ロンドンとマンチェスターの直接対決はなし…カラバオカップ5回戦組み合わせ決定!
チェルシーVSボーンマス、アーセナルVSウェストハム、レスターVSマンチェスター・シティ、ブリストルVSマンチェスター・ユナイテッド。4回戦ではTOP6で唯一のアウェイ戦だったジョゼ・モウリーニョ監督のチームは、その鬱憤を晴らすかのようにチャンピオンシップのクラブという極上のドローを引き当てました。チェルシーも、スタンフォード・ブリッジでボーンマスならまずまず。問題は、レスターの本拠地キングパワーに乗り込むマンチェスター・シティと、直近7年は頑なに年越しを拒んでいるアーセナルです。
昨季のEFLカップの準々決勝は11月末に開催されておりましたが、今季は12月18日の週です。22日に組まれている悪夢のようなフライデーナイト、アーセナルVSリヴァプールの日程が動かなければ、ヴェンゲル監督は中2日が2回続くスケジュールに不満を漏らすでしょう。アーセナルに限らず、12月の第1週までCL・ELを戦うクラブは、若手とサブの選手をうまく使ってこの試合を乗り切ろうとするはずです。一方、プレミアリーグで残留争いに巻き込まれたクラブが、カップ戦では目の色を変えて別なチームのようになるのは私たちが何度も目撃してきた光景です。現在は不振のボーンマス、レスター、ウェストハムは、優勝がうっすら見えてきたこの大会を本気で勝ちにくるのではないかと思われます。
チェルシー、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッドは、過去3シーズンの優勝クラブ。やられそうなクラブを挙げろといわれれば、やはりアーセナルです。準決勝はウェストハムと3つのビッグクラブ、決勝はマンチェスターダービーというのが、少々願望を込めた私の予想です。
忙しい年末の準々決勝もさることながら、さらにタイトなのは年明けの準決勝です。このラウンドだけ、なぜホーム&アウェイなのか。そしてなぜ、それをやめないのか。イギリス人に聞けば「伝統だから」という答えが返ってきそうですが、ウインターブレイクがないなか、ここはニュートラルの1試合にしていただいたほうがいいのではないかと思います。昨季のベスト4進出クラブは、いずれも苦しい後半戦を過ごしました。プレミアリーグ前半戦を2位で折り返したリヴァプールは、年明けからの2ヵ月を1勝3分3敗として優勝争いから完全に脱落。欧州でも戦っていた「最も忙しいクラブ」マンチェスター・ユナイテッドは負傷者が続出し、ELにシフトせざるをえなくなってプレミアリーグは6位。セインツは1月にファン・ダイクを失って終盤大失速、ハル・シティは降格です。すべてがカップ戦セミファイナルのせいではありませんが、4つのクラブだけが並行して3つの大会を戦うことになる1月が、勝ち進んだクラブにとって悩ましい季節なのは間違いありません。
プレミアリーグのクラブがホーム&アウェイで戦うステージはここしかないので、いざ始まると盛り上がるのですが、どうしても厳しいスケジュールが気になります。…年明けの話にいってしまいましたが、その前にベスト8ですね。アーセナルが久しぶりにここを越えたら、ヴェンゲル監督のリーグカップ初優勝が俄然現実味を帯びてきます。昨季の主役はズラタンでしたが、アーセナルが勝つとすれば誰にスポットライトが当たるのでしょうか。エンケティアが最も盛り上がりそうですが、私が秘かに期待しているのは今季不遇のオリヴィエ・ジルーの逆襲です。FAカップ覇者が勝つのか、昨季プレミアリーグ王者か、今季最強クラブか、ELチャンピオンか…。まずは12月の試合に、若手が躍動するスリリングな試合を期待します。
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TOP6でということだと思いますがウェストハムもロンドンだったかと…
ロンドンvsマンチェスターがなかったという意味では?