【Burnley×MAN.UTD】個人技で何とか1発…連携なきマンチェスター・ユナイテッドは0-1辛勝!
13分に左サイドのアシュリー・ヤングが右足で巻いたクロスを入れると、GKポープの頭越しに狙ったポグバのボレーがクロスバーの上。18分に左から仕掛けたマルシアルのシュートは、プレミアリーグで2番めにブロックが多いタルコフスキーが待ってましたとばかりにストップしました。25分、左からのロングクロスをファーサイドでトラップしたヘンドリックは、焦ったシュートを右に外します。CKに合わせたベン・ミーのヘッドはデ・ヘアの頭上にアウト。ラストパスをことごとく跳ね返されているマンチェスター・ユナイテッドは、ポグバがいつもの正確さを欠き、これといったチャンスがありません。
42分にグズムンドソンを抜き去ったアシュリー・ヤングが、角度のないところからファーポストぎりぎりに曲げたシーンが唯一テンションが上がった瞬間でした。ポグバのポストプレーで中に入ったマルシアルのシュートが右に外れると、レフェリーの笛。ロングボールの本数がプレミアリーグNo.1のバーンリーと最も走らないチームの対決は、両者ともパスワークで崩すシーンが見られず盛り上がりに欠けるゲームとなりました。相手が引いていたにもかかわらず、マンチェスター・ユナイテッドのシュートはたったの5本。オンターゲットは1本もありませんでした。
後半に入っても、マンチェスター・ユナイテッドの狙いが見えません。ポグバのサイドチェンジは味方に通らず、前を向いてボールを持っても攻めのスピードが一気に上がるタイミングがありません。ところが54分、ハーフライン付近でロングボールを受けたルカクが背中で相手を押さえ、反転してベン・ミーとデフールを一気にかわすと状況は一変します。ボックスの角で9番のパスを待っていたのはマルシアル。マーカーがブロックに長けたベン・ミーやタルコフスキーではなく、バーズリーだったのも決まった理由のひとつでしょう。カーブをかけてゴール右上を狙うと見せて、コースができたニアに放った強烈なシュートにGKポープは反応できませんでした。CBなら、簡単にニアを空けたりはしないものです。マルシアルは、今季プレミアリーグで9ゴール。同じポジションで使われるラシュフォードより5発も多く、エースのルカクに迫る勢いです。
57分にゴール正面から左足で曲げたグズムンドソンのFKは、クロスバーを叩いて上にアウト。66分、左からドリブルで上がったマルシアルが並走していたルカクにラストパスを通すと、左足のボレーはDFに当たって右に逸れていきます。70分にルカクが自陣でデフールに奪われ、右のグズムンドソンに展開されたピンチは、セットプレーの流れで残っていたタルコフスキーに届かず命拾い。モウリーニョ監督は72分にマタを下げ、フェライニを投入して中盤の守備を強化します。75分に自陣からドリブルを始めたポグバは、一気にボックスの手前まで持ち込んで右足を振り抜きますが、ベン・ミーが的確に足を出してカットしました。
80分、リンガードに代わってラシュフォード。ゴールがほしいショーン・ダイク監督は、ヘンドリックとアーフィールドをサム・ヴォークスとエンクドゥの2枚代えです。88分、左からバーズリーをかわしたマルシアルが左足で打った強烈なシュートは、ポープが右腕で弾いて追加点を許しません。連携なきマン・ユナイテッドは、ルカクとマルシアルの個人技で決めた1発を守り、公式戦5試合連続クリーンシートを達成しました。
枠内シュートわずか2本は、敗者のスタッツ。今日のポグバは長いパスがうまく味方に合わず、苦戦の一因となってしまった感があります。いや、本質的な問題は、攻撃において個人力への依存度が高すぎることでしょう。狙いが曖昧で、複数の選手が絡んでタッチライン沿いやボックス脇を崩すシーンが少なかったチームが勝ったのは、相手のアタックも単調でグズムンドソンとセットピースをケアすればさほど怖くなかったからでもあると思います。何とか勝ち点3をゲットできたことを喜びつつ、この延長線上で攻撃力を高めようとすれば相当な金額がかかりそうとため息が出ました。アレクシス・サンチェスを獲っても足りなければ、次はガレス・ベイルかグリーズマンか…。アンドレアス・ペレイラ、マクトミネイ、ラシュフォード、マルシアルなど、才能ある若手のさらなる成長を期待する者としては、ワールドクラス獲得の噂が今まで以上に飛び交う昨今は、不安が募る状況ではあります。(アントニー・マルシアル 写真著作者/Дмитрий Голубович)
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ファンハールで我慢することが許されないほどクラブが大きくなっている現状では若手の成長など待ってられないということなんでしょうね
今のユナイテッドを見ていると改めてファーガソンは偉大だったと感じます
いつも面白い記事をありがとうございます。
個人技頼みはモウ監督の傾向ですよね。
ポグバがダメな時には、トレードが噂されている魔法使いのことを思い出しますが、
ともあれ、ポグバの復帰は大当たりでした。
ところでそれ、めちゃくちゃカッコいい写真ですね。重心とボール位置にシビれました
モウリーニョのチームってカウンターに関しては恐ろしく整備されてる印象があるのですが、それすら見れませんでしたね…。
それが機能しない事も見越して個人技でなんとかしてくれる選手を揃えるんですかね。
まぁ勝ち点3は3です。
バイリーが戻ってきたらCBからのビルドアップももっと増えるでしょうし。
サンチェスの野心はチームにいい方向に働いてくれると思います。
移籍金が100億を超えるのが当たり前になり4つしかないCL出場権を6つのクラブで争っているプレミアリーグで若手の出場機会が少なくなるのは当たり前のことでしょう。
ファーガソンのときはトッテナムがCL圏に入ってくることなんてまずありえませんでしたし。
ユナイテッドはそろそろファンも昔のことを振り返るのをやめて今を応援するべきだと思いますね。
内容はあまりよくはありませんでしたがユナイテッドは去年に比べて確実に進歩しています。
去年だったらたぶん負けか引き分けの内容だったのをワンチャンスで決めてクリーンシートを達成したのは立派でしょう。
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少し待てばタダで手に入るサンチェスを、ムヒタリアン+3500万で狙う理由が改めて分かった気がします。
個への依存が強いモウリーニョのチームの攻撃力を上げるには、更に強い個の力しかないのかなと思ってしまいますね。
ただ他の方も仰ってるように、去年よりは確実に進歩していると思います。“難しいゲームで勝ち切る”、“集中力を切らさずクリーンシートに抑える”。これは去年のユナイテッドには決して出来なかったことなので。
マティッチの動きがすごく重くて見ていて残念でした。
ポグバが攻撃的にするとマティッチの横のスペースが空くのでなかなか状態があがってこないときついと感じます。
今日の出来ならフェライニやエレーラを使ってもよかった感じがします。
そして、ヤングの追い越しもなかったので、
ショーの最近の調子を考えるとレギュラーが入れ替わってくるかもしれないと思いました。
てすが、なんとか勝ち点3をとれたことが去年とは違ってきてる気がしますねぇー
このクラブはシティーが独走してても諦めず食らい付いてほしいです!
ムヒタリアンとのトレードには金銭は発生してなかったと思いますよ
くじらさん>
そうですね。それでも10代青田買い選手も含め、有望な選手が何人かいるので、うまく伸びてほしいなと思います。
アイクさん>
このところ、ポグバ依存度が増している感があるので、いま一度マタやリンガードはがんばってほしいです。これ、いい写真ですよね。
不知火さん>
選手はウェルカムです。戦術と起用がどうなるか、期待と不安が半分ずつです。
ユナサポさん>
100億が当たり前になったからこそ、ホームグロウン選手を使えることの価値が上がっているのだと思います。ファーガソン時代云々ということではなく、有望な選手を成長させてほしいなと思います。海外の強豪と互角に戦うためにも。
プレミアリーグ大好き!さん>
昨季よりよくなっているのは間違いありませんね。
プレミアリーグ大好き!さん>
確かに、マティッチの休ませ方は課題ですね。
プレミアリーグ大好き!さん>
当初は3500と報道されておりました。直近では「金額は発生しない見通し」といわれてますね。
ムヒタリアンとのトレードには金銭は発生してなかったと思いますよ
すみません
ミスで連投してしまいました
当初は3500と報道されてました(笑)