にせず、何も落とさなかった」と絶賛しています。夏のトランスファーマーケットで、ラメンズの獲得を強く推したGKスカウトのトニー・コトンに感謝するのみです。(セネ・ラメンズ 写真著作者/AFC Bournemouth)


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