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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

スパーズの事件簿2025-26!負傷者続出、補強の空転、会長の失脚、監督交代は失敗…!

「ヨーロッパリーグを制して、チャンピオンズリーグの出場権を獲得したために慢心があった」といえるのでしょうか。昨シーズンの最後の3ヵ月を1勝1分8敗で終えたスパーズは、プレミアリーグは17位でフィニッシュ。屈辱的なポジションですが、すぐ下にいるレスターとは13ポイントの差があり、残留争いはありませんでした

昨年の夏、スパーズのCEOに就任したヴィナイ・ヴェンカテシャムは、7か月後に18位のウェストハムと1ポイント差という危機に陥るとは思っていなかったでしょう。17年ぶりのタイトルをもたらしたアンジェ・ポステコグルー監督を解任し、ブレントフォードでの采配が高く評価されていたトーマス・フランク監督を招聘したクラブは、上々のスタートでした。

パリ・サンジェルマンとのUEFAスーパーカップは、85分まで2-0でリードしていたのですが、最終盤に追いつかれてPK戦で惜敗。プレミアリーグはバーンリーに3-0、マンチェスター・シティに0-2の連勝スタートです。今思えば、8月には既に暗雲が垂れ込めていました。夏に起こった4つの事件がトーマス・フランクの運命を変えたといっても、大げさではないでしょう。

ジェームズ・マディソンが前十字靭帯を損傷したのは8月3日。2024-25シーズンの終わりに膝蓋骨の手術を受けたクルゼフスキは、復帰の目処が立っていませんでした。パリ戦では、度重なる遅刻を咎められたイヴ・ビスマがチームから離脱。ギブス=ホワイトを巡る交渉で、ノッティンガム・フォレストに不法なコンタクトを指摘されて撤退した後、エベレチ・エゼも獲り逃しています。

2人のプレーメイカーを失い、2人のターゲットに逃げられてしまったスパーズは、デッドラインデーの直前にシャビ・シモンズを獲得しました。トランスファーマーケットが終わると、四半世紀にわたって君臨したダニエル・レヴィ会長が退任。非難の対象を失ったサポーターたちの声は、夏に来たばかりの新指揮官に向かいました。

ブルックリン・エアリックによる45億ポンドのクラブ買収は実現せず。ENICに断られたアメリカの起業家は、「ここ数ヵ月、トッテナム・ホットスパーとルイス家と関わることができたのは光栄だった」とコメントを残しています。10月に入ると、ホームで勝てないことがサポーターのストレスとなり、スタジアムの険悪な雰囲気に選手たちが苛立つシーンが増えていきました。

チェルシーに0-1で敗れたのは11月1日。試合が終わった後、トーマス・フランク監督がジェド・スペンスとファン・デ・フェンにサポーターに拍手を送るよう促すと、無視した2人はトンネルの向こうに消えていきました。月末のノースロンドンダービーでハットトリックを達成したのは、夏のトランスファーマーケットで移籍する寸前だったエベレチ・エゼです。

年明けのボーンマス戦では、「トーマス・フランクがアーセナルのロゴ入りカップでコーヒーを飲んでいた」「ファン・デ・フェンとジョアン・パリーニャがサポーターと衝突」といった話題があり、その後は「ロメロが経営ボードを非難」という話がメディアを賑わせました。イエロー13枚とレッド2枚で6試合を失ったキャプテンは、2月にもクラブの補強を批判しています。

夏に加わった指揮官が解任となったのは、2月11日。後任のイゴール・トゥドールは初陣のノースロンドンダービーで惨敗(エゼが2発)し、1勝1分5敗という冴えない戦績でゴシップの主役となっています。2026年のプレミアリーグは5分8敗。次節のサンダーランド戦を落としたら、降格ゾーンの18位に転落する可能性があります。

負傷者続出、補強の空転、会長の失脚、指揮官と選手の軋轢、経営ボードに苛立つキャプテン、監督交代は失敗、ホームでわずか4勝…。新戦力がフィットしなかったのも、スパーズが苦しい状況に追い込まれた理由のひとつです。シャビ・シモンズはプレミアリーグに戸惑い、コロ・ムアニも国内では結果を出せず、クドゥスは年明けに負傷してしまいました。

2025-26シーズンの最高の補強は、ローン移籍先のレヴァークーゼンで輝いているルカ・ヴスコヴィッチでしょう。バルサがアプローチと報じられたCBがチームに残っていれば、拾えるポイントもあったかもしれません。あまりにも、いろいろなことがありすぎたスパーズ。「BBC」によると、チャンピオンシップに降格したら損失は最大2億6100万ポンドに達するそうです。

以上、今季の「スパーズの事件簿」でした。スールシャールからキャリック、ラングニックと指揮官が代わった2021-22シーズンのマンチェスター・ユナイテッドも、似たような課題を抱えていたのでしょう。3月以降のプレミアリーグは3勝2分6敗。3つの勝利で決めた9発のうち、7発はCR7でした。このチームにはスターがいた。そんな違いで、運命は分かれるのかもしれません。


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