イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

チケット、パイ、プログラム…毎年恒例!BBCの「プレミアリーグのお値段」徹底調査!

今年もやってまいりました。「BBC」が毎年行っている「Price of Football」。プレミアリーグをはじめ、イングランドの下部リーグ、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドおよび大陸のビッグクラブまで全232クラブについて、チケット代、紅茶代、ユニフォームの販売価格などマッチデイにサポーターが購入するアイテムの値段をリサーチしたものです。

プレミアリーグについてまとめた記事の見出しには、「cut or freeze」という言葉が踊っています。多くのクラブが、チケット代は減額か据え置き。各スタジアムにおける最安値のシーズンチケットの平均価格は473ポンドから464ポンド(約6万9000円)に下がっており、最高額のシーズンチケットも864ポンドから844ポンド(約12万6000円)と2%ダウン。ただし最も安いマッチデーチケットは、29.05ポンドから29.3ポンドに上がっています。

プレミアリーグ全20クラブのチケット代について、カテゴリー別に高額なクラブと安売りクラブの価格差を見てみましょう。最安値のシーズンチケットが最も高額なのは、やはりアーセナルで891ポンド(約13万3000円)。100ポンド(約1万5000円)で買えるハダースフィールドの9倍です。目を引くのは、マンチェスター・シティの299ポンド(約4万5000円)という安さです。彼らより安いのは、294ポンドのストークと巨大なロンドンスタジアムを埋めたいウェストハムの289ポンド、そして最下位の100ポンドのクラブのみ。532ポンドのマンチェスター・ユナイテッドに対抗して、サポーター層を拡大しようとしているのが窺えます。

最高値のシーズンチケットは、1700ポンドのスパーズを僅差で抑えたアーセナルが1768ポンド(約26万3000円)で二冠達成。1000ポンド以上を取っているのは、チェルシーの1255ポンド、ウェストハムの1155ポンドとロンドン勢のみです。最も安いのはやはりハダースフィールドで299ポンド。次いでスウォンジーの489ポンド、エヴァートンの565ポンドとなっています。シーズンチケットは高いアーセナルも、マッチデーのシングルチケットとなると話は別です。最安値の26ポンド(約3900円)は、リヴァプールの9ポンドという特別チケットを除けばプレミアリーグで5番めのお手頃価格。20ポンドから買えるトッテナムに対して、チェルシーは47ポンド(約7000円)と2倍以上の値段をつけています。

シングルの最高額を比較すると、1位はアーセナルの95.5ポンド(約1万4000円)、2位チェルシーが87ポンド、3位ウェストハムが80ポンド、4位はトッテナムの70ポンドとロンドンが上位を独占。全席一律30ポンド(約4500円)のハダースフィールドが最も安く、WBAの35ポンド、バーンリーの40ポンドが続きます。アウェイ席のチケットは上限30ポンド(約4500円)と決められており、一律20ポンドまで下げているセインツを除けばさほど差はありません。

チケット以外のお値段に目を向けると、マッチデープログラムはなぜかセインツだけが4ポンドで、他のクラブは3~3.5ポンド。パイが安いのは2.5ポンド(約370円)のチェルシーで、ウェンブリー価格で4.3ポンドとなったトッテナムが最高額です。パイにはさらに上がおり、チャンピオンシップのフラムは何と4.5ポンド(約670円)!不思議なのはチェルシーで、女子リーグは男子より1.5ポンドUPの4ポンドとなります。最も安い紅茶はクリスタル・パレスの1ポンド、高いのは2.5ポンドもするリヴァプール、アーセナル、マンチェスター・ユナイテッドと15年前のプレミアリーグの優勝争いのような顔ぶれです。「BBC」によると、半数以上のクラブがパイを値上げしており、紅茶の平均価格も上がっているそうです。

レプリカユニフォームが最も高いのは、マンチェスター勢とトッテナムの60ポンド(約8900円)とこちらは今季プレミアリーグの優勝争い。マンチェスター・ユナイテッドはジュニア用のシャツも50ポンド(約7500円)と最高額で、ポグバやルカクの移籍金をこちらで埋める算段のようです。バーンリーはアダルト40ポンド(約6000円)、ジュニア32ポンドと良心的。シャツの値段も全体で2%ほど上がっており、チケットが安くなったと喜んでスタジアムに向かうと、メモリアルグッズと飲食でちゃっかり持っていかれるのが2017年のプレミアリーグです。ちなみに、「最も安い1日」を過ごせるのはリヴァプールで、Lの郵便番号エリアに住んでいるサポーターなら、チケット、パイ、紅茶、プログラムで18.4ポンド(約2700円)しかかけずに試合を楽しめるそうです。

プレミアリーグと大陸のリーグを比較すると、チケットは他国が安く、ユニフォームは高額というのが相場です。バイエルン・ミュンヘンのチケットは13ポンド(約1900円)、アヤックスは11ポンド、パリはたったの8.9ポンド(約1300円)。バルセロナやユヴェントスは比較的高いものの、それでも22~29ポンドとプレミアリーグのアウェイ席を下回ります。一方でユニフォームの値段は、バイエルン、アヤックス、ユヴェントスが80ポンド(約1万2000円)。日本からは、ひとくくりで欧州主要リーグと見てしまいがちですが、モノの値段の感覚はポンドの国とユーロの国で大きく変わるようです。

いろいろ調べているうちに、パイが食べたくなってしまいました。イギリスの食事はまずいという方がよくいらっしゃいますが、パイ、シーフード、ローストビーフ、フィッシュ&チップス、イングリッシュブレックファースト、中華、ケバブ、ビールはおいしいと思います。スタジアムに行ったら、ぜひパイかフィッシュ&チップスとビールをどうぞ。

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“チケット、パイ、プログラム…毎年恒例!BBCの「プレミアリーグのお値段」徹底調査!” への2件のフィードバック

  1. yuto より:

    お値段はなかなかしますがそれに見合う空間があるだけに不満はありません。
    まとまった休みが取れたこともあり、少々奮発して3月のユナイテッド-リヴァプールの試合を見に行くことにしました。
    昼からパブでビールを楽しむのが今から楽しみです笑

  2. makoto より:

    yutoさん>
    おお、うらやましい!パブはオールド・トラフォードの手前ですかね。現地観戦のエピソードをぜひ聞かせてください。

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