2026.05.17 FAカップ・リーグカップ2025-26FAカップ・リーグカップ
セメンヨ、驚愕のフリック!FAカップを制したのはマン・シティ、チェルシーはノーチャンス!
決定力を創れずにいたチェルシーですが、イーブンで終盤に突入する流れは悪くないといえるでしょう。ジョアン・ペドロが一瞬の輝きを見せてくれればいい。エンソ・フェルナンデスのヘッドでも、コール・パルマーの鋭いミドルでもいい。どこかでワンチャンスを活かせれば、過去7シーズンのFAカップとカラバオカップの決勝で6連敗という不名誉な記録を止められます。
マテウス・ヌネスの縦パスをセメンヨが後ろに戻したのは72分。ここからのパスワークは、マン・シティらしからぬアバウトなボールばかりでした。自陣でボールをもらったシェルキが縦に出した高速フィードは、ジョレル・ハトがスライディングでカット。こぼれ球を拾ったハーランドがベルナルド・シウヴァに預け、ゆっくり前線に上がっていきました。
カットインしたベルナルド・シウヴァがボックス右に転がす寸前に、ハーランドとセメンヨの進路がかぶっており、ボールが出た瞬間はセメンヨがオフサイドです。後ろからハーランドが来たと気づいたウインガーが譲って中に入らなければ、ホイッスルが鳴って終わりでした。ストライカーの折り返しは右足で、ニアのセメンヨ以外に出せるところがありません。
セメンヨに体をぶつけたコルウィルは、右足のフリックでファーポスト際というアイデアを想像していなかったようです。トリッキーなフィニッシュが決まった瞬間、フォファナとジョレル・ハトが膝に手をついてうなだれたのは、ショックが大きかったからでしょう。ついにリードを許したチェルシーは、枠内に打てないまま、無情のタイムアップを迎えました。
チャールトン、ハル・シティ、レクサム、ポートヴェイル。チャンピオンシップとリーグ1のクラブに勝ち続けたチェルシーは、セミファイナルの相手はプレミアリーグで14位のリーズで、クジ運に恵まれたファイナル進出でした。ペップに勝てばヨーロッパリーグの出場権を得られたのですが、ぎこちないアプローチを強引に正当化するようなワンタッチに屈してしまいました。
エンツォ・マレスカが指揮を執った2025年は、公式戦19試合で14勝7分7敗。プレミアリーグはリヴァプールに3ポイント差の5位で、CLは3勝1分2敗と苦戦していたものの、カラバオカップは準決勝進出を決めていました。しかし年が明けてからは、12勝4分13敗。リーグでは9位に転落し、次節のスパーズ戦を落としたら、欧州のチケットを失う可能性が高まります。
マレスカが離脱した直後のマン・シティ戦は、敵地エティハドで1-1のドロー。主力選手と良好なリレーションを築いていたイタリア人指揮官が、レヴィ・コルウィルを起用して戦ったら、タイトルに手が届いていたかもしれません。2026年に入ってからの停滞は、フットボールディレクターをはじめとする組織のミスだったといい切ったほうがいいでしょう。
2冠達成となったマンチェスター・シティのサポーターのみなさん、おめでとうございます。決勝ゴールのアントワーヌ・セメンヨは、バース・シティ(ナショナルリーグ)、ニューポート(リーグ2)、サンダーランド(リーグ1)、ブリストル(チャンピオンシップ)、ボーンマスとリーグのステップを一段ずつ上げてきた苦労人で、8年めにしてタイトルに辿り着きました。
ゴールセレブレーションで見せた晴れやかな笑顔をガッツポーズを、事あるごとに思い出しそうです。1月のトランスファーマーケットでセメンヨとマーク・グエイを獲得しなかったら、ペップ就任以来の最悪のシーズンになっていたかもしれません。チームを立て直したペップとともに、ウーゴ・ヴィアナSDとスタッフのみなさんも称えられるべきでしょう。
2025-26シーズンのFAカップは、明暗分かれる結果となりました。このレポートを大方書き上げたタイミングで、チェルシーの新監督に関するビッグニュースが配信されています。緊縮財政を強いられているチェルシーには、プレミアリーグの残り2試合を連勝してヨーロッパリーグの出場権獲得をめざすというミッションが残っています。最後まで、見届けましょう。
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