イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【MAN.UTD×Burnley】最後に追いついたマン・ユナイテッド…2試合連続で激痛のドロー!

今季プレミアリーグで初めて、ズラタンとルカクが揃って先発です。プレミアリーグ20節、マンチェスター・ユナイテッドVSバーンリー。GKデ・ヘア、最終ラインにアシュリー・ヤング、フィル・ジョーンズ、ロホ、ルーク・ショー。ポグバとマティッチがセントラルに並び、左右にラシュフォードとマタ。イブラヒモヴィッチとルカクは2トップです。ラストプレーで追いつかれた前節のレスター戦のような試合をするわけにはいかないマンチェスター・ユナイテッドですが、立ち上がりは最悪でした。開始2分、ボックスの右脇でロホがイエローカードを出され、グドムンドソンが蹴ったFKのこぼれ球をアシュリー・バーンズがプッシュ。1点を追う展開となったプレミアリーグ2位はすかさず反撃に出ますが、タルコフスキーがいない守備陣を崩せず、10分までに相手を慌てさせるシーンはありません。

11分、グドムンドソンのクロスにアーフィールドがボレーで合わせると、ボールはデ・ヘアのわずかに上。ようやくゴール前にボールを入れられるようになったマンチェスター・ユナイテッドですが、アシュリー・ヤングの右からのクロスに飛び込んだルカクは触れません。17分のルーク・ショーのミドルはGKポープが左に飛んでセーブ。20分のマタのCKは、ポグバのヘッドが右に外れます。ルカクが右サイドで2人を抜き去ってクロスを入れると、ズラタンのバイシクルは空振りに終わり、マタのシュートはDFがブロック。押していたホームチームは、36分に2点めを決められてしまいます。アシュリー・ヤングのファールで得たやや左からのFKをネットに突き刺したのはデフール。セットプレーから2発喰らったマン・ユナイテッドは、前半のうちに点差を詰めておきたいところです。

37分、ポグバの素晴らしいサイドチェンジでフリーになったラシュフォードは、切り返しを入れて右足でコントロールショットを放ちますが、ポープの後ろに引いたベン・ミーがゴールライン上でクリアするファインプレー。マタのパスを受けて左からボックスに侵入したズラタンは、左足のシュートを足元に入ったロングに阻まれてしまいます。ポグバのミドルは、惜しくも右にアウト。マンチェスター・ユナイテッドは0-2という想定外のスコアで前半を終えました。

モウリーニョ監督はハーフタイムにロホとズラタンを下げ、リンガードとムヒタリアンを投入して勝ちにいきます。46分、ポグバが中央から放ったミドルは、わずかにバーの上。50分にアシュリー・ヤングが入れた高速のグラウンダーは中央のリンガードにぴったりでしたが、ボレーはポープの顔面ビッグセーブでクロスバーをヒット。右からの2度めのクロスがボックス左のラシュフォードに届くと、フォローしたルーク・ショーのシュートは中央の渋滞に引っかかります。53分、アシュリー・ヤングが再度試みたグラウンダーは、リンガードの巧みなヒールキックがゴール左隅に転がり、ようやく実を結びました。1-2、リンガードの臨機応変な一撃は、自信と余裕がなければ出てこないアイデアです。

猛攻を続けるマンチェスター・ユナイテッド。アシュリー・ヤングやラシュフォードのクロスは中に合わず、ルカクを競らせるハイクロスはポープにキャッチされてしまいます。ショーン・ダイク監督はデフールを下げてサム・ヴォークスを投入。70分のポグバのFKは、デフールの弾道より上ずってしまいました。残り20分、モウリーニョ監督の手元に攻撃のカードはありません。ゴール前を固めるバーンリーに対して、祈るように上げ続けるクロスにスコアを動かす可能性は感じられません。

難敵バーンリーに対して、初めての2トップという冒険は無謀だったのかもしれません。ズラタンは負傷か、あるいは大事をとったのか。0-2のハーフタイムにストライカーを下げなければならなくなったために、マン・ユナイテッドは交代カードで変化をもたらすことができません。81分、ダイク監督はアシュリー・バーンズをウォルターズにスイッチ。前線で攻めに転じる拠点を作りたかったのでしょう。セットピースからリードを奪われ、ベタ引きされるという上位が下位に足をすくわれる典型的な展開。プレミアリーグ10ゴールのルカクに、チャンスボールは巡ってきません。守備に入ると冷静さを失いがちな9番に、セットピースのファーサイドを任せるのはやめたほうがいいでしょう。容赦なく過ぎていく時間を見ながら、マンチェスターダービーでもルカクが失点の原因になったことを思い出します。

91分、マタが縦に入れたFKのクリアにアシュリー・ヤングが左足を振り抜くと、ベン・ミーに当たったボールがリンガードの前へ。冷静だった14番がゴール右に押し込み、マンチェスター・ユナイテッドはホーム敗戦という屈辱だけは回避しました。2-2、昨季プレミアリーグで何度も味わったドロー地獄。16節でライバルに敗れたショックが尾を引いているのか、その後の5試合で快勝といえる試合はありません。このチームがめざすべきはもはやプレミアリーグ優勝ではなく、今のポジションから滑り落ちないことでしょう。アシュリー・ヤングとリンガードには、後半の2発を感謝しなければなりません。結果は残念ですが、彼らのプレイによって、悔しさは幾分和らいでいます。今年最後となるセインツ戦こそ、12月頭のエミレーツ以来となる2点差以上の勝利を期待したいと思います。

おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!


“【MAN.UTD×Burnley】最後に追いついたマン・ユナイテッド…2試合連続で激痛のドロー!” への4件のフィードバック

  1. ユナイ より:

    マルシャルが膝を負傷し、バレンシアがハムストリングの負傷と過密日程をユナイテッドは厳しい状況で戦わなければなりません。

    数は多いが怪我ばかりのcb陣と二列目の選手のクオリティの低さを冬の補強でなんとかしないと4位以内も厳しくなってきます。
    アンドレアスペレイラのローンバックと即戦力クラスの選手を最低1人は獲得してほしいと思っています。

    バーンリー戦で1番酷かったと思うのはラッシュフォードですね。
    スピードはありますがプレーが単純すぎるのとなまじキックに自信があるからか遠くてもクロスではなく直接うつのが多いので攻撃のリズムが崩れてしまう。
    ロホとラッシュはしばらくスタメンでは使って欲しくないです。

  2. yuto より:

    現状、ユナイテッドの2列目にマタとリンガードがいないとどうしようもなさそうな印象を受けます。
    もっと彼らのフリーランを正しく活かせる選手が出てきてほしいところです。
    本音としてはラッシュフォードが彼らのプレーを見て、取り入れられたら鬼に金棒状態ですがあの直線的なプレーを繰り返す様をみるに難しいのでしょうね・・・
    あと数日で市場も開かれますし、これから1ヵ月でどこまでチームが変われるのか見守りたいと思います。

  3. のこ より:

    ルカクとズラタン先発はワクワクしたので、あまりうまく行かなかったのが残念です。ズラタンまだまだは完全な状態ではなかったようですし、心配です。
    リンガードの調子の良さは嬉しいですね。やっぱり今のユナイテッドには彼やマタのようなよく動く選手が必要不可欠だと思います。

  4. makoto より:

    ユナイさん>
    ラシュフォードは厳しかったですね。監督の手綱さばきに期待します。

    yutoさん>
    一定レベルは、監督の指導で変えられるものですので、ぜひお願いしたいです。

    のこさん>
    ズラタンはもう少し時間が必要ですね。CLでトップフォームのプレイを観たいです。

コメントを残す