キャピタルワンカップ3回戦展望~厳しいトッテナム、マン・ユナイテッドはリヴァプールと激突!
FAカップは1871年から行われている世界最古のサッカー大会で、参加資格はFA(イングランドのサッカー協会)に登録しているすべてのクラブです。ちなみに2012-13シーズンの参加クラブは758クラブ。ホーム&アウェーではなく一発勝負で行われる珍しいカップ戦で、「どちらがホームか」も抽選で決まるため、ジャイアントキリングが起こりやすく、スリリングな大会です。何しろ最も歴史のある大会ですから、優勝は名誉とされており、各クラブの本気度が極めて高いカップ戦なのです。
一方、キャピタルワンカップは1960年創設なので、53年めですね。こちらは「フットボールリーグカップ」という名称なのですが、この30年はスポンサー名が冠としてつけられており、「キャピタルワン」はカード会社の名前です。参加クラブは、その名のとおりフットボールリーグに加盟しているクラブおよびプレミアリーグのクラブとなっており、2部~4部に相当するチャンピオンシップ、リーグ1、リーグ2の各24クラブとプレミアリーグ20クラブで計92クラブの参加となります。イングランドは、プレミアリーグと下部リーグで主催者が違うので、いろいろややこしいですね。日本のカップ戦は、イングランドをモデルとして作られているので、「天皇杯とナビスコカップ」だと思っていただければ、ニュアンスとしてはよいのではないでしょうか。
さて、そんなわけでキャピタルワンカップ3回戦ですが、何かと大変なクラブは、カップ戦の組み合わせも厳しくなるという運命にあるようです。プレミアリーグでトップを争うノースロンドン勢は、両クラブともプレミアリーグの要注意チームと当たります。本日、中1日で戦わなければならないトッテナムは、アストン・ヴィラとのアウェイ戦。さすがにこの試合は、日曜日のゲームのスタメンは休ませ、GKフリーデル、サンドロ、ホルトビー、デフォー、シャドリ、カプエらを中心にするのでしょう。アストン・ヴィラは、ベンテケの負傷の程度が心配ですが、彼が不在でも曲者揃いの攻撃陣は侮れません。どういう戦略でもって、このタイトな状況をクリアするのか、ヴィラス・ボアス監督のお手並み拝見ですね。もうじきゲームが始まりますので、明朝、速報でも流せればと思います。
さて、25日の注目は2試合。プレミアリーグ首位のアーセナルは、WBAとのアウェイゲームに臨みます。こちらも、できればエジルやジルーは休ませたいところ。ヴェンゲル監督は「ベントナーに出場のチャンスがある」といってましたが、どこまで思い切ったメンバーにしてくるのでしょうか。そして、この大会で最多の優勝8回を誇る「カップ戦マイスター」リヴァプールは、マンチェスター・ユナイテッドとの大一番です。先のリーグ戦では、リヴァプールが虎の子の1点を守り切りましたが、オールド・トラフォードに舞台を変えてのリターンマッチはどうなるか。リヴァプールはウルグアイの至宝、ルイス・スアレスが復帰し、マン・ユナイテッドはファン・ペルシの出場が微妙な状況です。ダービーでマンチェスター・シティに惨敗したホームチームは、大きくメンバーを変えてくるはずですが、今までプレミアリーグをほぼ固定メンバーで戦ってきてしまったため、控え選手同士のコンビネーションに不安があります。コウチーニョがいないとはいえ、どの角度からみても、リヴァプールに分がありそうと感じるのは私だけでしょうか?
以下が組み合わせ表となります。スペインやドイツ、イタリアと比べて、やっぱりイングランドは忙しいですね。
キャピタルワンカップ3回戦組み合わせ
■9月24日
アストン・ヴィラ VS トットナム
ウェストハム VS カーディフ
サウサンプトン VS ブリストル
サンダーランド VS ピーターボロー
スウィンダン VS チェルシー
ハル・シティー VS ハダーズフィールド
バーンリー VS ノッティンガム・フォレスト
フラム VS エヴァートン
マンチェスター・シティー VS ウィガン
レスター VS ダービー
ワトフォード VS ノーウィッチ
■9月25日
WBA VS アーセナル
トランメア VS ストーク
ニューカッスル VS リーズ
バーミンガム VS スウォンジー
マンチェスター・ユナイテッド VS リヴァプール
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