2026.03.24 プレミアリーグ観戦記2025-26プレミアリーグ観戦記
【Tottenham×Nottingham Forest】彼らは走った、戦った…スパーズはなぜ惨敗したのか?
プレミアリーグ31節、トッテナム・ホットスパーVSノッティンガム・フォレスト。チャンピオンズリーグでノックアウトラウンドに進出したチームと、ヨーロッパリーグでベスト8のチームの戦いは、プレミアリーグからの降格を相手に押し付けるシックスポインターでした。現地に足を運んだ多くの記者が、「スパーズのサポーターは素晴らしかった」と口を揃えています。
「名だたるカップ戦で劇的な勝利を収めた英雄たちが凱旋したかのようなムード」と表現した「テレグラフ」のジョン・パーシー記者は、試合については「屈辱的な敗北」という短い言葉で切り捨てています。最終ラインにジェド・スペンス、ロメロ、ダンソ、ファン・デ・フェンを並べてホームで完敗となれば、指揮官の戦術とマネジメントに理由を求めるしかありません。
とはいえ、17位との一戦は、悪い内容ではなかったと思います。選手たちはこの試合の重要性をプレイで示しており、出足のよさと激しいチェックは、アトレティコ・マドリード戦の再現を期待させてくれました。マティス・テルが左からカットインして、シュートをサンガレに当てた13分のチャンスは、アーチー・グレイのサイドチェンジが秀逸でした。
右から入れたダンソのロングスローを、ニアのイゴール・ジェズスが頭でクリアしたのは16分。ボールはクロスバーに当たり、ポストを握って競り勝とうとしたリシャルリソンは触れませんでした。20分のロングスローから、パペ・マタル・サールがオラ・アイナと接触するもノーファールで、右足のミドルはまたしてもサンガレにブロックされました。
序盤のチャンスを活かせていれば、逆の結果もあったのかもしれません。フォレストが先制したのは45分。CKからのイゴール・ジェズスのボレーを、ヴィカーリオがビッグセーブでしのいだ直後でした。もう一度同じコースに蹴ったCKは、スパーズの守備陣の頭上を越え、ファーにいたイゴール・ジェズスのヘッドがネットに突き刺さりました。
追加タイム2分にマティス・テルが放ったノーステップのミドルは、GKセルスの指先を弾いてバーにヒット。0-1で前半を終えたスパーズは、後半も攻勢だったのですが、フォレストのクロスへの対応は冷静とはいえません。50分のエリオット・アンダーソンのクロスに飛び込んだネコ・ウィリアムズのダイビングヘッドは、少しでもコースがずれていれば決まっていたでしょう。
54分のFKからペドロ・ポロがクロスを入れると、ロメロのヘッドは右にアウト。56分のアーチー・グレイのコントロールショットは、赤い壁に跳ね返されています。フォレストの2点めは62分。左から仕掛けたハドソン=オドイがペドロ・ポロを抜き去り、ゴールラインからの折り返しがフリーのギブス=ホワイトに届くと、右足の一撃がGKに当たってネットを揺らしました。
勝負を決する3点めは88分、ネコ・ウィリアムズの完璧なクロスがアウォニイに届き、ダンソの前に出たストライカーは足に当てるだけでした。スパーズの後半のオンターゲットは、最終盤のソランケの2本だけで、右足のアウトにかけた89分のボレーはセルスのビッグセーブに阻まれました。17位に転落したスパーズは、すぐ下にいるウェストハムと1ポイント差です。
あれほど盛り上がっていたトッテナム・ホットスパー・スタジアムは、ソランケの惜しいシュートがセーブされるとゲートが混み始め、ゴール裏の赤いコーナー以外は空席だらけになりました。出場した選手は体を張っていたものの、ファン・デ・フェンとジェド・スペンスをハーフタイムで代え、CLで2ゴールのシャビ・シモンズを67分までベンチに置いた采配は不可解です。
年明けのプレミアリーグは5分8敗で未だ勝利なし。最悪の時期は超えた感がありますが、攻め込まれるとマークを外してしまいがちな守備陣は、根本的に戦術を見直さなければ改善しないのではないでしょうか。トゥドール監督を招聘したヴェンカテシャムCEOが失敗を認め、新たな指揮官にチームを託すなら、次の試合まで3週間の猶予がある今がラストチャンスでは…?
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