【Liverpool×MAN.CITY】素晴らしかったプレスとカウンター!レッズがマン・シティの無敗をストップ!
キックオフからしばらくは、厳しいプレスによるつぶし合いが続いています。エデルソン、カイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、オタメンディ、デルフ、フェルナンジーニョ、デブライネ、ギュンドアン、スターリング、サネ、アグエロ。ダヴィド・シルヴァをベンチに置いたマン・シティは、代役のギュンドアンも要注意です。3分、縦へのロングフィードを受けたフィルミーノが巧みなコントロールでラインの裏を狙うマネに浮かすと、中央に絞っていたサラーのシュートはDFにヒット。7分にデブライネのパスをボックスで受けたスターリングは、派手に転倒するも笛を鳴らしてもらえません。9分、先制はリヴァプール。中盤の競り合いのこぼれ球を拾ったチェンバレンが、フェルナンジーニョを抜き去って右からクロスに狙うと、サイドネットにまっすぐ向かう完璧な弾道にさすがのエデルソンも触れませんでした。
14分にマネが左サイドを突破し、同じサイドにまわってきたサラーにスルーパスが通ってクロスが上がると、15分にはフィルミーノの縦パスでサラーがボックスへ。いずれも決定的なシーンでしたが、中央に集まったマン・シティ守備陣がシュートを打たせず、ホームチームの追加点はなりません。20分にデブライネが入れた得意の高速グラウンダーは、アグエロのスライディングがわずかに届かず。レッズはじわじわと引かされ、デブライネやギュンドアンが前を向いてプレイするシーンが増えています。30分、アウェイチームにアクシデント。足を痛めたデルフは5分ほど粘った後にプレイ続行不可能となり、ダニーロに後を託します。
35分、デブライネのミドルはロリス・カリウスが冷静にキャッチ。前線からのチェックが機能しているレッズは、37分にワイナルドゥムのスルーパスでサラーがラインの裏に飛び出しますが、読んでいたエデルソンが素晴らしい出足で懐に収めます。ここまでほぼ完璧に守っていたレッズは、40分にミスを突かれてしまいました。カイル・ウォーカーのサイドチェンジにジョー・ゴメスがかぶってしまい、サネがドリブルでボックス左に侵入。戻った右SBはサネに翻弄され、ニアを狙った鋭いシュートがロリス・カリウスのグローブを弾きました。ファーには打てなかっただけに、GKに止めてほしかったシーンでした。前半は1-1。後半も、一進一退の攻防が続きます。
51分、CKを頭で合わせたオタメンディは、バーの上に当たったボールを見て悔しそうにしています。55分のレッズのCKは、エデルソンのパンチが小さくなったところをサラーが強烈なボレーを放ちますが、守護神が体を張ってセーブ。左に出たボールを受けたチェンバレンが切り返しからニアポスト際を狙うと、GKはコースを空けず外にクリアします。60分、ワイナルドゥムの守備からレッズのカウンターが炸裂しました。左から上がったチェンバレンがフィルミーノにスルーパスを通すと、ジョン・ストーンズをショルダーチャージで飛ばした9番が、ファーポストの内側に当てる美しいループシュートを決めました。
マン・シティ守備陣はこれで動揺します。1分後、自陣でのフェルナンジーニョのパスミスを拾われ、左から巻いたマネのシュートがファーポストをかすめると、その1分後にオタメンディがサラーにインターセプトされ、今度はマネの完璧な左足シュートが左隅ぎりぎりに突き刺さります。アンフィールドは最高潮。マンチェスター・シティは、今季プレミアリーグで初の3失点です。浮足立ったペップのチームは、68分にもミスから失点を喫してしまいます。ワイナルドゥムがサラーに預けて始まったカウンター。マネへのスルーパスを察知してボックスから出たエデルソンは、クリアをサラーの足元に蹴ってしまいます。ゴール前は無人。今季プレミアリーグで17ゴールのテクニシャンは、見事なループシュートでGKの頭上を抜きました。
70分以上にわたってブーイングを浴びせられていたスターリングは、ベルナルド・シウヴァにチェンジ。最高の11人をいじろうとしなかったクロップ監督は、79分にようやくエムレ・ジャンをミルナーに代えました。82分にフィルミーノがドリブルで上がったカウンターは、ワイナルドゥムのシュートが左にアウト。84分、アグエロとワンツーをかわしたギュンドアンがボックスに持ち込み、右に流れたボールをベルナルド・シウヴァが左足で叩き込みますが、まだ差は2点あります。クロップ監督の2枚めは、88分にサラーをララナ。マン・シティは勝負を諦めていません。
91分、アグエロの左からのクロスにデヤン・ロブレンがかぶってしまい、ギュンドアンのボレーが右隅に吸い込まれます。残り30秒、マネが下がりクラヴァン。デブライネのFKに飛び込んだアグエロはオフサイドです。プレミアリーグ最強クラブを倒すのは、かくも大変なことだったのか…。ようやくタイムアップの笛が鳴り、アンフィールドに「You’ll never walk alone」が響き渡ります。リヴァプールはプレミアリーグの無敗記録を14に伸ばし、開幕から22戦無敗だったマンチェスター・シティのレコードはついに途絶えました。
リヴァプールの勝因は、前線から厳しくプレスをかけ続けたこと。セヴィージャのように追い上げたマンチェスター・シティにとっては、悔やまれる「魔の10分」でした。チームを元気にする先制点を決めたチェンバレン、フェルナンジーニョとオタメンディを追い込んだ前線の3人は見事でしたが、デブライネと徹底的に戦い続けてカウンターの起点となったワイナルドゥム、左サイドを崩させなかったロバートソンもよくやったと思います。わがチームがプレミアリーグ3位に浮上したレッズサポーターだけでなく、今夜のゲームで勝てば12差に詰められるマンチェスター・ユナイテッドサポーターと、無敗優勝という勲章を自分たちだけのものにしたグーナーも、この結果を喜んでいるのではないでしょうか。しかしまあ、最後は焦りました。3点差でも安心できないレッズと、3点差なら充分射程圏内のマン・シティらしい10分間。勝者を手離しでリスペクトしつつ、「負けてなお強し」だった敗者にも惜しみない拍手を送りたいと思います。
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両チームの色が出ていい試合でした。ラスト10分のドタバタでどうなることかと思いましたが勝ちきれたことが何よりです。チェンバレンやロバートソンといった移籍、控え組が活躍してくれると嬉しい限りです。
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手早い更新、毎度の事ながら頭が下がります。
勝因は「攻める為の守備」をゲームの大半で遂行した事かと思います。フィルミーノをトリガーに、マネ、ジャン、ワイナルドゥム、チェンバレンが激しくボールを奪いに走り続けていました。先制後は「失点しない為の守備」という色が強い時間帯もありましたが。ロバートソンもかなり効いていたと思います。
試合を通じて、チェンバレンを獲得して本当に良かったと痛感しました。本来は触れたくありませんが、10番の移籍で失ったものを彼のアジリティで賄い切ってくれていたからです。実に素晴らしかった。
いずれのゴールも美しかったですが、個人的にはマネが決めたゴールに涙腺が緩みました。前半戦の大敗から暫く、不調気味になってしまった彼が救われるなら、シティからゴールを奪うしかないと思っていたからです。良いシュートでした。
兎にも角にも、この勝利は格別です。シティの無敗を止められるのはリヴァプールだけだ、と本気で信じていましたので。3失点という事実と、それぞれ喫した時間帯を考えれば心臓には悪い試合でしたけれど。そして、シティは強い。今シーズンの常識とも言える事実を再認識しました。本当に勝てて良かった。なかなか興奮が冷めません。
ちなみに、仰る通りグーナーの友人もこの結果に胸を撫で下ろしていました。
当方シチズンです。
負けましたが、こういう試合を見たいからサッカー見てるんですよね…(勿論確実に決める試合というのも大事ですが)
リヴァプールはピーキーすぎるとも言われますが、ハマると凄い。
ダニーロの緊急出場やDシルバの不在も、リヴァプールの戦術がハマった理由かなとも思います。
是非また、お互いベストメンバーベストコンディションで見てみたいものです
いやしかし素晴らしかった…
最後はリヴァプールらしかったですね。気になったのはカリウスの一歩も動けないシーンが多いことです。この試合に限らずよくあります。そろそろウォードを使ってあげてもいいかなと思うのですがどうですか?
アンフィールドではほとんど勝てた記憶がないので厳しいとは思ってました
パスミスが多くなかなか攻撃の形が作れずストレスが溜まる試合でした
3点差になっても攻めるのをやめず1点差まで追いつけたのはさすがでした
大事なのは負けた後の反応です
気持ちを切り替えて勝ってほしいです
更新ご苦労様です。
嬉しい勝利でした!後半の失点シーンはいただけないところですが、全員が頑張ってもぎ取った勝ち点3だと思いますが、シティは簡単に勝たせてくれませんね。デ・ブライネのパスには何度もヒヤヒヤさせられました。ついに3位浮上嬉しい月曜日ですね!
ナイスゲームでした
リバプールは最後まで運動量があまり落ちないのが印象的でした気合も相当入っていたんでしょう。
ただ守備特にGKは強豪の中ではやはりレベルが一個落ちてしまうため最後の数分のプレイはやはり課題ですね。
他チームのサポとしてはシティの攻略法として3点目の形がものすごく可能性を感じました。中盤に人数をかけてプレスしてバックパスを受けたフェルナンジーニョ、オタメンディをFW陣で狙う。
もちろん無敗の焦りだったりシルバいなかったりもあるのでもう通用しないのかもしれませんが…
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あそこでニアを空けてしまうようなキーパーは必要ないですね。
まともなキーパーさえいれば勝ち点5から10は上積みできそうなのが歯痒いところ。
GKとコウチの後釜は絶対必要で、この2つとダイク、ケイタの補強だけで相当強くなれそうです。
控えがロブレン、ソランケのCB、CFも苦しいですし、アンカーも欲しいんですけど。言い出したらキリないですね笑笑
今日のリバプールの攻め方はシティの構造そのものの弱いところぶったたくやり方で失点自体は個人のミスが多かったでしたがあの攻めをどうにかする手段を現状シティは持ち合わせていないと思いました
それゆえに352をやるための補強(左のWBと左利きのCBの補強)の必要性を感じました
あと前から思ってたことですがギュンドアンはこのようなインテンシティの高い試合では一歩どころか2歩ぐらいプレーが遅れてますね
ペップサッカーのキモの中盤においてこの遅れは致命的な気がします、特に今日のような相手では
グッチさん>
ユルゲン・クロップという熱き指揮官が、プレイヤーを熱くした。チェンバレンを見ていてそう感じました。
Motsuki909さん>
まったく同感です。チェンバレンは、今まで10番がやってきたことを全部引き受けて、さらには守備でも貢献してくれました。ララナの出番が減るかもしれないとは、脅威です。
しさん>
いい試合でしたよね。マン・シティの逆襲を見ていて鳥肌が立ちました。あそこから同点寸前まで追い上げるとは、強い…。
ルタレックさん>
悩ましいですね…。気持ちで負けていたような印象です。
シティふぁんさん>
両者とも、プレスを受けて相当ストレスがかかってましたね。3-1でスイッチが入っていれば、結果は逆だったかもしれません。
Mackiさん>
デブライネに対して、レッズの中盤はよくいってたと思いますが、それでもあれだけ危険なパスを出せるのがデブライネですね。
プレスパさん>
あれができるのがクロップ監督のチームなのだと思います。おっしゃるとおり、マン・シティ崩しのひとつのアプローチだと思いますが、付け焼刃でやると痛い目みそうです。
プレミアリーグ大好き!さん>
今日は前の選手をリスペクトするということでいかがでしょうか。醒めてみるとGKが気になるのはわかりますが…。
シャーザーさん>
プレミアリーグでは、あそこまで追いかけられるチームはレッズぐらいなのでいいとしても、欧州で難しい戦いを強いられることになるかもしれませんね。ファン・ダイクなどCBの名前が複数挙がっていたのは、単なる負傷者の補填ではなくシャーザーさんがおっしゃっていることをペップも考えていたからなのかもしれません。
そうですね・・・
どうしても長所より短所の方が気になってしまう性格なので、改善点が明らかなのに放置されてるのがずっと歯痒かったです。
しかし、確かにこの素晴らしい試合の後での前線の選手へのリスペクトを欠いていたかもしれません。不粋なコメント失礼しました。
素晴らしい試合を見せてくれた両クラブに感謝したいと思います。
カップ戦決勝のようなインテンシティの高い試合でしたね、素晴らしい内容でした!
レッズにとっては今後を考えても落とせない試合且つ前戦大敗の悪夢のリベンジ、シティも無敗記録更新とアンフィールドの悪夢を払拭したい試合とモチベーションがぶつかり合って、いやはや最後までお互いバチバチで今季1番のエンターテインを観れました。
レッズ目線での観戦なので当然贔屓目はありますが、最終的に3失点したものの、今のシティ相手に4点は「コウチーニョ・ロス」を補って余りある内容であるとともに、3トップ全員がゴール+チェンバレンの躍動はこの先CLも含めて更に期待を持てる内容でした。特にチェンバレン!信頼されたらかくも選手は変われるものなのか、という典型例を見た気がします。
ジャンとワイナルドゥムの中盤vsデ・ブライネ&フェルナンジーニョの攻防にも目を見張るものがありました。
あとは、左のロバートソンがシティのストロングポイントでもある神出鬼没のスターリングをほぼ完封したのも大きかったです。
しかし、デ・ブライネはやはりデ・ブライネでしたね…。
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プレミアリーグ大好き!さん>
いえいえ。気になるのはわかります。しかしこの日ばかりは、ナイスゲームに免じて!
タムコップさん>
クロップ監督の移籍組のモチベートと戦力化は素晴らしいですね。ちょっぴりうらやましいです。