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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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【Burnley×Liverpool】ラスト1分、デヤン・ロブレン&クラヴァン!レッズが貴重な勝ち点3をゲット!

10月末からのプレミアリーグ12試合を8勝4分。しばらく負けていないリヴァプールは、マンチェスター・シティとの決戦直前のこの試合は快勝で終えたいゲームです。タルコフスキーが出場停止となってからの3試合を2分1敗と苦しんでいたバーンリーですが、素晴らしいパフォーマンスを披露していたCBがベン・ミーの脇に戻り、プレミアリーグ4位チームを迎え撃ちます。

中1日でニューイヤーズデイのゲームに臨むクロップ監督の最大の工夫は、ソランケとララナのスタメン抜擢です。GKミニョレ、4バックはアーノルド、デヤン・ロブレン、クラヴァン、ジョー・ゴメス。アンカーにエムレ・ジャン、その前にワイナルドゥム、チェンバレン、ララナ、マネが並び、最前線にソランケという布陣でしょうか。マティプとフィルミーノはベンチ、サラーは鼠蹊部を負傷、コウチーニョは太腿を痛めたといわれています。キックオフからしばらくは、バーンリーのハイプレスをレッズがいかにかいくぐるかという勝負。3分にララナが上げたアーリークロスは、ソランケの頭に合いませんでした。

バーンリーの前線からのチェックが厳しく、自分たちの形を創れないリヴァプール。17分の速攻は、ララナがチェンバレンに通したサイドチェンジが秀逸でした。中に持ち込んだチェンバレンのミドルは、ポープが右に倒れてセーブ。2分後、アシュリー・バーンズのスルーパスでグズムンドソンがラインの裏に抜け出しかけたカウンターは、ララナが気迫のこもったスライディングでストップ。アンフィールドなら大喝采を浴びていた好プレーです。28分、中央からミドルシュートを放ったアーフィールドは、止められるや否や前線に走り込み、左のデフールからのクロスをバックヘッドで狙いますが、ミニョレが正面でキャッチ。35分のグズムンドソンのFKは、壁にはね返されてしまいました。

36分、チェンバレンの縦パスをボックスのなかで受けたソランケは、シュート態勢に入ったところでバーズリーのスライディングが入って打ちきれず。2分後にロングフィードのこぼれ球をフリーで叩いたアーフィールドは、左のポストすれすれに外してしまいます。両者とも決め手を欠いたまま、前半は0-0で終了。雨のターフ・ムーアは、レッズにとって試練の場となっています。

47分、左からのララナのクロスを中央でトラップし、切り返しを入れて打ったチェンバレンのシュートはDFがブロック。53分にエムレ・ジャンが真ん中を上がって右のララナに流すと、渾身のシュートは最終ラインの壁に阻まれCKです。ショートコーナーからのワイナルドゥムのバックヘッドは、クロスバーの上。先制したほうが勝つなら、あと1歩でカウンターが決まりそうなバーンリーに分がありそうです。

しかし61分、12月はノーゴールだった眠れる大砲がワンチャンスを活かしました。左サイドからドリブルで中に上がり、アーノルドを走らせたチェンバレンが秀逸でした。右SBがダイレクトで入れた速いクロスをトラップしたのは、ゴールに背を向けていたサディオ・マネ。19番が振り向きざまに左足を振り抜くと、GKがとても触れないスピードでクロスバーのすぐ下に突き刺さりました。今季プレミアリーグ5ゴールめは、停滞していたチームを鼓舞する貴重な先制点でした。

決められた直後に、デフールが左からミドルシュートを放つもミニョレが難なくキャッチします。72分、ホームチームはヘンドリックをサム・ヴォークス、アウェイチームはマネをフィルミーノ。74分にアーノルドがアウトにかけて打った素晴らしいミドルは、ポープがビッグセーブでCKに逃れます。81分、後方からのFKのこぼれ球をボックス右で受けたアシュリー・バーンズが左足を振り抜くと、ファーポストに向かって飛んだボールは外に切れてしまいました。

84分、レッズのカウンター。ドリブルで上がったエムレ・ジャンが左のワイナルドゥムにラストパスを通すと、5番はスムーズにシュート態勢に入れず、こぼれ球を拾ったソランケも打てず。若きストライカーが右のチェンバレンに送ると、ニアポスト際を狙った強烈なシュートはポープが左腕で弾くビッグセーブを披露します。この奮闘が実を結んだのは88分でした。スローインからテイラーがクロスを入れると、クラヴァンに競り勝ったサム・ヴォークスがファーサイドにヘッドで流し、グドムンドソンがダイビングヘッド!ボールウォッチャーになっていたジョー・ゴメスにとっては、痛恨のマークミスでした。

ララナをミルナーに代えて逃げ切ろうとしていたクロップ監督は、ダニー・イングスやウッドバーンを使わず。このまま終わるかと思われた93分、レッズが劇的な決勝ゴールをゲットしました。ボックス右のデヤン・ロブレンに合わせたチェンバレンのFKは完璧。ファーポスト際に送ったCBのバックヘッドをダイビングで押し込んだのは、隣で守っていたクラヴァンでした。サム・ヴォークスにやられた守備陣が、ほぼ同じ形でリベンジを果たしました。プレミアリーグでより上位に進出するためには、こういう試合を勝つことこそが重要です。MVPは、チェンバレンではないでしょうか。2ゴールの起点となったMFは、ガナーズのWBよりもレッズで中央を走り回れるほうが幸せなのでしょう。不振だった選手、サブにまわっていた選手、試合中にミスをした選手がそれぞれ結果を出してくれた貴重な勝利。好調レッズはプレミアリーグ3連勝で、無敗記録を13に伸ばしました。

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“【Burnley×Liverpool】ラスト1分、デヤン・ロブレン&クラヴァン!レッズが貴重な勝ち点3をゲット!” への4件のフィードバック

  1. Motsuki909 より:

    これぞリヴァプール!とも言える、実にドラマチックな勝利でした。私もMOMにはチェンバレンを推したいです。ジャンやララーナもそうですが、前を向く選手、前を向くプレーは重要です。推進力が無ければゴールには近付けません。(そういった意味では、ワイナルドゥムが依然として消極的に見えて心配です。)

    また、マネにゴールが戻ったのも嬉しい限り。サラーとコウチーニョを連れて行かなかった、難敵バーンリーとのアウェイゲームで求められていたのは、内容よりも結果。勝ち点3を奪取できた事は新年の幕開けとしては最高のお年玉でした。

    それにしても、決勝点がロヴレンとクラヴァンのCBコンビというのは胸が熱くなりましたね。いつかのEL準々決勝ドルトムント戦を思い出しました。思わず守備面のボロボロっぷりを忘れてしまう程でした。

  2. ワタピコ より:

    あけましておめでとうございます。今年も素晴らしいブログを楽しく拝見させていただきます。

    同点にされた瞬間終わったと思いましたが、ダイク加入で尻に火がついたDF陣がやってくれました。ファン・ダイク効果がもう出たのかもしれません。
    チェンバレンの活躍は本当に嬉しいですね。あの身体能力でのパンチのあるミドルとキレのあるドリブル、相手守備陣も嫌なんじゃないでしょうか。あとパスも上手いんですね。
    残り1分の決勝ゴールを生んだFKを獲得したエムレ・ジャンの気迫のドリブルは感動しました。去就が不透明な中でもレッズの勝利のためにゴールへ向かう熱いプレーは感動しました。
    あとはソランケ君がんばれ!ですね。
    内容はともかく、良い勝利でした。

  3. タムコップ より:

    明けましておめでとうございます、今年もクスッとなりつつも的を得たブログを楽しみにしてます!

    試合内容は前後半共にほぼ完全にバーンリーのパターン。よくよくリーグテーブルを見れば34ポイントで7位にいる相手のホームで試合となると、結果も含めてちーむとしてどの程度ダメージリミテーション出来るか?がポイントになると思ってました。

    最終盤に、棒立ちになってるジョー・ゴメスの背後を跳んだグドムンドソンのゴールを見て、「ここまでなんとかしたのになんだよーーー!?!?!?」とついつい声を荒げましたが、相手のお株を奪うパワープレイで劇的勝利で3ポイント獲得、これはデカい!!!
    「1月市場」という厄介者にも付き合わされる今月をどんな形であれ白星スタート出来たのは上出来です。
    さてと、シティーをどう料理出来るか…、次節が楽しみでワクワクします!

  4. makoto より:

    Motsuki909さん>
    CBのコンビゴールの瞬間、思わず笑ってしまいました。チェンバレンがエンジンかかってきましたね。アグレッシブでユーティリティも高く、いい補強だったと思います。マネのゴールは感動的でした。

    ワタピコさん>
    マネにも1発出て、いい状態ですね。ヘンダーソンが戻り、ファン・ダイクが馴染めば相当戦えると思います。

    タムコップさん>
    マン・シティ戦、私も楽しみにしています。コウチーニョが出てくれるといいのですが…。

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