2026.11.07 マンチェスター・ユナイテッドの話題
数字でわかる!「最多シュートのマンチェスター・ユナイテッドは、なぜ決定力が低いのか?」
ちなみにリーグ最多の24ゴールをゲットしているブライトンは、1試合平均16.6本で3位。首位を快走しているアーセナルは13.0本で10位です。シュートを打ちまくっているのに10ゴールしか決められず、1勝4分4敗で17位はありえないポジションでしょう。マンチェスター・ユナイテッドが、これほど決定力が低いのはなぜでしょうか。
単純明快な理由は、最初に紹介しておきましょう。オンターゲットとなると1試合平均5.0本で4位に後退し、シュート1本あたりのxG(ゴール期待値)は0.08で18位です。キャリックのチームを下回るのは、トッテナムとコヴェントリーのみ。決定的なシーンが少ないのにシュートが多く、枠内に収められていないのは、打つかどうかのジャッジに問題があるからでしょう。
マンチェスター・ユナイテッドのショットゾーンを見ると、45%がボックスの外からのシュートです。この数字もリーグ1位。アーセナルは32%で15位、マン・シティは23%で最下位です。マレスカのチームと比較すると、こうなります。こちらは167本のうち95本がボックス内で、オンターゲットは45本。彼らは138本のうち106本をボックスの中から打っており、50本が枠内です。
オープンプレーからのゴールは14対6で、マン・シティが圧勝。フットボールでゴールを決めたければ「急がばまわせ」で、エリオット・アンダーソンやシェルキがチャンスメイクをしている時間にボコスカ打っているのが、決定力が低い理由のひとつなのだと思われます。となると、次の問いはこちらです。キャリックのチームは、なぜミドルレンジから慌てて打っているのか?
このテーマについては、「相手のローブロックに直面している時間が23.8%で、リヴァプールとトッテナムに次ぐ3位」というデータから説明するのがよさそうです。マンチェスター・ユナイテッドと戦うチームが自陣に引きがちなのは、リードしているか、イーブンの時間が長いからです。序盤の9試合で、マン・ユナイテッドがリードしている時間は全体の14%に留まっています。
対戦相手よりゴールが多い時間帯が長い順に並べると、51%のブライトンを筆頭に、チェルシー、アーセナル、ボーンマス、マン・シティ。マンチェスター・ユナイテッドは17位という厳しいポジションとなっており、下にいるのは総失点のランキングでワースト4に入っているイプスウィッチ、クリスタル・パレス、サンダーランドだけです。
この話に、「マンチェスター・ユナイテッドは唯一、最初の30分はノーゴール」という事実を重ね合わせると、模範解答に近づきます。「超スロースターターで守備が脆く、早い時間にリードされて引かれるのが日常で、終盤までビハインドを背負い続けると、遠めからボコスカ打つしかなくなる」。おお、かなりわかりやすい説明になってきました。
さらに2つのデータを加えましょう。「バーやポストにヒットしたシュート7本も1位」「カゼミーロの退団とシェシュコの不在により、セットピースからのゴールが未だゼロ」。勝ち越しをめざしている時間帯にCKが空転し、数少ない決定機を逃すと、ラスト10分からブルーノ・フェルナンデスやエンベウモ、マグワイアがミドルを打ち上げるという終わり方になります。
日曜日にオールド・トラフォードに乗り込んでくるアストン・ヴィラは、バルサ戦でカウンターからチャンスを創り続けており、ローブロックとダイレクトアタックに長けたチームです。鈴木彩艶が前線に張るニコラス・ジャクソンにロングフィードを合わせてきたら、最終ラインは混乱するでしょう。最重要ミッションは「早い時間の先制ゴール」。難しいオーダーですが…。
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