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スターリング、チェンバレン、リンガード…速攻が魅力の新しいイングランド代表に躍進を期待!

ガレス・サウスゲート監督のいうとおり、いいテストだったと思います。23日にアムステルダム・アレナで行われたフレンドリーマッチ、オランダVSイングランド。ワールドカップ出場を逃したオランダは、立て直しを託されたロナルド・クーマン監督の初陣です。プレミアリーグからはファン・ダイク、ワイナルドゥム、ファン・アーンホルトがスタメンに名を連ねており、オリンピック・リヨンで復活したメンフィス・デパイの姿もあります。イングランド代表は、プレミアリーグのTOP4連合軍。マンチェスター・シティからカイル・ウォーカー、ジョン・ストーンズ、スターリング。マンチェスター・ユナイテッドのラシュフォード&リンガードが前線に据えられ、トッテナムのダニー・ローズとトリッピアーがWB。レッズは主将のヘンダーソンに加えて、ジョー・ゴメスとチェンバレンがスターターです。

ゴールマウスにいたのはエヴァートンのピックフォード。本番の守護神はおそらく彼で決まりでしょう。カイル・ウォーカーをCBに配した3バックをチョイスしたサウスゲート監督は、6分に足を痛めたジョー・ゴメスを下げざるをえなくなり、急遽ハリー・マグワイアを投入。セットピースでヘディングが武器になるレスターのCBをチェックできたのは、かえってよかったのではないかと思います。前半は、スターリングとラシュフォードを並べた5-3-2でオランダの攻撃を受け止める時間が長かったイングランド。25分に左からのクロスがプロメスの足元に届きますが、ダニー・ローズが戻って体を入れ、シュートを打たせませんでした。

ユルゲン・クロップ参入以降のプレミアリーグでは「前線で奪ってショートカウンター」が格段に増えましたが、28分のアタックはまさにイングランド。インターセプトしたリンガードがチェンバレンに預け、レッズで速攻に磨きをかけたチェンバレンは左のスターリングにラストパス。左足のシュートはデ・リフトが足に当てましたが、こういった形を意図的に増やせればイングランドの得点力は格段に上がるでしょう。本大会ではハリー・ケインとデル・アリが加わるはずですが、中央に入ってくるのがうまくなったスターリングは、ウイングに置くより2トップの一角をまかせたほうがおもしろいかもしれません。

32分に左からのFKに合わせたヘンダーソンのバックヘッドは、惜しくも右ポストの外。3バックの前でオランダ攻撃陣をチェックし続けたキャプテンは、終始気合いが入っていました。前半最大のハイライトは、39分のカウンターでした。カイル・ウォーカーがヘディングでカットしたボールをヘンダーソンがスターリングに当てると、落としをもらったリンガードがアウトにかけた素晴らしいパスを再度スターリングに通します。ボックスを飛び出したGKズートがスライディングでクリアし、フィニッシュには至らなかったものの、ホジソン時代にはなかったワンタッチプレーの連続による速攻は、プレミアリーグの変化の象徴でした。

後半最初のイングランドの決定機は51分。チェンバレンが自陣から送った長い縦パスを右に流れたラシュフォードが追いかけ、ボックスの入り口で転倒するもホイッスルは鳴らず。リプレイでは、ボールに触れなかったデ・リフトの足ががっつり入っておりましたが、スターリングのアピールはスルーされました。53分にマグワイアがCKで競り勝ち、フリーだったスターリングにボールが渡りますが、マン・シティのアタッカーはヘンダーソンとかぶってシュートを打てません。この試合唯一のゴールが決まったのは、59分でした。中央から上がったチェンバレンからリンガード、ダニー・ローズと左につながり、グラウンダーはチェンバレンの前でストロートマンがカットしますが、こぼれ球に反応したフリーのリンガードが冷静に左に蹴り込みました

バス・ドストのヒールキックやデパイのFKなどオランダにもチャンスはありましたが、イングランド守備陣が冷静に対応し、ゴールを許しませんでした。ビルドアップの際に危ないパスはありましたが、3バックは全員及第点でしょう。カイル・ウォーカーのCBコンバート、チェンバレン&リンガードのインサイドMFコンビ、2トップの左にスターリングと、試合のキーポイントとなる起用はすべて当たりでした。チェンバレンは、レッズに移籍してよかったと思います。左右に素晴らしいボールを配した彼のプレーメイクが、イングランドの攻撃を活性化していました。

今日の先発メンバーをベースに、エリック・ダイアー、デル・アリ、ハリー・ケインのスパーズトリオを絡めるのが、ワールドカップでのイングランドの基本フォーメーションとなりそうです。マンチェスター・ユナイテッドサポーターとしてはラシュフォードとリンガードを推したいのですが、デル・アリ、チェンバレン、ハリー・ケイン、スターリングが前線のベストチョイスだと思います。2トップなら、勝負どころでのジェイミー・ヴァーディ投入も武器になるでしょう。近年、国際舞台で芳しい結果を残せていないイングランドですが、プレミアリーグに復権の兆しが見えてきた今年は、ワールドカップでの上位進出を期待しています。

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“スターリング、チェンバレン、リンガード…速攻が魅力の新しいイングランド代表に躍進を期待!” への3件のフィードバック

  1. Macki より:

    更新ご苦労様です。
    ゴメスの怪我の状態が気になるところですが、久しぶりにイングランドの選手層が頼もしくW杯に期待が持てそうな感じがしてます。このまま怪我なくリーグ戦を乗り切りW杯本番を迎えたいところです。

  2. Scholes より:

    大舞台に強いリンガードはW杯先発でも途中出場でも活躍してくれる気がします。初出場初ゴール男のラッシュフォードのW杯初ゴールにも期待してます!
    ハリー・マグワイアはセインツでなくレスターの選手ではなかったでしょうか。(間違っていたらごめんなさい)

  3. makoto より:

    Mackiさん>
    今季よくなった選手たちが自信たっぷりにプレイしているのがいいですね。楽しみです。

    Scholesさん>
    ラシュフォード、ありそうですね!おっしゃるとおり、リンガードはゲームに入るのが早いのでジョーカーとしてもおもしろそうですね。マグワイアは、レスターです。すみません。手が滑りました。それぞれ日本人選手がいるチームなので、ときどき混線するのかもしれません。ご指摘ありがとうございます。訂正させていただきました。

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