2026.09.05 移籍ニュース2026-27移籍ニュース
2026年夏、バログンの乱!チェルシー激怒、エヴァートンはガクブルの一部始終をレポート!
では、最も失敗したクラブは?こちらは迷わず、エヴァートンといえます。コールマン、パターソン、グイェ、イロエグブナム、マクニール、ベト、エンディアイェを放出したのに、獲得したのはブレナン・ジョンソン、グリーリッシュ、ノアゴーア、メートランド=ナイルズの4人のみ。最前線にはティアルノ・バリーしかおらず、本職の左SBもマイコレンコだけです。
フィールドプレーヤーが18人に減ってしまったマージーサイドのクラブは、デッドラインデーの大事件の主役となってしまいました。歴史の教科書に載せるなら、「バログンの乱」でしょうか。「二重にロック、バログンの乱」という一文を覚えれば、頭の4文字で「2026」の年号暗記の語呂合わせができます。来年までは、試験で出るとマークしておいたほうがいいでしょう。
フォラリン・バログンとラミン・カマラがダブルで破談となった事件の顛末を、あらためて振り返りましょう。始まりは、デッドラインデーの前日の夜。バログンの獲得をめざしていたエヴァートンは、3900万ポンドとアドオン430万ポンドでモナコと合意に到達しました。ベトのフィオレンティーナ移籍を承認したのは、アメリカ代表FWが手に入ると確信したからです。
モナコの経営ボードは、ワールドカップで活躍したバログンは次のステップに進もうとすると覚悟しており、後任の候補を洗い出していました。最終日の大騒動の成り行きを追跡した「アスレティック」のトム・バロウズ記者とパトリック・ボイランド記者によると、バログンを乗せたニース発のプライベートジェットは早朝の出発が延期となり、ランチタイムに到着したそうです。
エヴァートンは、選手の状態を把握するためのGPSデータを要求しました。メディカルチェックでスプリントなどのパフォーマンスをチェックできるよう、GPSが入ったベストを着用するのはよくあること。マージーサイドの最初のつまずきは、GPSのデータに疑念が生じたことです。「メディカルチェックで問題が発生した」という連絡がモナコに届いたのは、19時でした。
リーグアンのクラブにとっては寝耳に水です。「彼らの説明は意味不明で、選手の将来を懸念するような話ではなかった」そうですが、移籍の手続きは一旦ストップ。チェルシーがこの情報をつかんだのは、ラミン・カマラの陣営と連絡を取り合っていたからです。「バログンはこの夏に売却、ラミン・カマラは来年」と考えていたモナコは、ロンドンからの打診に耳を傾けました。
バログンの代役探しに奔走したエヴァートンは、マンチェスター・ユナイテッドのザークツィーとアストン・ヴィラのタミー・アブラハムに声をかけるも、両者ともにNG。エンソ・フェルナンデスの後継者を探していたチェルシーは、20時に交渉をスタートさせ、1時間後にはラミン・カマラの獲得で移籍金4720万ポンドを支払うという話で、クラブ間合意に到達しました。
ここで終われば、エヴァートンはメディカルチェックNGで破談、チェルシーは駆け込みのディール成立。それぞれ、珍しい話ではありません。大事件に発展したのは、代役を見つけられなかったエヴァートンが舞い戻ってきたからです。バログンのメディカルチェックの問題を受けて、イニシャルの移籍金とアドオンの比率が変更され、再び契約は成立となったのです。
エヴァートンはプレミアリーグにディールシートの遅延を申請しており、23時のデッドラインから2時間の猶予を得ていました。バログンのディールが立ち上がったため、モナコはチェルシーに断わりの連絡を入れたのですが、その時刻は23時!マーケットの締め切りと同時に破談を通告されたチェルシーは激怒し、その気になっていたラミン・カマラは落胆したと伝えられています。
エヴァートンとモナコは、22時55分に合意書にサインして「Done deal」。1時までに必要な書類を送信したら、終わるはずでした。大どんでん返しはここからで、まさかのバログンの乱!「エヴァートンの不手際で自身のメディカルのデータに傷を付けられた」と感じたバログンが「体調を崩してしまった。長期契約を結ぶ気にはなれない」とキャンセルしてしまったのです。
エンソの後釜を獲り逃したチェルシーは怒り醒めやらず、ベトの放出だけで終わったエヴァートンはガクブル。「2人の主力が残留となったモナコのひとり勝ち」という声には、「ラミン・カマラは肩を落としており、バログンとクラブは気まずい状態」と伝えておきましょう。チェルシーの中盤が充実していることを考慮すると、「モイーズのひとり負け」が妥当な見方でしょう。
バログンの追跡レポートに関わったパトリック・ボイランド記者はエヴァートンの担当で、サポーターの怒りを伝えています。「エヴァートン・ファンズ・フォーラムは、マーケットにおける失敗を批判する声明を発表」「ヒル・ディッキンソン・スタジアムでの試合前のパフォーマンスを企画する1878sグループは、当面は活動休止」。ですよね…とうなずくしかありません。
争奪戦でことごとく敗れたエヴァートンには、大逆転の手段が残っています。トルコのマーケットは先ほどシャッターが下りてしまいましたが、「トランスファーマーケット界のコンビニ」サウジプロリーグは6日まで開いています。サウジといえば、マフレズとベンゼマは契約を解除してフリーです。左SBもほしければ、ジンチェンコが移籍金ゼロでいけるようですが…?
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