イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

スリップとミスキックで3失点!スパーズ惨敗、指揮官はなぜキンスキーを先発させたのか?

プレミアリーグでは絶不調で、11試合連続勝利なしのスパーズは、チャンピオンズリーグのリーグフェーズではドルトムントとフランクフルトを連破して4位に食い込んでいます。トゥドール監督の就任以来、リーグで3連敗と苦しい状況が続いていますが、欧州では期待できると思っていました。ラウンド16の相手は、アトレティコ・マドリード。リーグフェーズは4勝1分3敗で14位です。

クラブ・ブルッヘとのプレーオフでは、2試合で4失点を喫しています。リシャルリソン、マティス・テル、コロ・ムアニが揃って先発するのは初めてで、何となく不安ではありますが、健闘を祈るしかありません。指揮官のチョイスは、やはり3バックで、ダンソ、ロメロ、ファン・デ・フェンという顔ぶれです。GKは、なぜキンスキー…?

アウトサイドはペドロ・ポロとジェド・スペンス、センターはアーチー・グレイとパペ・マタル・サール。最初の数分でペースをつかんだアトレティコ・マドリードに対して、スパーズはジェド・スペンスがいきなりイエローをもらいました。左サイドのルックマンがラインの裏を取ったのは5分。クロスに走り込んだグリーズマンが足に当てたボールは、ゴール前に浮いています。

スパーズのボールとなり、ボックスを出たところでパペ・マタル・サールがカルドーゾに奪われ、二次攻撃がスタート。マルコス・ジョレンテのクロスはゴールラインを越えました。ゴールキックから、前線に出そうとしたキンスキーがスリップ。カットしたルックマンからフリアン・アルバレス、マルコス・ジョレンテと右につながり、フリーのシュートが左隅に吸い込まれました。

GKは、なぜキンスキー…?勢いに乗って攻めるホームチームは、サイドを制圧しています。10分に反撃したスパーズは、マティス・テルのミドルがオブラクの正面です。13分のオブラクのキックをファン・デ・フェンが頭で前線に送ると、ゴール前でフリーだったリシャルリソンの足元に届きました。9番は軸足を滑らせ、倒れ込みながらのシュートは明らかにミスタッチです。

直後にバックパスを受けたファン・デ・フェンもスリップ。ボールをさらったグリーズマンが悠々とダンソをかわし、キンスキーの逆を取って右に流し込みました。2-0となった1分後、ファン・デ・フェンのバックパスを逆サイドに展開しようとしたキンスキーが、絶望的なミスキック。拾ったフリアン・アルバレスが無人のゴールに流し込み、15分で勝負を決めました。

膝をついてうなだれるキンスキー。トゥドール監督は、いきなりヴィカーリオを投入し、失意の第2GKはスタッフに肩を支えられてロッカールームに向かっています。GKもさることながら、パペ・マタル・サールもひどいパフォーマンスで、自陣で何度もロストしています。22分の右からのFKを、自らのゴールにヘッドで流してしまったのも29番です。

ヴィカーリオが弾いたボールをルノルマンが頭でプッシュすると、スパーズの選手たちが掻き出す前にゴールラインテクノロジーが作動したようです。26分に左からボックスに入ったのはリシャルリソン。冷静だったストライカーは無理に打たず、中央のペドロ・ポロに転がし、ルジェリをかわしたWBのシュートがゴールの左に決まりました。

前半は4-1。アトレティコ・マドリードは、もう負けないでしょう。次のテーマは、何点のリードで終えるかです。55分の5点めは、圧巻でした。始まりは、スパーズのショートコーナー。ペドロ・ポロが右からクロスを入れた瞬間、中央にいたリシャルリソンと、ファーのパペ・マタル・サール、ロメロが全員フリーでした。

リシャルリソンが頭を突き出してヘディング。決定的なシーンでしたが、コースが甘く、左に飛んだオブラクのビッグセーブに阻まれました。クリアの落下点にいたグリーズマンが絶妙なタッチでフリアン・アルバレスの足元に落とすと、自陣から一気にゴール前まで独走したアタッカーがヴィカーリオのポジションを見て、左に流し込みました。

素晴らしいセービングでゴールのきっかけとなったオブラクは、76分に不用意なパスをペドロ・ポロにさらわれ、ラストパスをボックス右で受けたソランケの豪快なゴールを許してしまいました。キンスキーのミスの重さを和らげるようなゴールでしたが、5-2でセカンドレグに向かえれば、問題はないでしょう。

スリップ、スリップ、ミスキック。何かを変えなければならない状況でしたが、チャンピオンズリーグ史上最短時間のGK交代は、あまりにも残酷なチョイスです。2度めのキックミスを見たとき、2018年のCLファイナルのロリス・カリウスを思い出しました。レアル・マドリード戦でミスを連発した後、脳震盪を起こしたGKは、これがリヴァプールでのラストプレーとなりました。

キンスキーが最後にプレイしたのは、昨年の10月。132日という長い時間をゴールマウスに立たずに過ごした第2GKを、大事なゲームで抜擢した理由がわかりません。試合を壊してしまったGKを、たった17分で終わらせることで、チームのメンタルまで壊したような気がしました。「テレグラフ」は、スパースは新たな監督のアサインを検討していると報じています。

リヴァプール戦は、選手たちが自信を取り戻す場となるのでしょうか。週末のアンフィールドで敗れ、アトレティコ・マドリードとのホームゲームも失えば、最も重要なノッティンガム・フォレスト戦もあっさり落としてしまうかもしれません。トゥドールが来てからの4試合で14失点。適材適所を重視して、システムを見直したほうがよさそうですが…。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す