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【MAN.UTD×Bournemouth】これぞルカク!マン・ユナイテッドは手痛い敗戦を忘れる1-0快勝!

もう、これ以上離されるわけにはいきません。マンチェスターダービーで敗れ、ホームでの無敗記録を40で止められたマンチェスター・ユナイテッドは、プレミアリーグ17節のオールド・トラフォードに14位に沈むボーンマスを迎えました。モウリーニョ監督の守護神はもちろんデ・ヘア。バレンシアとルーク・ショーがサイドに入り、スモーリングとコンビを組むのは負傷が癒えたフィル・ジョーンズです。マティッチと中央でコンビを組むのは今季プレミアリーグで初先発のマクトミネイ、2列めにはマタ、マルシアル、リンガード。直近のプレミアリーグ9試合でわずか1ゴールのルカクは、復活のきっかけをつかむことができるでしょうか。

雨のオールド・トラフォード。アグレッシブにパスサッカーを展開しようとするボーンマスに対して、マンチェスター・ユナイテッドは慎重に立ち上がりました。15分までは中盤でのせめぎ合いが続き、両者ともフィニッシュに持ち込むことができません。マンチェスターダービーではセットプレーで失点の原因となってしまったルカクは、16分の右CKをニアで無難にさばきました。スタニスラスのシュートは的確にブロック。ホームチームにまだチャンスはありません。19分、中でルカクが空いたものの、マルシアルのクロスは浮いてしまいます。ジョシュア・キングの左からの仕掛けをフィル・ジョーンズが止めた後、左サイドから単独で突破したダニエルズのシュートはデ・ヘアが左に飛んでセーブ。流れてきたクロスを拾い、ボックス右で切り返しを入れて打ったゴズリングのシュートはデ・ヘアが正面でクリアします。ボーンマスの攻撃が一段落ついた25分、マン・ユナイテッドが最初の決定機を活かしました。

左サイドの突破を諦めたマルシアルが後ろのマタに戻すと、左足に持ち替えた8番が柔らかいクロス。ナタン・アケに簡単に競り勝ったルカクのヘディングは、GKべゴヴィッチが届かない右隅に吸い込まれました。マンチェスターダービーでも、このボールがほしかった!ゴール前でクロスをもらえなくなったのが、プレミアリーグ開幕から7試合7ゴールだったルカクが止まった理由のひとつだと思います。上位対決でゴールを決められないのは彼自身の問題ばかりではなく、マン・ユナイテッドがサイドを制するシーンが少なくなるのも影響しているでしょう。緊張感の高いゲームで、マタやムヒタリアンのような選手をどう活かすかも今後の課題です。

28分、フィル・ジョーンズの素晴らしいロングフィードが最前線に走ったルーク・ショーにつながります。トラップは完璧、しかしグラウンダーはニアでブロック。ファーから上がり、もらいやすい角度で待っていたマタを見てほしかったチャンスでした。30分、右から放ったスタニスラスのシュートを受けたデ・ヘアは、味方に当たった危険なボールに無理をせず脇に弾き出しました。40分、マタがルーク・ショーに展開し、ルカクにきわどいクロス。あと20センチ下に出てくれば、頭ひとつ抜けていたエースの2点めが見られたはずです。46分、ライアン・フレイザーが左サイドからアウトにかけて枠を狙いますが、デ・ヘアが反応してゴールならず。前半を1-0で折り返したマンチェスター・ユナイテッドは、後半も主導権を握っています。

54分、マルシアルのクロスをルカクが背後に落とし、マタが左足を振り抜くもDFに当たってCK。靭なフィジカルを活かしたポストプレーも9番の強みのひとつです。57分にマルシアルを狙うクロスを入れたマクトミネイも、錚々たるメンバーのなかで遜色なくプレイしています。60分、リンガードが前線のマタにぶつけてリターンをもらい、シュートを放つとこぼれ球が左のルカクへ。エースの左足の一撃が飛び出したべゴヴィッチにヒットし、流れたボールはマルシアルの足元に届きました。軽くプッシュすれば決まりでしたが、テクニシャンのインサイドはまさかのバーの上。モウリーニョ監督はこのタイミングでマルシアルを諦め、ラシュフォード投入に追加点を求めます。

68分、右からのアーリークロスをファーのラシュフォードがリンガードに戻すと、フリーだったMFは悔しいスリップ。71分にモウリーニョ監督はリンガードをエレーラ、エディ・ハウ監督はカルム・ウィルソンとスタニスラスを下げてアフォベとデフォーで同点をめざします。73分、ラシュフォードが左から打った強烈なシュートがポストを直撃。彼こそがウェイン・ルーニーの後継者。先々はルカクの後ろで突破力と多彩なキックを活かしていただければと思います。

82分、右からのパスのトラップ1発でフィル・ジョーンズをかわしたデフォーのシュートは、ポストに張り付いて動かなかったデ・ヘアの勝ち。CBが足を出して抵抗した瞬間、守護神はここしかコースはないと確信していたのでしょう。モウリーニョ監督の最後のカードは、ルーク・ショーをアシュリー・ヤングです。92分、スルーパスで左サイドを陥れたマタが、ニアのルカクに丁寧なグラウンダー。左足のボレーはナタン・アケに飛び込まれて2点めはなりませんでした。最後のFKからのフレイザーのシュートはデ・ヘアが正面でキャッチし、マンチェスター・ユナイテッドが最少得点差ながらも順当に勝ち点3をゲットしました。

シュート数は9対13、オンターゲットは2対7。数字が示しているのは辛勝ですが、手痛い敗戦のショックを払拭し、自分たちの攻撃の形とストロングポイントを確認できたこのゲームは快勝といいたい一戦でした。要所を抑える堅い守備陣が適切な対応を怠ったのは、スタニスラスを見送ってシュートを打たせた前半のマルシアルぐらい。コースだけでも消そうとぎりぎりまで粘るDFの奮闘が、デ・ヘアの的確なセーブを呼んでいます。サイドアタックではロングクロスとボックス脇からのグラウンダーを使い分けており、タメを創れるマタの立体的なパスでルカク、マルシアル、ラシュフォードがラインの裏を狙う崩しも増やしていければいいのではないでしょうか。年内のプレミアリーグは、WBA、レスター、バーンリー、セインツ。ボクシングデーのバーンリーは難敵ですが、ぜひ全勝で駆け抜けていただいて、2018年に望みをつないでほしいものです。

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“【MAN.UTD×Bournemouth】これぞルカク!マン・ユナイテッドは手痛い敗戦を忘れる1-0快勝!” への5件のフィードバック

  1. king より:

    ボーンマスって毎度思うんですがH&A関係なく良いプレイしてきますよねー、だから尚更勝利できてよかったなと

  2. ゴメス より:

    トップ6相手に得点がなく雑魚専とかルカクは色々言われていますが中位、下位相手に勝ち切れなかった去年を考えればやはりいい補強だったのではないかと思います。

  3. 不知火 より:

    ショー良かったです。
    このまま怪我さえなければこのポジションの補強は必要ないかもしれませんね。

  4. yuto より:

    この試合は枠に嫌われてしまいましたが最近のラッシュフォードには底知れぬ期待感が湧いてきます。
    まだまだ荒削りな部分もありますがハリー・ケインが急激にワールドクラスの選手に駆け上がったように彼もそこに辿り着ける才能があると実感したミドルシュートでした。
    前節も一発でスタジアムの雰囲気を一瞬で変えたように何か惹きつけるものがある選手だと惚れ惚れしていました。

  5. makoto より:

    kingさん>
    ですね。昨季までのマン・ユナイテッドなら1-1ドローだったかもしれません。

    ゴメスさん>
    一発がありますからね。ポストプレーやカウンターでも貢献してくれており、このチーム向きの選手であることは間違いないと思います。

    不知火さん>
    うれしいです!ずっと期待してるんです。あの年、あのシーンまでは素晴らしかったんです。

    yutoさん>
    シュートを打つ際の判断力とキックのバリエーションと精度は並みのアタッカーではないですね。ワクワクします。

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