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【MAN.UTD×Stoke】絶品ポグバ!マンチェスター・ユナイテッドが3発快勝で首位を追走!

マンチェスター・シティが敗れた直後の試合で、足踏みするわけにはいきません。プレミアリーグ23節、マンチェスター・ユナイテッドVSストーク。首位に迫りたいモウリーニョ監督のチームのコンディションだけでなく、ポール・ランバート新監督がスタンドから見守るストークの戦い方にも注目です。オールド・トラフォードでのゲームは、主将アントニオ・バレンシアの復帰戦です。GKデ・ヘア、最終ラインはバレンシア、スモーリング、フィル・ジョーンズ、ルーク・ショー。マティッチの脇にポグバとリンガードが入り、前線にはマタ、マルシアル、ルカク。立ち上がりからボールを支配しているのはマンチェスター・ユナイテッド。6分、マタがゴール前に浮かしたボールに反応したマルシアルは、プレミアリーグデビュー戦のDFバウアーに押されたようにも見えましたが、レフェリーの笛は鳴りません。

しかし9分、ホームのマンチェスター・ユナイテッドがあっさり先制します。ポグバが右のバレンシアに展開すると、ボックスに入ったSBは切り返しで簡単にティモンをかわし、左足の強烈な一撃をゴール左隅に叩き込みました。ストークの反撃は11分。ロングフィードを捉えたシャキリのオーバーヘッドは枠を押さえておりましたが、デ・ヘアが冷静にセーブ。16分にバウアーのクロスをフリーでトラップしたアイルランドは、寄せてきたスモーリングを気にして左に外してしまいました。

20分、リンガードが倒されて得たFKは、マタのキックが壁に阻まれます。1分後、右サイドのバウアーのグラウンダーをニアでシャキリが受け、脇にいたアイルランドに打たせますが、力んだシュートはまたも左にアウト。25分、ハイボールに強いとはいえないデ・ヘアが、右から上がったクロスをクラウチに競り負けてしまいます。無人のゴールにボレーを放ったのはシュポ=モティング。今度こそ同点かと思いきや、足元に飛び込んだフィル・ジョーンズが体に当ててリードを守りました。

28分、右サイドで2人を翻弄したルカクがゴールに向かうボールを入れると、リンガードが先に触れば1点でしたが、前に入ったズマが落ち着いてクリア。36分にはポグバの素晴らしいサイドチェンジが左サイドを走ったルーク・ショーに通りますが、ニアでもらったマルシアルの左足シュートはDFに当たってしまいました。38分、マン・ユナイテッドの追加点は、ティモンを突いたルカクのインターセプトから。右でボールを受けたポグバが、空いていたマルシアルに流したラストパスは的確でした。右足でコントロールしたボレーがバトランドの届かない右隅に突き刺さり、2-0。マルシアルは今季プレミアリーグ8ゴールとなりました。前半終了間際に中央でフィル・ジョーンズを抜いたシャキリが、得意の左足で右隅を狙うとデ・ヘアが外に弾き出すビッグセーブ。最初の45分は2点差のままで終わりました。

ミスが多かった18歳のティモンはハーフタイムに下げられ、ヴィマーがSBに入ります。49分、ズマのパスをインターセプトしたポグバが左のマルシアルにスルーパスを通すも、バトランドの出足が速くフランス代表FWの2点めはなりません。54分、ポグバの浮き球をゴールに背を向けて受けたルカクは、リターンを出そうそして失敗した後、振り向きざまに鋭いシュート。バトランドの正面にいきましたが、左右にずれれば今季プレミアリーグ11ゴールめが決まっていたかもしれません。58分、マタの左からのクロスをファーで拾ったポグバが、切り返して左足で狙うとマルティンス・インディがブロック。1分後、左から仕掛けたポグバが中に入れたグラウンダーは、3人に囲まれたマルシアルのシュートをコースを切ったバトランドがストップします。

ズマのミスパスをルカクがカットしたのは62分。中央のリンガードが無理に打たずに右に流すと、クロスに狙ったマタのシュートは左に切れていきます。65分、ルーク・ショーが左からドリブルで上がってニアのリンガードに預けると、落としを叩いたマタのボレーはバーの上。リンガードが仕掛けたカウンターは、右に出たルカクのシュートをバトランドが足でブロック。クリアボールをリンガードがダイレクトで叩くと、ゴール前に走り込んだマタがヒールで押し込みますが、ラインズマンの旗が上がっています。ソブヒとディウフを投入したストークにチャンスは訪れず、71分にマンチェスター・ユナイテッドが決定的な3点めを奪います。

ポグバが起点のカウンターは、中央を上がったリンガードがマルシアルに渡したところでスピードダウン。フィニッシュまでいけないかと諦めかけた瞬間、11番がヴィマーを背負っていたルカクにぶつけます。左からまわって前を向いたルカクは、ヴィマーとズマのマークをものともせず左足のシュートをニアポストぎりぎりにズドン。2人を振り切って強引に決められるストライカーが、ハリー・ケインの半分しかゴールがなかったのが不思議です。80分、リンガードとマルシアルが下がり、フェライニとラシュフォード。負傷が長引いていたフェライニは、10試合ぶりのプレミアリーグです。

85分、ポグバの素晴らしいパスでバレンシアがフリーになり、ニアに出たグラウンダーをラシュフォードがヒールで引っかけるとバトランドがセーブ。直後、シャキリがゴール前に浮かしたボールに走り込んだディウフがスモーリングをかわし、左足で放ったシュートはデ・ヘアが本日2度めのビッグセーブでゴールを許しません。追加タイムはあっさり終わり、マンチェスター・ユナイテッドが3-0完勝で首位との差を12に詰めました。

スモーリングの緩慢な守備に苛立っていたのですが、王様ポグバの素晴らしいパスワークがストレスを消し去ってくれました。正確なサイドチェンジ、タイミングを外さないスルーパスはいずれも絶品。中盤の底をマティッチにまかせ、6番が自由に攻め上がる今日のような戦い方が守備に難がある下位クラブ相手には効果的です。バレンシアが最高の形で復帰し、マルシアル、ルカクと決めるべき選手が結果を出したナイスゲーム。次節、プレミアリーグ6戦連続勝利なしのバーンリー戦で確実に勝ち点3をゲットしていただき、いいムードでトッテナムが待つウェンブリーに向かっていただければと思います。

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“【MAN.UTD×Stoke】絶品ポグバ!マンチェスター・ユナイテッドが3発快勝で首位を追走!” への2件のフィードバック

  1. どーん より:

    試合を見てない人でもこの記事を読めばいかにポグバが素晴らしかったかわかりますね
    ユナイテッドの攻撃、チャンスの説明にポグバの名前がダントツで多く出てきてます
    サンチェスの噂が上がってますが、マルシャルも公式戦10ゴール8アシストと結果を出しているのでCLも始まりますしローテーションしながら出場機会をたっぷり与えて欲しいところです。

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    おそらくサンチェスは右サイドで使うんじゃないかと思っている者です。
    ウディネーゼやバルサでは右でやってましたし。
    さすがに今のマルシャルをスタメンから外したりしないと信じたい。

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