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ケパ、痛恨のファンブル!一気に2発を決めたマンチェスター・シティがカラバオカップ制覇!

レッドとブルーのコントラストが鮮やかなウェンブリー。いよいよカラバオカップのファイナルが始まります。ミケル・アルテタ率いるアーセナルが勝てば、2020年のFAカップ以来、6年ぶりのタイトル。ペップ・グアルディオラのマンチェスター・シティは、2年ぶりのトロフィー奪還をめざします。さっそく、両チームの先発メンバーを紹介しましょう。

ペップの選択は4-4-2か、あるいは中盤に厚みをもたらす4-2-3-1か。GKトラフォード、DFマテウス・ヌネス、フサノフ、ナタン・アケ、ニコ・オライリー。MFロドリ、ベルナルド・シウヴァ、シェルキ、ジェレミー・ドク、前線にセメンヨとハーランド。キラーパスを繰り出すプレーメイカーと、リーグ屈指のドリブラーを併用する攻撃的なメンバーです。

対するアーセナルは、ギョケレスの後ろにカイ・ハヴェルツを配しています。GKケパ、DFベン・ホワイト、サリバ、ガブリエウ、インカピエ。センターはズビメンディとデクラン・ライス、2列めはサカ、カイ・ハヴェルツ、トロサール、最前線にギョケレス。立ち上がりのパスワークを見ると、ジェレミー・ドクが左でセメンヨは右サイドにいます。

マン・シティの4枚のプレスに対して、アーセナルはいつもより低いエリアでビルドアップを行っています。4分に右サイドを突破したのはギョケレス。ゴールラインからの折り返しは、フサノフにカットされています。右サイドのサカが、ベン・ホワイトに預けたのは7分。SBからパスを受けたズビメンディは、ダイレクトのスルーパスをカイ・ハヴェルツに通しました。

左足のシュートは飛び出したトラフォードが体に当て、こぼれ球に先着したサカもGKにぶつけてしまいました。なおも攻め続けるアーセナル。12分からのFK、CK、ロングスローは、味方に届きませんでした。20分にインカピエをかわしたセメンヨの高速クロスは、ハーランドの頭をかすめて逆サイドへ。ドクの折り返しは、ベン・ホワイトが足を出してCKです。

28分に再びインカピエを抜いたセメンヨは、ゴールラインからの折り返しをガブリエウにカットされています。32分のFKの二次攻撃で、ケパのフィードをガブリエウが頭で前線に送ると、抜け出しかけたギョケレスはナタン・アケのスライディングに阻まれました。38分、サカのCKがファーに上がると、フリーだったインカピエのヘッドは浮いてしまいました。

45分にボックス右を突破したセメンヨがファーに浮かすと、ハーランドのヘッドはクロスバーの上。前半のポゼッションは39%対61%でマン・シティが優位ですが、シュートは2対5、オンターゲットは0対3でアーセナルが上回っています。後半の立ち上がりも、パスをまわすのは水色のシャツで、アーセナルのビルドアップは4枚が並ぶプレスに縦のコースを遮断されています。

49分にシェルキからセメンヨ、ハーランドと中央でつながり、ストライカーが強引にシュートを打つとガブリエウがブロック。50分にボックスから飛び出してドクと競ったケパは、腕を押さえ込んでイエローをもらっています。セメンヨが左から蹴ったFKは、ファーにアウト。アーセナルの後方からのフィードは、ギョケレスとカイ・ハヴェルツに通りません。

57分に右からカットインしたセメンヨの一撃は、左に逸れていきました。ウインガーにサイドを制圧され、シュートコースを必死で塞ぐハーフコートマッチは、どこまで続くのか。60分、右から上げたシェルキのクロスをケパがファンブル。ゴール前に詰めたニコ・オライリーが頭で押し込みました。ついに堤防が決壊。防戦一方のアーセナルは、64分に2点めを許してしまいます。

マテウス・ヌネスがボックス右のロドリに当てて外にまわり込むと、2枚を見なければならなくなったトロサールは、ついていけませんでした。フリーでクロスを入れられたのは、これが初めてでしょう。サカのマークを振り切ったニコ・オライリーが、またもヘッドで決めました。今日のアーセナルに、2点差をイーブンに戻すパワーがあるとは思えません。

アルテタ監督はインカピエとカイ・ハヴェルツを下げ、カラフィオーリとノニ・マドゥエケを投入。マン・シティは、下がらないほうがいいでしょう。73分の右からのFKは、デクラン・ライス。カラフィオーリのヘッドはトラフォードの正面です。78分、ズビメンディのフィードをトロサールが頭で落とすと、カラフィオーリのワントラップボレーは右のポストにヒットしました。

82分にベン・ホワイトとトロサールが下がり、マルティネッリとジェズス。88分、デクラン・ライスのサイドチェンジが右サイドのノニ・マドゥエケに届き、ファーに上がったクロスをジェズスがヘディングで合わせると、またしてもクロスバー。アーセナルの目標が、4冠からトレブルにスイッチした瞬間に感じられました。

CLのショックを持ち込まず、攻めの姿勢を貫いたマンチェスター・シティが5年ぶりのカラバオカップ制覇を果たしました。シュート数は10対10ながら、オンターゲットは2対4でアーセナルが勝っており、ビッグチャンスは3対3のイーブン。数字は接戦に見えますが、後半に入ってからアタッカーとSBでボックスを包囲したマン・シティが上といい切っていいでしょう。

序盤の決定機をゼロで抑えたトラフォードと、ミスが敗戦に直結したケパ・アリサバラガ。第2GKのパフォーマンスが明暗を分けた一戦ともいえます。マン・シティのオンターゲットはゴールシーンだけで、あの時間帯を耐えていたら、違う結果で終われたかもしれません。現地メディアの記者からは、「ダヴィド・ラヤを起用するべきだった」という声が挙がっています。

アルテタ監督の交代策も、勝負に影響を及ぼしたのではないでしょうか。セメンヨに翻弄され、イエローをもらっていたインカピエは、押し込まれていた時間帯に諦めたほうがよかったのではないかと思われます。マン・シティの2発は、右サイドからのクロスが決め手でした。ノーチャンスだったギョケレスを80分過ぎまで引っ張ったのも、疑問が残る采配でした。

ペップとアルテタは、4月にエティハドで再会します。今日の一戦は天王山につながるのか。あるいは全く違う展開となるのか。次戦の結末を占ううえでは、「ハーランド、セメンヨ、ドクは決定的な仕事をしていない」という事実も押さえておいたほうがいいでしょう。プレミアリーグとFAカップも、2強のマッチアップがトロフィーの行方を決めるかもしれません。戦いは続きます。


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