2026.03.31 プレミアリーグ観戦記
前任と真逆の戦術、サポーターは猛反対!それでもスパーズはロベルト・ゼ・デルビを招聘するのか?
イゴール・トゥドール監督を44日で解任したスパーズは、来シーズンの本命だった監督を前倒しで招聘しようとしているようです。2月にマルセイユを離れたロベルト・デ・ゼルビが乗り気と伝えたのは、「BBC」のサミ・モクベル記者。「アスレティック」のジャック・ピートブルック記者は、「契約は長期で、プレミアリーグで最も高給な監督のひとりとなる」と報じています。
ノッティンガム・フォレストとの直接対決で0-3の完敗を喫したスパーズは、7勝9分15敗で17位。降格ゾーンであえいでいるウェストハムとの差は1ポイントしかありません。ハマーズの次節は、ホームで最下位のウルヴズ。ロブ・エドワーズ監督の下で調子を上げてきたチームではあるものの、後半戦のアウェイゲームで勝利はありません。
スタジアム・オブ・ライトのサンダーランド戦でスパーズが敗れれば、18位に転落する可能性があります。このタイミングでバトンを受け取るのはリスキーです。シーズンの途中での就任に難色を示していたロベルト・デ・ゼルビが前向きになったのは、破格のオファーがあったからでしょうか。いざ始動となると、課題山積です。
前任のトゥドールは3バックの導入に失敗し、中盤はクリエイターよりファイター重視でした。ペドロ・ポロとアーチー・グレイはサイド、センター、CBと役割が目まぐるしく変わり、ジョアン・パリ―ニャも最終ラインに組み込まれています。シャビ・シモンズは2発ゲットの次の試合で先発から外され、コナー・ギャラガーは攻撃力を活かせませんでした。
試行錯誤、悪戦苦闘、疑心暗鬼。スパーズの選手たちは混乱しており、真逆といってもいい新監督の戦術にフィットするのに時間がかかるかもしれません。ハイプレス、ハイライン、ハイテンポ。緩急自在のビルドアップからポゼッションを取り、直線的に中央突破を図るスタイルは、オフ・ザ・ボールのポジショニングを間違えるとカウンターの餌食になります。
グレアム・ポッターの後を受けた2022-23シーズンのブライトンでは、最初の5試合は2分3敗。マルセイユでの39勝10分20敗は素晴らしい戦績ですが、攻撃的な布陣はしばしばラインが間延びし、中盤に大きなスペースが生じていました。「アスレティック」でマルセイユの戦い方を分析したアナンタジット・ラグラーマン記者は、気になる数字を挙げています。
デ・ゼルビのマルセイユは、シュートやゴールにつながるミスが45回で、54回のニースに次ぐワースト2位。対戦相手の1試合あたりのxGは0.14で、最悪だったそうです。チームづくりに時間をかけ、シーズンを通じて改善を図れるなら期待できそうですが、7試合の短期決戦は多分にギャンブルです。さらにもうひとつ、「グリーンウッド問題」も大きな懸念となっています。
スパーズの3つのサポーターグループがロベルト・デ・ゼルビの招聘に反対しているのは、スキャンダルでマンチェスター・ユナイテッドを退団したメイソン・グリーンウッドを引き入れ、パフォーマンスやキャラクターを称賛していたからです。トーマス・フランクにブーイングを浴びせ続けたサポーターたちは、新たな指揮官にもシビアな目を向けるでしょう。
トゥドールの後任として名前が挙がったときは、サポーターがこれほど感情的になるならノーチャンスだと思っていました。経営ボードは、絶対に失敗できない状況のなかで、真逆の戦術とサポーターとの軋轢というリスクを取るのでしょうか。ライアン・メイソン、ハリー・レドナップ、ティム・シャーウッド、グレン・ホドルなどクラブのOBという選択肢もあるのですが…。
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