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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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タイトルに届かなかったアーセナル…アルテタ監督のケパ起用は間違いだったといえるのか?

カラバオカップの決勝で、先発メンバーに名を連ねたケパ・アリサバラガは、「今度こそ」という強い思いをもってゴールマウスに立っていたはずです。チェルシーに在籍していた2019年のウェンブリーで、PK戦の直前の交代を拒否。マン・シティをよく知るカバジェロに命運を託そうとしていたマウリツィオ・サッリは、自らの意図に沿わないGKとともに敗戦の瞬間を迎えました。

2022年のリヴァプール戦では、延長戦の後半が終わる間際にメンディの後を継いでピッチへ。3年前のファイナルでPK戦を取り上げられそうになったケパは、トーマス・トゥヘルの信頼を得て、リベンジのチャンスを手に入れました。期待を背負いながら11人に決められたGKは、11人めのキッカーとしてスポットに立ち、クロスバーを越えるミスキックで大会を終えています。

苦い記憶を消去したかった3度めのファイナル。7年前のPK戦で全員に決められた31歳のベテランは、またも自らのミスで勝利を逃してしまいました。高いモチベーションは、焦りに転化していたのかもしれません。痛恨のファンブルの伏線となったのは、パスのコースを遮断する4人のプレスと、判断ミスからジェレミー・ドクを引き倒して受けたイエローカードでした。

厳しいプレスに戸惑い、ボールをキープしながらコースを探すシーンが増えていたケパは、左右から容赦なくクロスを入れてくる包囲網のなかでストレスを溜めていたのでしょう。シェルキのクロスをキャッチしようとして後ろにこぼし、ニコ・オライリーに頭で押し込まれたのは60分。過去3年の6試合で、一度もマン・シティに負けていなかったチームは動揺してしまいました。

マテウス・ヌネスのクロスに対してマークがずれてしまい、サカの前に入ったニコ・オライリーがリードを2点に広げるヘッダー。アーセナルの終盤の逆襲は、カラフィオーリとジェズスのシュートがポストとバーに阻まれ、重すぎるギャップを埋められずにタイムアップとなりました。こういう展開で「ダヴィド・ラヤだったら」といわれても、甘んじて受けるしかありません。

アルテタの敗因はGKの選択だったのか。いや、逆の結果だったら、トラフォードを起用したペップが批判されていたはずです。アーセナルは経験値が足りないのか。いや、3年連続でプレミアリーグのトロフィーを争い、1年前のチャンピオンズリーグでレアル・マドリードをダブルで下したチームは、今季もアトレティコ・マドリード、バイエルン、インテルに完勝しています。

2025-26シーズンは、公式戦50試合で38勝8分4敗。マンチェスター・シティは9敗で、リヴァプールは14回も負けています。カラバオカップのファイナルまで14試合連続無敗で、半分はクリーンシートの勝利でした。長きに渡ってグッドルーザーで、なかなかトロフィーに辿り着けないからといって、「アルテタは勝てない」と断じるのは乱暴でしょう。

ケパのミスはターニングポイントで、敗因のひとつではありますが、致命傷は直後の2点めでした。ウェンブリーのピッチにケパを送り出したことに対して、「センチメンタル」という批判もあるようですが、第2GKのモチベーションとロイヤリティを高めたというプラス面もあるのではないかと思われます。結果からの逆引きで、間違いだったという気はありません。

シュートは10対10、オンターゲットは4対2、ビッグチャンスは3対3。アルテタ監督と選手たちが反省すべきは、中盤を制圧された後半開始からの20分の戦い方で、エティハドでリベンジを果たせればメディアのトーンは変わります。インターナショナルブレイクで気持ちを切り替え、トレブルという大きな目標に向かって突き進んでいただければと思います。


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