【Liverpool×Everton】デヤン・ロブレン痛恨のファール…攻め続けたレッズは無念のドロー決着!
ミルナーのボレー、ロバートソンのグラウンダー、サラーの切り返しからのミドル。レッズのチャンスは、集中したエヴァートン守備陣がことごとくブロックしてピックフォードのゴールマウスに届きません。ロバートソン、ミルナー、ジョー・ゴメス…レッズのクロスの出し手を見ると、いかに彼らのアタックが流動的かがよくわかります。ニアッセとカルヴァート=ルーウィンが前からパスコースを限定し、中盤は引き気味に構えているエヴァートンは、ルーニーとジョンジョ・ケニーの右サイドを狙われています。25分、ジョー・ゴメスがファーに上げたクロスは、追いついたマネが中のソランケに折り返しますが、サラーへのラストパスは通りませんでした。
28分、左サイドからチェンバレンが蹴ったシュートのようなFKは、誰も触れず。レッズのシュートもクロスも、ことごとく青い壁に引っかかっておりましたが、42分にいつもの時間がやってきました。ボックスの右隅でクコ・マルティナを腕で制したサラーが、グイェを簡単にかわして左足を振り抜くと、美しい弧を描いたボールがピックフォードのグローブの先を抜けてサイドネットに吸い込まれました。サラーはこれで、プレミアリーグ16試合13ゴール。直近6試合で8ゴールの荒稼ぎです。
1-0としたレッズは、46分にマネがアシュリー・ウィリアムズを抜き去り、4対1という決定的なチャンスを創ります。中にチームメイトが3人いたにも関わらず、厳しい角度から左足を振り抜いたマネは、右に外れたボールを見て悔しそうな表情。こういうシーンで確実に決めないと、紛れが起こる確率が上がります。ノーチャンスだったエヴァートンは、シグルズソンがミニョレの正面にシュートを打って前半を終えました。アラダイス監督は、ハーフタイムにニアッセとトム・デイヴィスを諦め、アーロン・レノンとシュナイデルランを投入。ルーニーを中に入れた4-4-1-1で同点をめざします。
48分、サラーのヒールパスでゴールライン際まで進んだチェンバレンがファーにクロスを上げると、ソランケは打ち切れず。1分後、ミルナーのクロスがサラーの頭にピタリと合いますが、右隅を狙ったヘディングは惜しくも外に逸れていきます。54分、右から縦に抜けたサラーが右足で狙うも、青い壁がブロック。ロバートソンのクロスのクリアを拾ったソランケは、左足のシュートをカットされてしまいました。65分にサラーが右から入れた速いFKは、飛び込んだジョー・ゴメスのヘッドがバーすれすれを越えていきます。クロップ監督は、67分にサラーに代えてフィルミーノを起用。残り20分を切っても、エヴァートンに決定機はありません。
ルーニーがカウンターを仕掛け、クロスをカルヴァート=ルーウィンとデヤン・ロブレンが追いかけたのは76分。冷静に付いていればよかったデヤン・ロブレンが手をかけた瞬間、20歳のアタッカーが転倒し、レフェリーは迷わずPKを宣告します。ルーニーの強烈なキックにミニョレは触れず1-1。今季プレミアリーグ8ゴールめは、記念すべきマージ―サイドダービー初ゴールです。クロップ監督はチェンバレンをコウチーニョにスイッチし、83分にはソランケに代えて今季プレミアリーグ初出場のダニー・イングス。アラダイス監督はルーニーをジャギエルカに代え、ドロー狙いです。85分のコウチーニョのFKは、コースを読んでいたピックフォードがキャッチ。「レッズに与えられた」といいたくなる追加タイムは4分です。
91分のロバートソンの絶妙なクロスは、ファーサイドでスライディングしたフィルミーノが届かず。ミドルを枠に蹴れなかったヘンダーソンは頭を抱えています。1-1、レッズにとっては痛恨、トフィーズには幸運なドロー。「先にゴールを奪い、攻め続けたままタイムアップ」は、レッズの勝ちパターンですが、CBの一瞬の過ちが勝者にふさわしかったチームから勝ち点2を奪ってしまいました。リヴァプールのアグレッシブな攻撃とエヴァートン守備陣の奮闘をそれぞれリスペクトしたいと思うものの、赤いユニフォームのアタックに終始した一方的な展開はマージーサイドダービーらしからぬ凡戦でした。…いや、これもまたフットボール。この戦い方しか選べなかったであろうアウェイチームが最高の結果を手に入れたことに拍手を送りましょう。数分後に控えているマンチェスターダービーも、同じような展開になるかもしれないのですから。
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結果を左右したシーンは前半終了間際、マネがゴールに迫ったシーンだと思います。完全に数的優位に立った状態で、パスを選択していれば大きく勝利に近付いたはず。前節のブライトン戦は、先制して間もなく追加点を奪った事で相手のメンタルに大きなダメージを与えた事も、勝因の1つだったと思うからです。
今節もチャンスは多く作れていたし、セレソンの2人をベンチスタートとしながらも圧倒出来ていました。ただ、前半はクロスの精度も良くなかったし、結果的にはシュート23本で枠内は3本。セカンドボールも奪えていたし、前プレを仕掛ける姿勢も良かったのですが。結局、最後にモノを言うのはゴールの数です。
個人的にはPKのジャッジに100%は納得していないのですが、それ以前のチャンスでしっかり決めていれば、これまた前節と同じく「大勢に影響の無い失点」と片付けられていたはずです。3位浮上が見えていただけに、悔やまれます。
更新ご苦労様です。
なんとも苦いダービーになりました。
チーム状態や今後の過密日程を考慮しての先発だったと思いますので、メンバー選出には異論はありません。ただ、前半のマネのシュートミスが結果響きましたね。あのときしっかりチームプレーに徹していれば、、、と思いたいですが、あの場面ならシュート選択もやむなしかと思います。
そしてロブレンですが、あの軽率なプレーがなければ、しっかり対応していたと思いますが運がないですね、、、。
まあこの借りはFA Cupで返します。
マネのシーンは確かに悔やまれますが、今までの活躍を考えるとしょうがない部分があると思います。個人的にはやっぱりロブレンですかね。同じことの繰り返しです。サラーやコウチーニョがまたかと思わなければいいですが。ロブレンとか守備をどうにかしないと良い選手も出ていきますよ。クロップさんは早く守備をどうにかしてほしい。クロップマジックで選手を引き留めるにも限界があります。
Motsuki909さん>
2-0にしていれば決まってたでしょうね。悔やまれます。
Mackiさん>
ゴールを決められる気配はまったくなかっただけに、痛かったですね。PK取られても仕方がないシーンだと思いますが、クロップ監督がインタビューに激する気持ちはわかります。
ル タレックさん>
セインツ時代がよかったので、どうしたんだろうといつも思います。冬にタレントを獲得できるといいですけどね。
結果、サラーの個人技で得点したものの、最後までアラダイス仕込みの守備ブロックを攻略出来ず、挙げ句ルーニーのフィード一発でロブレンマジック炸裂となるとさすがに腰砕け状態になります。
CBは負傷者の数もさることながら絶対数が少ないので、確実に計算出来る&CL出場有資格者がこの冬のマーケットにいればいいのですが…。
あとは、個人的にはCBの補強もさることながら、アンカーのスペシャリストが欲しいところです。
強いチームには必ず守備時のフィルター役がいますし、思い起こせば近年のリヴァプールが強かった時期には必ずそういう選手がいたんですよね。
ハマン、シャビ・アロンソ、マスチェラーノ、そして大怪我をする前のルーカス・レイヴァ…。
ヘンドもそうですが、ジャンもワイナルドゥム(もしかしたら現時点では身体能力的にも彼が最適な人材かもしれません)も、基本Box To Boxスタイルなので(来季加入のナビ・ケイタも然り)、「俺前行かないでガンガン潰すよー」っていう選手が本当に1人欲しいです。
CLは一発要素も強いので現有戦力である程度結果を出せなくもないと思いますが、プレミアを制するには不可欠なポジションであることは間違いないっす。