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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

ジャイアントキリング勃発!追加タイムの決勝ゴールで昨季王者のマンチェスター・ユナイテッドが敗退!

最大の事件は、最後のゲームで起こりました。カラバオカップ準々決勝、ブリストルVSマンチェスター・ユナイテッド。チャンピオンシップで3位のクラブという最もラクな相手を引き当てたはずのプレミアリーグ2位クラブが、まさかの2失点を喫して大会を去りました。GKロメロ、最終ラインはダルミアン、リンデロフ、ロホ、ルーク・ショーと若干不安なメンバーではありましたが、中盤にはポグバが復帰し、前線はラシュフォード、マルシアル、イブラヒモヴィッチ。プレミアリーグ10ゴールのルカクは途中出場、マティッチは不在、バレンシアは負傷リタイアと背骨となる選手がいなかったのは確かですが、ここで敗れるとは思ってもみませんでした。

開始10分、マルシアルのクロスを丁寧に狙ったズラタンのボレーがネイサン・ベイカーに当たってクロスバーにヒット。21分には左から中に入って右足で打ったラシュフォードのコントロールショットが右のポストの内側に当たります。2つの惜しいフィニッシュを観て、いずれ入るだろうと楽観視していたのですが、最終ラインが簡単にシュートを打たせるのが気になってもいました。24分にポグバが放ったミドルシュートは左に曲がってしまいました。ポグバの浮き球でラインの裏に出たラシュフォードは、トラップをうまく足元に持っていけません。ホームのサポーターの後押しを受けたブリストルは、失うものなどないとばかりにアグレッシブに上がってきます。国内カップは、これが怖い。30分にパターソンが左から放った強烈なミドルは、ロメロが右に弾いてCKに逃れます。

39分、ポグバの縦パスで左からボックスに入ったズラタンは、シュートをマグヌソンにブロックされてしまいます。プレミアリーグでは4試合ノーゴールの10番は、CKにマクトミネイが競り勝って浮いた絶好球を右に打ち損じてしまいます。前半は0-0。ここまでは、よくある弱者の善戦です。48分にラシュフォードが蹴ったFKは、壁に当たってゴール左を襲いますが、GKスティールが冷静にセーブしました。51分、何と先制はブリストル。左からラインの裏に縦パスが出ると、ロホがジョー・ブライアンに走り負けてしまいました。ボックスに入ったジョー・ブライアンは左足一閃、クロスに飛んだシュートはポストぎりぎりに入るエクセレントな一撃でした。しかし58分、神の高速FKがスティールが差し出した左手の上を抜けてネットに突き刺さります。昨季公式戦28ゴール、プレミアリーグ17ゴールのズラタンは、今季初ゴール!これを観た瞬間、勝つと思いましたが、根拠のない自信は30数分後に打ち砕かれることになります。

61分、ブリントに代わってルカク登場。64分にロングボールをボックスでキープしたルカクが後ろに落とすと、フェイントでコースを空けようとしたマルシアルは打ちきれませんでした。イブラヒモヴィッチに代わったのは、久しぶりのムヒタリアン。83分、ポストにぶつけたシュートと同じような形から放ったラシュフォードのミドルは、アウトにかかって右に逸れてしまいました。一気に3対2となった84分のショートカウンターは、左からのルカクのクロスが丁寧であれば、ノーマークで中央から走ったラシュフォードが決勝点をゲットしていたでしょう。

85分にベイカーをかわして放ったルカクの左足シュートは、スティールがセーブ。昨季EFLカップ王者は、前線にベストメンバーを揃えながら、なぜ決められないのか。93分、ジャイアントキリングの主役は、ラインの裏にするすると抜け出したコリー・スミスとついていかなかったマクトミネイ、呆然と見送ったロホでした。コースを塞ぎにいかずに打たれる瞬間ジャンプしたロメロの飛び出しは、諦めた人間が選ぶプレイでした。2-1、マンチェスター・ユナイテッドは年を越せずに連覇の夢を手離しました。

スタンフォード・ブリッジにボーンマスを迎えたチェルシーは、13分にケネディのヒールパスでフリーになったセスクがGKボルツを引きつけ、右で空いたウィリアンにイージーなボレーを決めさせて先制。このゲームも、終了間際に勝敗を左右するドラマがありました。1-0の90分、ロングスローをモラタがクリアすると、ジョーダン・アイブが拾った中央に流します。右隅に完璧なボレーを叩き込んだのはゴズリング。延長戦となれば、どちらが勝つかまったくわからなくなります。ところが1分後、こちらのチームのエース2人は、途中出場からでもしっかり結果を出しました。アザールのヒールパスに走り込んだモラタが、ボルツにぶつけながらも強引にねじ込み2-1。健闘したボーンマスは、つかの間の希望を踏みにじられてベスト8で姿を消しました。

セミファイナルの組み合わせは、アーセナルVSチェルシー、ブリストルを引いたのはマンチェスター・シティです。プレミアリーグ、FAカップと並行して戦わなければならないカップ戦で、3つの強豪は主力温存かフルスロットルで勝ちにいくか、難しい選択を迫られます。いやー、ホームアンドアウェイのマンチェスターダービー、やりたかったですね…(涙)。このうえは、自分たちに勝って上にいったブリストルに敬意を表し、本気で応援しようと思います。今日のようなアグレッシブなサッカーを、ぜひ見せてください!

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“ジャイアントキリング勃発!追加タイムの決勝ゴールで昨季王者のマンチェスター・ユナイテッドが敗退!” への4件のフィードバック

  1. 不知火 より:

    神のゴールを見れただけで充分です。
    これから折り返し。ここからプレミア優勝を狙うためにはイブラの力は欠かせないと思います。

  2. なき より:

    まあ過密日程が減ったとポジティブに考えましょう。
    ダルミアン、ブリント、ムヒタリアンは冬で放出の可能性が高いですね。
    モウリーニョが冬に補強するというのは珍しいことなので移籍市場が今から楽しみです。

    個人的にはバレンシアで活躍しているアンドレアスペレイラをレンタルバックしてほしいですが。

  3. 飲茶 より:

    sky sports の中継に映されてた100歳のおばあちゃんにとってはとてつもない誕生日プレゼントになったでしょうね(^o^)笑笑

  4. makoto より:

    不知火さん>
    同感です。決めた後がまた、カッコイイですよね。

    なきさん>
    ブリントは保険として残すのではないかと読んでます。アンドレアス・ペレイラのレンタルバックは賛成です。

    飲茶さん>
    「いいことをした」と思うようにします。いやー。

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