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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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速攻5発!試合運びが完璧だったリヴァプールが、ポルトを蹂躙してベスト8当確!

マティプではなくデヤン・ロブレンというチョイスには少々驚かされましたが、その他の10人には納得です。クロップ監督は、攻め倒す力よりも経験値や堅実さを優先したようです。チャンピオンズリーグ決勝トーナメントラウンド16、エスタディオ・ド・ドラゴンで開催されるポルトVSリヴァプール。プレミアリーグで好調をキープしているレッズは、アドバンテージを築いてアンフィールドに帰ることができるでしょうか。GKロリス・カリウス、DFアーノルド、デヤン・ロブレン、ファン・ダイク、ロバートソン。中盤にミルナー、ヘンダーソン、ワイナルドゥム、前線にはフィルミーノ、マネとプレミアリーグ22ゴールのモー・サラー。静かに立ち上がったゲームは、どちらがサイドを制するかが最重要ポイントとなりそうです。5分を過ぎても前線にボールをつなげないレッズ。10分、ポルトに最初のチャンスが到来します。マレガのキープからオタヴィオが中に持ち込んでシュートを放つと、足元に飛び込んだデヤン・ロブレンに当たったボールはクロスバーすれすれを越えていきます。

12分、レッズの初シュートは、フィルミーノが横に流したボールを思い切りよく叩いたロバートソンのミドル。ポルトの執拗なプレスに手を焼くアウェイチームは、サイドで優位を築けません。20分の手前で、ようやくサラーにパスが出てくるようになりました。21分の速攻は、ロバートソンのアーリークロスにフィルミーノが触れず。25分、レッズの先制ゴールはGKジョゼ・サの2つのミスで決まりました。左サイドへのスローをデヤン・ロブレンがインターセプトし、パスをもらったワイナルドゥムが中央に運んでシュートを放つと、リバウンドを5番が左に流してサディオ・マネの足元へ。コントロールショットはコースが甘く、GKの守備範囲でしたが、ジョゼ・サの痛恨のファンブルでボールはゴールに転がりました

貴重なアウェイゴールを奪ったレッズは、30分に追加点をゲット。敵陣でインターセプトに成功したミルナーが、ボックスに入って右足を振り抜くと、ボールは右のポストにヒット。リバウンドを拾ったサラーは、足と頭を使ったリフティングでジョゼ・サをかわし、無人のゴールに流し込みました。ポルトはひたすらサイドアタック。レッズはゆっくりパスをつなぎながらポルトの陣形の綻びを探し、縦パスから一気にスピードUPを図ります。44分、ブラヒミが仕掛けた中央突破は、短い縦パスを受けたソアレスの左足シュートが左ポストぎりぎりに外れます。前半は0-2。アウェイのレッズにとっては申し分のない展開です。

セルジオ・コンセイソン監督は、ハーフタイムにオタヴィオを下げてコロナを投入。ポルトは攻めるしかありません。押されていたレッズは、53分に完璧なカウンターを決めました。マネの縦パスを自陣にいたフィルミーノがヒールでサラーに落とすと、ドリブルで上がったサラーが最前線で空いたフィルミーノに見事なスルーパス。左足のシュートはジョゼ・サに弾かれますが、こぼれたボールに走り込んだマネが悠々と押し込みました。0-3となり、焦るポルトに対して冷静なレッズ。クロスの落としを狙ったマレガのシュートはうまく当たらず、単調なクロスはロリス・カリウスに捕られて終わります。

62分、ブラヒミが下がり、ワリス。ヘンダーソンのサイドチェンジを受けたアーノルドのアーリークロスはやや大きく、飛び込んだフィルミーノは触れません。70分、またもレッズのカウンターが炸裂しました。マネが左のミルナーに展開すると、中をよく見ていたベテランはフリーのフィルミーノに文句なしのグラウンダー。9番のボレーが左隅に突き刺さり、3トップ揃い踏みとなりました。74分にソアレスがパシエンシアに代わると、クロップ監督はヘンダーソンをマティプ。アーノルドとフィルミーノを下げ、ダニー・イングスとジョー・ゴメスの2枚代えは、0-4というスコアならではの策です。

83分のロバートソンの素晴らしいアーリークロスは、マネがハーフボレーを浮かしてしまいますが、好調のセネガル代表FWは85分の速攻から右足のアウトにかけたシュートを決め、ハットトリック達成です。ベスト8当確の0-5。アンフィールドでのセカンドレグは、マンチェスター・ユナイテッドと当たる週末のプレミアリーグに備えてターンオーバーできる消化試合となりました。

とにかく今日はサディオ・マネです。3発もさることながら、ロバートソンと連携しながらゴールライン際まで戻る献身的な守備がポルトの勢いを削ぎ、後半のカウンターはすべて彼が起点でした。前半のワイナルドゥムのアグレッシブな上がりも、GKのミスを呼んだ勝利のポイントのひとつ。フィルミーノの広大なプレイエリアは相変わらずで、デヤン・ロブレンとファン・ダイクの落ち着いた守備がホームチームのシュートのズレを誘発しました。そしてミルナーのトランジションと的確な判断…あまりに鮮烈だった圧勝劇に、ひとりひとりをほめ始めるとキリがありません。いや、素晴らしい。先日のプレミアリーグの記事で「CLはマネの大爆発に期待」と書いていたこともあり、テンションが上がりました。クロップレッズの真髄を堪能させていただいた、恍惚の90分でした。

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“速攻5発!試合運びが完璧だったリヴァプールが、ポルトを蹂躙してベスト8当確!” への2件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    序盤は押されている展開だったので、先制点が大きかったですね。3-0になってみセビージャ戦のことがあったので観ている側としては余裕がありませんでしたが(苦笑)終わってみれば前線3人揃い踏みで完勝でしたね。セカンドレグを余裕をもって迎えられるのは大きいですね。嬉しい勝利です!

  2. プレミアリーグ大好き! より:

    個人的にはシティ戦に次ぐシーズンベストに近い内容の試合だったと思います。サラー、フィルミーノの好調に一人乗り遅れていた感のあるマネのハットは今後にとても大きな収穫だと思います。また、ファン・ダイクと組むとロブレンの安定感がかなり増すような気がします。マティプと固定すると予想していたのですが、これは嬉しい相乗効果です。心配なのはアンカーの替えがないこで、おそらく最近試合終盤に導入している3バックはアンカー不在のBプランではないでしょうか。また不動の3トップもオーバーワークが心配です。ララーナの復調、イングス、ソランケの覚醒が望まれますが、ベストメンバーならこんな試合もできるレッズ、トップ4争いに加えてCLも楽しめそうです。ナイスゲームでした。

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