2026.03.09 移籍ニュース2025-26移籍ニュース
冬のトランスファーマーケットの明暗。的確な補強のマン・シティは復活、空転したスパーズは…!
ジェズスとサカの負傷で前線の強化が必要となったアーセナルが、冬に首尾よく代役を押さえていたら、チャンピオンズリーグは違う結果になっていたかもしれません。カイ・ハヴェルツもシーズンアウトとなり、ミケル・メリノを最前線にコンバートした指揮官は、ノースロンドンにパリを迎えたファーストレグをぎりぎりの手駒でしのぐしかありませんでした。
あの試合のメンバーで本職のストライカーといえるのは、ベンチにいたネイサン・バトラー=オイェデジのみ。サカ、トロサール、マルティネッリを前線に並べたチームは、開始4分にデンベレに決められ、0-1のままで後半に突入しました。攻撃に変化をもたらす効果的なカードはなく、ティンバーをベン・ホワイトの後、ウーデゴーアをヌワネリに代えただけで敗戦となりました。
アルテタの嘆きから1年。今年の冬のビッグ6は静かで、補強を進めたのは2チームだけです。マン・シティとスパーズは、ともに年明けから4戦連続で勝利がなく、最終ラインとサイドアタッカーの強化が急務でした。すぐに動いたのはマン・シティのウーゴ・ヴィアナSD。スパーズのヨハン・ランゲSDの打ち手は微妙で、補強について聞かれると、あの常套句が返ってきました。
「チームに貢献できない選手や、将来的にポテンシャルがないと判断される選手を獲得するのは意味がない」。このセリフに触れると、「必要な選手を探して口説くのがあなたの仕事では?」とツッコミを入れたくなります。ヴィアナSDが連れてきたボーンマスのセメンヨは6400万ポンド、クリスタル・パレスのマーク・グエイは2000万ポンド。両者ともに、大当たりでした。
ペップの戦術にすぐにフィットしたセメンヨは、プレミアリーグ8試合5ゴール1アシスト。マーク・グエイは、入団以来のリーグ戦7試合をフルタイム出場です。彼らがいなければ、マン・シティの4冠チャレンジは途絶え、アーセナルの背中を見失っていたかもしれません。獲得に費やした8400万ポンドは、既にバーゲン価格といっていいでしょう。
対してスパーズは、全く動かなかったわけではありません。アトレティコ・マドリードから獲得したコナー・ギャラガーは3500万ポンド、サントスの左SBソウザは1300万ポンド。しかしコナー・ギャラガーのポジションは、ベンタンクールが長期離脱となったとはいえ、ジョアン・パリ―ニャ、イヴ・ビスマ、パペ・マタル・サール、アーチー・グレイと枚数が揃っています。
レフトバックは、ケガが多いウドジェのバックアッパーが必要でしたが、19歳のソウザは即戦力といえるかどうか。ロメロとファン・デ・フェンのどちらかが抜けると脆くなるCBと、クリスタル・パレスに売却したブレナン・ジョンソンの後継者の優先順位は高かったはずです。負傷者11人は不運ですが、残留争いに巻き込まれた責任は経営にあるというべきでしょう。
就任から3連敗のトゥドール監督は3-4-2-1にこだわり、ジョアン・パリ―ニャとペドロ・ポロをCBに下げたり、アーチー・グレイをサイドで起用したりしています。今のスパーズの戦力を活かすなら、4-2-3-1や4-3-1-2のほうがうまくいくのではないでしょうか。ヴェンカテシャムCEOとランゲSDは、丸い穴の綻びを埋められなかっただけでなく、四角い鍵を買ってしまったようです。
「アスレティック」のエリアス・バーグ記者は、スパーズが獲得をめざすべきだった選手を挙げています。ヴァスコ・ダ・ガマからボーンマスに加わった19歳のライアンは、移籍直後のプレミアリーグ3戦で2ゴール1アシスト。残留争いのライバルとなったウェストハムには、直近の11試合で9ゴールに絡んだサマーヴィルと、ラツィオから移籍して2ゴールのカステジャノスがいます。
ハマーズは最終ラインを強化すべく、チェルシーのアクセル・ディサシもローンで引き入れました。フラムのハリー・ウィルソンは、年明けの公式戦12試合で5ゴール3アシストと絶好調。現在のパフォーマンスを見ると獲得は難しそうですが、ウェストロンドンのクラブとの契約が満了に近づいており、1月なら交渉の余地はあったはずです。
明暗分かれた冬のトランスファーマーケット。的確に補強を進めたマン・シティがタイトル争いを続ける一方で、スパーズは戦術と人材のアンマッチを起こしており、ノースロンドンにもうまくはまりそうな新戦力を獲得したハマーズに1ポイント差に迫られています。スパーズの不振の責任は、監督に押し付けるべきではなく、任命する側が背負わなければなりません。
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