イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

コナー・ギャラガーが絶賛!スパーズを変えたモチベーター、ロベルト・デ・ゼルビの方法論。

「ルートは、こういってくれた。これぞ真実だ。ゴールはケチャップみたいなもので、無理してがんばっても出てこない。でも、一度出始めると、一気に全部出てくるんだ」。発言の主は、ゴンサロ・イグアイン。2010年3月、スペインメディアのインタビューを受けたゴールゲッターは、チームメイトだったファン・ニステルローイのアドバイスに感銘を受けたと語っています。

カゴメやデルモンテのチューブタイプになじんできた方は、ピンとこないかもしれません。しかし、ハインツのボトルに苛立った経験がある方にとっては「あるある」でしょう。トマトケチャップが詰まって出てこないのは、物理的な現象ですが、ストライカーたちのケチャップ体験は多分にメンタルの問題だと思われます。

実績があるストライカーが決められなくなるのが、メンタルの状態によって起こる症状なら、チームの勝ち負けにもケチャップ現象が起こりえるのかもしれません。ロベルト・デ・ゼルビ監督が就任してからも、ロメロ、シャビ・シモンズ、ソランケ、ベンタンクールと負傷者続出だったスパーズが、降格ゾーンに転落した直後の連勝で残留に近づいています。

ウルヴスに0‐1で勝って、プレミアリーグの勝利なしの記録は15でストップ。アストン・ヴィラ戦も1‐2で制しています。リーグで最後に連勝したのは、開幕のバーンリーとマン・シティ以来で8ヵ月ぶりです。デ・ゼルビの招聘によって、何が変わったのか。「アスレティック」のジャック・ピットブルック記者は、「彼は選手たちに揺るぎない自信を植え付けた」といっています。

「就任以来のデ・ゼルビの言葉と行動のすべては、トッテナムの根本的な問題は心理的なものであると理解していることを示している。つまり解決策も、心理的なものでなければならなかった。ビッグクラブが降格圏に転落するという事態を、他にどう診断できるだろうか?数ヵ月にわたるネガティブな状況を受けて、デ・ゼルビはあらゆる機会に選手たちを称賛してきた」

「(サンダーランドに1-0で敗れた)初戦が終わった後、デ・ゼルビは自らについてこう語っていた。選手たちは、『コーチ』ではなく兄弟や父親として自分を必要としているのだ、と。彼が求められていたのは、選手たちの心のうちに入り込むことだった。たとえ彼らのメンタルブロックを取り除くことが、途方もない大仕事だったとしても」(ジャック・ピットブルック)

感情的なトゥドールの下でモチベーションを落としていたコロ・ムアニは、イタリア人指揮官とのコミュニケーションを経てアグレッシブな仕掛けが増えました。「彼は選手たちを最高の気分にさせて、最高のパフォーマンスを引き出してくれる」と絶賛したのはコナー・ギャラガー。現地の記者たちは、「個々の選手に理解と信頼を示し、シンプルな指示によって徹底度を高めた」と報じています。

「テレグラフ」のジェイソン・バート記者、ロブ・スミス記者、ジョン・パーシー記者は、アストン・ヴィラ戦で目撃した新たなアクションをレポートしています。敵陣でチェイシングを繰り返していたジョアン・パリーニャは、タイロン・ミングスがパスをミスしてCKを獲得すると、サポーターたちを煽ってさらなる声援を要求していました。

「このアクションは、ロベルト・デ・ゼルビが求めていたものだろう。ペドロ・ポロをはじめ他の選手たちも、ボールを奪い返したり、ジャッジが味方になってくれたりした際に、激しく喜びを表現していた。印象的なプレイを見せたコロ・ムアニも、交代でピッチを去るとき、スパーズのファンを盛り上げていた」(ジェイソン・バート、ロブ・スミス、ジョン・パーシー)

自信喪失のチームを的確なモチベートと具体的なアクションで変えたデ・ゼルビ監督は、自らの仕事についてこう語っています。「選手たちに自身を信じさせること。情熱を示し、価値を示し、誇りを見せることだ」。最終盤の失点でブライトン戦をドローで終えた後、「このチームには5連勝する力がある」といっていたのは、リップサービスではなかったようです。

とはいえ、18位との差はまだ1ポイント。ハマーズがアーセナルに勝ち、月曜日のリーズ戦をドローで終えれば劣勢になります。トッテナム・ホットスパー・スタジアムで一体感を醸成し、残留当確の14位に完勝したら、勢いに乗ってチェルシーとエヴァートンに勝ち切ってしまいそうですが…。1ヵ月前とは別なチームとなったスパーズの戦いを、最後まで追いかけたいと思います。


おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


コメントを残す