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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Liverpool×West Ham】CKから4発!リヴァプールがセットピースの改善を図ったポイントとは?

CKから4発、最後はオウンゴール。アンフィールドにウェストハムを迎えたリヴァプールが、5-2で圧勝しました。イサク、ヴィルツ、ブラッドリー、遠藤航を欠いたチームは、右SBにジョー・ゴメスを配するぎりぎりの布陣。ベンチにいるDFはロバートソン、フリンポン、カルヴァン・ラムゼイ、アタッカーはフェデリコ・キエーザとエングモアだけです。

GKアリソン、DFジョー・ゴメス、コナテ、ファン・ダイク、ケルケズ、2センターにフラーフェンベルフとマック・アリスター、2列めはサラー、ショボスライ、ガクポ、最前線はエキティケ。直近のプレミアリーグ3試合で3ゴールに留まった理由のひとつは、ショボスライをトップ下に入れられなかったからでしょう。エキティケの背後に彼がいれば、攻撃の厚みは変わるはずです。

最初のゴールは、開始5分。ケルケズのクロスが、ワン=ビサカに当たって得たCKでした。ディウフのクリアから空中戦の応酬となり、ボックス手前に落ちたボールをフラーフェンベルフが左に流すと、左足でトラップしたエキティケが振りの速いシュートをニアに収めました。GKハーマンセンが触れなかったのは、マヴロパノスの足に当たってコースが変わったからです。

今季プレミアリーグの27試合で、リヴァプールが最初の20分で決めたのは2つだけでした。9月のマージーサイドダービーでフラーフェンベルフ、12月のブライトン戦は開始1分にエキティケ。久々にあっさり先制したのですが、ノッティンガム・フォレストに2ポイント差の18位に沈むウェストハムは、アンフィールドだからといって負けるわけにはいきません。

ボーウェンとワン=ビサカが連携しながら、右サイドを執拗に攻めるアウェイチームに対して、ケルケズとマック・アリスターが冷静に対応しています。11分からのCK2本は、マヴロパノスとディウフのヘッドが枠にいかず。リヴァプールはマイボールになるとペースを落とし、スペースに入った選手に確実につなぐようにしています。

20分に左サイドでキープしたガクポは突破を諦め、脇にいたフラーフェンベルフにパス。ファーを狙った右足のミドルは、ハーマンセンが外に弾き出しました。追加点が決まったのは24分。2本のCKをクリアされた後、ニアに落ちてきた3本めをファン・ダイクがバックヘッドで右隅に収めました。うまく守っていたハマーズにとっては、激痛の失点です。

必死に攻めるハマーズのシュートコースは、レッズの守備陣に消されており、ミドルレンジから枠に飛ばすのは難しそうです。ようやく決定機をつかんだのは37分。マヴロパノスのパスを右サイドで受けたボーウェンが、縦に持ってグラウンダーを入れると、ニアに走り込んだソーチェクのスライディングシュートはアリソンが体に当てました。

42分に右から仕掛けたサラーがショボスライに預け、ボックス右のエキティケにスルーパスが通ると、キックフェイントからの左足シュートはマヴロパノスがスライディングでブロック。ピンチをしのいだハマーズは、直後のCKで3点めを許してしまいます。右から蹴ったのはサラー、ニアで競り勝ったのはファン・ダイク。バックヘッドは、ファーのエキティケにつながりました。

ダイレクトでマック・アリスターの足元に入れたワンタッチが素晴らしく、10番の豪快なボレーがワン=ビサカのドレッドヘアをかすめてネットを揺らしました。前半で勝負を決めたリヴァプールのXG(ゴール期待値)は、0.83というロースコアです。後半開始から4分、右からクロスを入れたのはマテウス・フェルナンデス。コナテのクリアを拾ったのは、ディウフでした。

左足の高速グラウンダーに走り込んだソーチェクが、右足でタップして3-1。ハマーズが追加点を決めると、同時刻開催の一戦で0‐3からバーンリーに追いつかれたブレントフォードのように焦らされるでしょう。54分に右から入れたジョー・ゴメスのロングスローは、誰も触れずファーでフリーのガクポに届いたのですが、左足のボレーは打った直後にため息が漂うミスタッチでした。

アウェイチームの久々のシュートは64分、マテウス・フェルナンデスのミドルはアリソンが右に倒れてキャッチしました。70分の4点めも、始まりはCK。サラーのキックのクリアから二次攻撃となり、マック・アリスターのパスを受けたエキティケがボックスの左脇にいたガクポにつなぐと、カットインからの強引なシュートがワン=ビサカに当たって右隅に決まりました。

74分にサマーヴィルが左から放ったシュートは、アリソンが上に弾き出すビッグセーブ。右からのCKがゴール前を横切ってバウンドすると、カスティジャーノスのヘッドをアリソンが触ったのは枠の中でした。4-2となった77分、エキティケとジョー・ゴメスが下がり、フリンポンとエングモア。ガクポは最前線にポジションを変えています。

82分、ガクポのスルーパスで上がったフリンポンがクロスを入れると、ディサシに当たったボールが枠に飛び込んで5-2。フラーフェンベルフに代わってニョニが入ったチームは、3点差をキープしてタイムアップを迎えました。xGは1.84対1.86でハマーズが上回っており、10本で4ゴールという素晴らしいコスパのCKで勝った一戦でした。1ゴール2アシストのエキティケに拍手です。

前半戦のリヴァプールは、公式戦27試合のセットピースで8ゴール13失点。チャンピオンズリーグは5ゴールで無失点だったのですが、プレミアリーグは3ゴール&12失点という厳しい数字でした。12月末にセットピースコーチのアーロン・ブリッグスが退団となり、夏にサウサンプトンから加わったセットピースアナリストのルイス・マホーニーの主導で改善が進められました。

年明け以降は、12ゴール2アシスト。チャンピオンズリーグの2試合は3ゴール無失点で、プレミアリーグは9ゴール&2失点と明確に変わっています。守備においてはアタッカーたちの役割意識を高め、二次攻撃への対応も修正。攻撃では、右からのCKにおけるインスイングのボールを増やしており、20%しかなかったゴールエリアへのフィードが50%以上に激増しています。

サポーターにしてみれば、オープンプレーからの鮮やかなゴールがない地味な勝利かもしれませんが、セットピースを変えようとしてきたスロット監督とスタッフ、選手たちはガッツポーズでしょう。35節のオールド・トラフォードでは、ファン・ダイクがニアに走るか、中央で構えるかを瞬時に見極め、打点の高いヘッドをケアしなければなりません。マグワイア、よろしく!


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