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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

極上の10分、混乱の80分…マンチェスター・ユナイテッド、50年ぶりの惨劇。

事件だらけのマンチェスターダービーは、あまりにも悔しい0-1。フォーデンのレッドカードで数的優位になりながら、その後の70分でオンターゲットは2本しかなく、後に誤審が認められたハーランドの1発で敗れ去りました。ラシュフォードとメイヌーのポスト直撃と、ドンナルンマのビッグセーブに阻まれたエンベウモの一撃を、ポジティブに受け止めるしかありません。

気持ちを切り替えて臨んでほしかったカラバオカップ3回戦は、オールド・トラフォードでブライトン。今季プレミアリーグの13ゴールと平均ポゼッション70.9%はリーグTOPで、ホームといえども簡単に勝てる相手ではありません。キャリック監督はブルーノ・フェルナンデス、メイヌー、エンベウモ、マテウス・クーニャを休ませ、フレッシュなメンバーで戦おうとしています。

最前線はシェシュコ、2列めにシェイ・レイシー、メイソン・マウント、ラシュフォード。ティーレマンスの脇にいるのはアンドレイ・サントスで、最終ラインはダロト、レニー・ヨロ、エイデン・ヘヴン、マズラウィという並びです。GKは、夏にリーズから移籍したダーロウ。ビルドアップとラインコントロールが不安だったのですが、キックオフからの10分は最高でした。

シェイ・レイシーが中央のシェシュコにロングフィードを入れたのは8分。胸でトラップしたストライカーがティーレマンスに落とし、左のラシュフォードに展開すると、フォローしたマズラウィからティーレマンス、シェイ・レイシーと逆サイドにつながりました。カットインした19歳は、コースが空いた瞬間を見逃さず、GKスティールの読みを外す一撃をニアに突き刺しました。

さらに9分、厳しいプレスから左サイドで奪ったラシュフォードが、ヴシュコヴィッチをワンタッチでかわしてGKと1対1。ファーポスト際を狙ったフィニッシュはスティールに足でブロックされますが、詰めたメイソン・マウントが右足のボレーを叩きつけ、リードを2点に広げました。12分のラシュフォードのFKはミスタッチで、右にアウト。前半のシュートは、これが最後でした。

20分過ぎからはブライトンのペース。36分のパスカル・グロスの縦のフィードで、ヤルクイエがラインの裏に抜け出しました。ダーロウの前に出た20歳のアタッカーは、今季プレミアリーグの開幕から2ゴールを決めているのですが、追ってきたエイデン・ヘヴンのスライディングを気にしたのか、シュートは右に逸れてしまいました。

このまま終わりたかった45分、右サイドでキープしていたシェシュコが囲まれ、ボスカリとぶつかって転倒。ファールかと思いきや笛は鳴らず、こぼれ球を拾ったアジャムがボックス右にロングフィードを入れました。エイデン・ヘヴンは頭上を越され、ダーロウは出られず、19歳のコストゥラスのボレーが決まって2-1。集中力を欠いてはいけない時間帯の失点です。

「今日はVARはないし」という微妙な解説に「プレイには関係ないでしょう!」とツッコミを入れているうちにハーフタイム。キャリック監督は、30分以上をシュートゼロで過ごしたチームを、そのまま後半のピッチに送り出しています。65分の同点ゴールは、何度も奪われかけたビルドアップから喰らった逆襲で、必然の失点といっても大げさではないでしょう。

ダーロウのパスを中央に蹴り出したダロトは、遠くに出せば誰かが何とかしてくれると思っていたのでしょう。シェシュコと競ったヴィシュコヴィッチが頭で前線に送ると、プレスで残っていたパスカル・グロスにつながり、レニー・ヨロをあっさりかわして放った左足のシュートがダーロウの脇を抜きました。ここで何とか立て直したかったのですが、逆転ゴールは4分後でした。

自陣からのダイレクトパスで右サイドから抜け出したディエゴ・ゴメスが、エイデン・ヘヴンの股間を通すパスでコストゥラスを走らせると、マズラウィの裏を取ったティーンエイジャーは、ボックス右に持ち込んで折り返しました。必死に追ったSBに当たったボールは、フリーで待っていたデカイペルの足元へ。右足のラストタッチは、枠に収めればOKです。

2-3となってからメイヌー、ザークツィー、エンベウモは、遅すぎる策といわざるを得ません。シェシュコをザークツィーは勝ちにいったのか、敗戦覚悟のトライだったのか。メイソン・マウントをブルーノ・フェルナンデスは73分、ラシュフォードをマテウス・クーニャは80分。中盤でキープしても前線が動かず、横と後ろでつないでいるうちに時間がなくなってしまいました。

後半はオンターゲットゼロだったマンチェスター・ユナイテッドは、2年連続でカラバオカップは初戦敗退です。前半の自陣でのロスト8回は、過去3シーズンのワースト。トータルのパス成功率83%は、今シーズンの最低の数字です。本気で勝ちたければ、ハーフタイムにエイデン・ヘヴンをマグワイアでしたが、ベンチにCBがひとりしかいなかったのを気にしたのでしょう。

エイデン・ヘヴンとダロトは厳しいですね。マズラウィとルーク・ショーがいないと守備が不安定になる現状を改善すべく、レニー・ヨロやリサンドロ・マルティネスをサイドで起用するオプションも必要になりそうです。ベストメンバーではなくトライアルだったと自分たちに言い聞かせ、フラム戦で勝つしかありません。ホームで2‐0から逆転負けは50年ぶりだそうで…。


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