イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

アルテタは主力酷使でペップは自由自在ってホント?両チームの選手の出場時間を比べてみました!

アーセナルは残り3試合、マンチェスター・シティは5試合。プレミアリーグ2025-26シーズンの優勝争いは、いよいよ大詰めです。フラム、アトレティコ・マドリード、ウェストハムと9日で3試合をこなすガナーズに対して、ブレントフォード戦以降のマン・シティはクリスタル・パレス、チェルシー、ボーンマスというやっかいな相手と11日で4試合です。

アーセナルが先に連勝して6ポイント差となったバトルは、スケジュールも対戦相手もペップが不利に見えます。エヴァートンとブレントフォードは来季のELに出場するチャンスがあり、FAカップ決勝で戦うチェルシーも欧州へのルートの確保を狙っています。6位のボーンマスは、プレミアリーグで14戦連続無敗。後半戦のビッグ6との5試合は3勝1分1敗です。

アルテタ監督の最大の関門はウェストハムとのロンドンダービーで、スパーズと残留を争うチームは全力でぶつかってくるでしょう。しかしこの試合さえクリアすれば、37節のリーズは残留が確定的で、おそらく消化試合。最終節で当たるクリスタル・パレスは、3日後に控えたカンファレンスリーグの決勝を見据えて、メンバーを落としてくるでしょう。

やはりどう見ても、アーセナルにアドバンテージがあります。それでもSNSや専門メディアの掲示板では、グーナーのほうがシティズンよりナーバスになっているようです。最大の理由は、3年連続で2位に留まっているチームと、2023-24シーズンまで4連覇だったチームの違いでしょう。ペップの「終盤力」を見せつけられてきたグーナーは、不安になりがちなのだと思われます。

一方、シティズンの多くは「勝ち続けてきた指揮官と百戦錬磨の選手たちが何とかしてくれる」と信じているのでしょう。これまでの実績に加えて、「失速したアーセナルVS好調のマン・シティ」という図式も、ネガティブとポジティブの要因になっているようです。カラバオカップのファイナル以降は、3勝2分3敗のアーセナルに対してマン・シティは5連勝です。

ノースロンドンからの景色は、「隣のハーランドは青く見える」。主力酷使のイメージが強い指揮官、試合から消える時間が多いストライカー、単調になりがちなサカのバックアッパー、一向に調子が上がらないキャプテンに批判が集まっています。CL準々決勝のレヴァークーゼンから8試合連続で2ゴール以上の試合がなかったチームに、苛立つ気持ちはよくわかります。

ただしひとつだけ、そっと事実を差し出したくなります。レギュラーを固定しがちと思われやすいアルテタ監督ですが、今季はそれなりにターンオーバーしており、選手たちの出場時間を比較すると、ペップのほうが自由自在というわけではありません。プレミアリーグ、チャンピオンズリーグ、国内カップで3000分以上出場している選手は、両者ともに7人です。

ガナーズはラヤ、ズビメンディ、デクラン・ライスが4000分を超えており、サリバ、ガブリエウ、ティンバー、ギョケレスが3000以上。マン・シティで最も出場時間が長いのは、イーグルスで出ずっぱりだったマーク・グエイ(4072分)で、ハーランド、ニコ・オライリー、マテウス・ヌネス、ドンナルンマ、セメンヨ、ベルナルド・シウヴァが長時間労働となっています。

「ほらやっぱり、デクラン・ライスとズビメンディを使いすぎ」という声には、2022-23シーズンからの2年で、ロドリは8800分もピッチにいたという事実をお伝えしましょう。ノニ・マドゥエケは不要と怒っている方には、スターリングを思い出していただいたうえで、「こちらは7ゴール4アシストで、サヴィーニョは3ゴール3アシスト」と耳打ちするのがよさそうです。

ギョケレスとハーランドを比べて嘆いているグーナーは、2月以降のプレミアリーグの数字を比べてもらうと気分が変わるかもしれません。12試合9ゴール1アシストと、9試合4ゴール3アシスト。いえ、アーセナルのストライカーが上といいたいわけではなく、「直近の調子がいいほうが最終盤の期待値が高いといえませんか?」という問いかけです。

3-0で快勝したフラム戦を見て、「もっと早くルイス=スケリーを中盤で活用してほしかった」という方には、リコ・ルイスがベンチに座っていた時間をカウントしてもらいましょう。これらの話を通していいたいのは、ミケル・アルテタもペップ・グアルディオラもタイトなスケジュールのなかでやりくりに苦慮しているということです。

ペップが序盤でつまずいたのは、シェルキ、フォーデン、ドクを共存させる布陣を探り当てるのに時間を要したからです。ギョケレスとエゼがなかなかフィットせず、ウーデゴーアとサカを負傷で欠いても首位を快走したアルテタ監督の「序盤力」も、ペップの追い込みと同様に称えられるべきでしょう。破壊力抜群の前線と欧州屈指の堅守のどちらが勝っても、指揮官に拍手です。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す