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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Brighton×Arsenal】守備崩壊のガナーズは、ブライトンにも敗れてプレミアリーグ3連敗!

13勝6分9敗、プレミアリーグ6位。マンチェスター・シティにホームで完敗し、チャンピオンズリーグ出場権が遠のいたアーセナルに必要なことは、ヨーロッパリーグのラウンド16で激突するACミラン戦に向けて、いい形でブライトンに勝つことでしょう。ヴェンゲル監督は、今季プレミアリーグで全試合先発出場だったベジェリンをベンチに置いています。チェフの前にチャンバース、ムスタフィ、コシールニー、コラシナツの4枚。中盤の真ん中にジャカとウィルシャー、2列めにエジル、ムヒタリアン、イオビ、最前線にオーバメヤンという布陣です。勝ち点31でプレミアリーグ12位に粘っているブライトンにとっても負けられない一戦。アーセナルが優勢だった7分、何と先制はブライトンです。

左からのCKがファーのダフィーに上がると、飛び出したチェフは触れず。折り返しがダンクの足元に落ち、文句なしのボレーがゴール正面に突き刺さりました。勢いに乗ったブライトン。9分には左からイスキエルドが突破を図り、脇に流れたボールをダイレクトで叩いたパスカル・グロスのシュートはチェフが右に弾き出します。追加点を許してはいけないガナーズ。ゆっくりボールをキープしながら自分たちのペースを取り戻しますが、前線の選手の動きが少なく連動して崩す試みがありません。18分、左から速攻を仕掛けたイスキエルドが中に持ち込んで右足を振り抜くと、ムスタフィがスライディングで何とかブロック。直後のCKは、またもダンクのヘッドがフリーでした。

20分、イオビの自陣でのミスパスをクノッカールがカットして縦に流すと、パスカル・グロスがヒールで落としたリターンをクノッカールが左足でシュート。22分に左サイドから崩しにいったブライトンは、中央が3対2となっていることに早く気づけば決定機を創れていたでしょう。両手を挙げて呼んでいたファーのクノッカールにクロスは出ず、CK。ここでもダフィーがヘディングで競り勝っています。26分、集中力を欠いたコシールニーのパスを奪ったホームチームは、すかさず右に展開。コシールニーの緩慢なマークはプレッシャーにならず、パスカル・グロスが狙いすましたクロスがムスタフィとチャンバースの間にピタリと通ります。フリーのヘディングは、今季プレミアリーグで26試合10ゴールのグレン・マレー。チェフの足元に落とすお手本通りの一撃が決まり、アーセナルは窮地に追い込まれました。

32分のサイドチェンジも、右のクノッカールが空いていました。パスカル・グロス、グレン・マレーとつながったアタックは、エースのシュートがチェフの正面にいってしまいましたが、マークのズレを修正できないアーセナルの失点は2で収まらないかもしれません。38分、チャンバースの縦パスを受けたムヒタリアンが右サイドを疾走し、確度のないところから狙うとGKマシュー・ライアンがセーブ。40分、FKのサインプレーでラインの裏に出たイスキエルドは、チェフと1対1になった瞬間にオフサイドという微妙なジャッジに阻まれました。

アーセナルの反撃が実を結んだのは43分。左からのコラシナツのクロスがこぼれ、ゴールライン際で拾ったイオビがジャカに落とすと、狭いスペースを通したパスをオーバメヤンが右足アウトでプッシュ。マシュー・ライアンは弾ききれず、2-1となるとアウェイチームが勢いに乗ります。前半終了間際に左から入れたムヒタリアンの鋭いクロスは、ニアのコシールニーのヘッドがポストを直撃。前半は2-1で終わりましたが、ガナーズが逆転する可能性は充分です。

49分、ムヒタリアンのミドルはマシュー・ライアンがキャッチ。アーセナルが攻めてはいるものの、イオビとウィルシャーのプレイが遅く、ブライトン守備陣を慌てさせるパスはありません。57分、エジル、ムヒタリアンとつながったパスをボックスの左角で受けたイオビのシュートも、GKが冷静に懐に収めます。58分にドリブルで上がったエジルが左足を振り抜くと、ニアに飛んだマシュー・ライアンがセーブ。1分後、エジルの縦パスからオーバメヤンがGKを抜き去りますが、角度を失いクロスをクリアされてしまいました。この時間帯は、ガナーズのハーフコートマッチ。左からのグラウンダーを見てニアに飛び込んだオーバメヤンは、GKの脇を抜くことができませんでした。

68分、コラシナツとの競り合いで頭を強打したスケロットがリタイアし、ブルーノにチェンジ。71分に左からドリブルで上がったイスキエルドは、ムスタフィを簡単にかわしてニアを狙いますが、惜しくも左に外れます。73分、イオビが下がりウェルベック。クリス・ヒュートン監督は77分にクロッカールをマーチに代えて、逃げ切りを図ります。82分、ヴェンゲル監督はチャンバースとムヒタリアンに代えて、ベジェリンとエンケティア。若いストライカーの抜擢は、マンチェスター・シティ戦で見たかった采配です。87分、パスカル・グロスが下がってカヤル。左からのクロスに合わせたエンケティアのヘッドは力がありません。

7分の追加タイム。コラシナツのクロスの落としをミートしたオーバメヤンのボレーは、マシュー・ライアンがセーブ。のらりくらりと時間を遣ったブライトンは、急造3トップを抑えきって貴重な勝ち点3をゲットしました。アーセナルは公式戦4連敗、プレミアリーグ3連敗。コシールニーのミスパス連発、ムスタフィの軽いチェック、裏を簡単に取られる両SB、チェフの判断ミスと不安定なキック…。これだけ前半にマイナスのカードが集中すれば、敗戦もやむをえません。単調でスローなパスワークと難しいプレイによるボールロストが目立つウィルシャーよりも、シンプルにさばけるエルネニーのほうがよりチャンスを増やせるのではないでしょうか。プレミアリーグの後半戦を3勝2分5敗のガナーズが次に当たるのは、セリエAの後半戦で6勝1分と絶好調のチームです。

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“【Brighton×Arsenal】守備崩壊のガナーズは、ブライトンにも敗れてプレミアリーグ3連敗!” への8件のフィードバック

  1. ジルオ より:

    最悪の眠りにつきました。
    試合内容も酷過ぎて大好きな選手たちに
    悪態をつきまくって観てしまいましたね。。。
    守備の不安定さ、攻撃陣の単調さやオフザボールの動きの少なさ。
    監督の無策にも責任があるのかもしれませんけど、
    選手たちにも大いに責任があると思います。

    —–
    お疲れさまです。
    ひどいなぁ、、この試合と思っていました。

    私が見たときはすでに二点差があり、アウェイの弱さがひどいなぁ、と思いました。青いユニフォームならその後見ずに寝てたでしょう。

    最近、コシェやムスタフィでも怖いんですよね。
    ウィルシャーは大好きですけど、周りと合ってない気持ちがしますし、ジャカは危ないプレーが多い。

    ちんたら横パスを回すだけの時間も多く、エシルも消えている。  イォビの爆発も見れずに、終わってしまったこと思うとつける薬はないですね。
    BBCとかよく、読みますが専門家は皆さんアーセナルを叱責していますよね。 大好きだからこそ、皆さん言うことが厳しい。 大好きだからこそ守備陣がもろいのが許せないんでしょうね

  2. グーナーです より:

    正直なところ、アーセナルの敗戦自体は覚悟していた部分があります。
    報道が確かならば、シティ戦の後に監督抜きの選手ミーティングが開かれたようです。
    その中でコシェルニーが感情的になったと報道がありました。
    その直後の試合、これですべてが改善され、劇的にチームの問題点が改善される・・・・・・そうはいかないのがスポーツの残酷なところだと思います。
    私自身にさえ思い当たることですが、スポーツであれ仕事であれ、心機一転を図ってその後にうまくいくケースというのは思うほど多くはありません。
    ミーティングの主役であるコシェルニーが敗戦の原因になってしまったことは残念ですが、それだけ現在の状況が混乱しているということです。

    今のチームの状況は、ファンとしては悲しくて仕方がないです。
    EL敗退、CL権も失い、主力の流出、そして監督の交代。
    すべてのネガティブな可能性を覚悟しなくてはならないのしょう。
    不思議な縁ですが、次に対戦するミランも近年に似たような歴史を辿ったチームだと思います。

    ファンに出来ることが何なのかはよく分かりません。
    現地で応援しているわけでもないですから。
    沈黙してチームに少しでも多くのお金を落とすことなのか、
    声をあげてメッセージを伝えることなのか。

    ファンもまた、現在試されている期間なのかも知れないなと思います。

  3. おはむ より:

    夢ならばどれほどよかったでしょう。by米津玄師のレモン。

    本当にひどい内容でした。自信はエレベーターのように降下するとベンゲル監督は、先日、またもや名言を吐いていましたが、メンタル次第でプレーがこんなに悪くなるという見本のようなゲーム。かつて、CLでバルセロナと戦ったチームが、ことごとく自信喪失したように、シティとの二連戦によるダメージは、地獄の蓋すら開けてしまったようです。

    オーバメヤンの疲れたような表情がショックでした。

    選手同士・監督への信頼欠如から解任・辞任へと向かうチームをたくさん、見てきましたが、そのムードを濃厚に感じます。8日のミラン戦で、ついにその時が来るのかもしれません。

    —–
    ブライトンは流石ですね、しっかり弱点をつき、ミスを誘発しての勝ち点3
    明確な対アーセナル戦術が残留争いのチームでも機能するのもまた驚きました。
    これが、プレミアリーグの1番の魅力です。

    とりあえず、アーセナルにはミラン戦しっかり勝ってもらいたいですね。

  4. 他ファン より:

    自分は他のチームのファンで応援してるだけなんで自チームの好調ぶりを見てグーナーを馬鹿にするような事はしませんし、この記事に書き込むこと自体が間違っているのかもしれませんが、それを超越して言いたくなるほどひどいですね。
    アーセナルの事情とかはあんまり分かりませんが、もう今すぐにでもヴェンゲルを解任した方がいいのではないのでしょうか?

  5. プレミアリーグ大好き! より:

    もちろんベンゲルの責任は大きいと思いますがベンゲルだけのせいにするのはおかしいかと。
    冬の移籍でオバメヤンとムヒタリアンを獲得したのはベンゲルの意思ではなく新しくスカウトに就任したミスリンタートとクラブの考えだったという報道もあり責任はクラブ全体が負うべきだと思います。

    エジルは契約を更新しましたがサンチェスやウィルシャーは更新をせず。
    過去にはファンペルシやセスク、フラミニにジルー、ナスリなどクラブを背負って立つだろうと思われてきた選手を簡単に移籍させてきたフロントも変わらなければアーセナルはビッグ6とは言われなくなると思います。

  6. セオ より:

    アーセナルのフロントって、監督を解任したことなんてない人ばかりなんでしょうから、きっとしないんじゃないかな。
    それにしても、底が見えないですね。年末あたりもどん底かと思ってましたが、まだまだ深い。
    でも、オーバミヤンのゴールが決まったとき、まなさん叫びませんでした?
    私は半泣きで喜んでましたよ。
    ブライトンの選手なんて、はっきり言って知らない人ばかりで、よくも負けたなと思ってしまいます。
    それでも、やっぱりアーセナルが勝つとこが見たい。
    ベンゲルのチームがあと何回勝てるかわかりませんが、最後まで見続けます。

  7. より:

    自分はなか泣かなかったですね

  8. プレミアリーグ大好き! より:

    どこかのコラムで見ましたが新スタジアム建設等長期的展望を持ってたボード陣はいなくなり商業的なことしか考えないボード陣が居座っている。
    ベンゲルを盾にしてないで彼等も責任とるべきだってありましたね

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