【Crystal Palace×Liverpool】決勝ゴールはやっぱりサラー!レッズが逆転でCL出場権に接近!
慎重なスタートを切ったレッズに対して、ホームチームは縦1本のカウンター狙い。7分、キャバイェのロングフィードでザハが中央から抜け出し、ロリス・カリウスと1対1になりますが、コースをうまく塞いだ守護神が足に当てるビッグセーブでしのぎました。11分のCKは、ファン・ダイクのヘッドがマネの頭に当たらなければどうだったか。ボールは左に逸れ、スタンドからは安堵のため息が響きます。13分、ヘネシーのキックに競り勝ったベンテケのヘッドでザハが左から飛び出し、アーノルドをかわしてゴール前へ。鋭いダッシュで止めにいったロリス・カリウスがザハを引っかけてしまい、レフェリーはPKスポットを指差します。スペシャリストのミリヴォイェヴィッチが左に流し込んで1-0。レッズが早い時間に追いつけなければ、クリスタル・パレスは後ろに人数を集めてくるはずです。
プレミアリーグ28ゴールのサラーと14ゴールのフィルミーノにいいボールが出てきません。アタッカーたちが時折見せるミドルシュートはサコとケリーの元レッズコンビを中心とする最終ラインに阻まれ、24分にボックス脇で転倒したマネはシミュレーションを咎められてイエローカード。サイドで優位に立ちながらも、クロスの精度を欠くアウェイチームは、なかなかフィニッシュに持ち込めません。
41分、左から中に斬り込んだサラーの左足はヘネシーがセーブ。43分の中央突破は、後ろからの浮き球をトラップしたマネの左足シュートがブロックされ、リバウンドを叩いたフィルミーノもサコにぶつけてしまいます。CKをニアで合わせたマネのきれいなヘディングは、ヘネシーが手に当てて1-0をキープ。引かれると攻めあぐむことが多いレッズは、残り45分で試合をひっくり返すことができるでしょうか。
後半に入り、クリスタル・パレス守備陣を完全に包囲していたレッズは、49分に同点に追いつきました。サラーのサイドチェンジを左で受けたミルナーが、フィルミーノとのパス交換から左足で高速グラウンダーを入れると、ニアにいたマネがサコの前で合わせて1-1。さらに1分後、競り合いのこぼれ球を胸でトラップしたサラーがダイレクトボレーを放ちますが、わずかに左に逸れて逆転はなりません。54分にミルナーの縦パスでロバートソンが左サイドを突破すると、クロスはサラーに合わず、アーノルドの折り返しはサコがクリアします。
58分にミルナーのパスをミリヴォイェヴィッチがインターセプトし、タウンゼントが頭で落とすと空いていたベンテケのシュートは右にアウト。直後、タウンゼントがファン・ダイクのパスをカットして縦に走ると、2対1の形からラストパスをもらった17番がまたもボレーを浮かしてしまいます。どうした、ベンテケ!ビッグチャンスでのミスが18回を数え、プレミアリーグ2位のストライカーは、今日もボールが足につかず決定機を2回も逃してしまいました。マネがセルフジャッジでボールを拾い上げ、ハンドを取られた62分のFKは、ファン・アーンホルトのキックをロリス・カリウスが見事にセーブ。クロップ監督はここでマネとワイナルドゥムを諦め、ララナとチェンバレンで巻き返しを図ります。
69分、入ったばかりのララナがハムストリングを痛め、無念のリタイア。クロップ監督はデヤン・ロブレンを投入し、3バックにシフトしました。73分、キャバイェが下がりロフタス=チーク。3ヵ月の長期離脱から前節に復帰したMFは、これが今季プレミアリーグで18試合めです。78分のレッズの速攻は、サラーの浮き球からボックス右を崩したミルナーの折り返しにエースが空振り。直後のアーノルドのきわどいクロスは、フィルミーノの頭にわずかに合いません。
84分、アウェイチームの勝ち越しゴールはやはりこの人でした。チェンバレンのクロスをファーで受けたロバートソンが、絶妙なグラウンダーを中央へ。サコをかわしたサラーが右足でヘネシーの逆を突き、プレミアリーグ29ゴールめがネットに刺さります。放り込みにシフトしたクリスタル・パレスの攻撃にはレッズ守備陣が冷静に対応。フィルミーノとロバートソンの献身的な守備に目を惹かれました。4分の追加タイムをやり過ごしたレッズが1-2で勝ち点3をゲット。ホジソン監督のチームは善戦及ばず、プレミアリーグ18位に転落する可能性が高まりました。
決定力が勝負を分けた一戦。ザハがアーノルドにほとんど勝っていたクリスタル・パレスは、ベンテケが後半の2つのチャンスを活かせなかったのが悔やまれます。マティプとヘンダーソンが必死に戻り、的確にプレッシャーをかけてはいたものの、先に触ったストライカーは枠に収めなければいけませんでした。レッズにとっては苦しい試合でしたが、左サイドのミルナーとロバートソンが後半から高速クロスに徹し、アタッカーたちがここぞというチャンスをものにしました。チェルシーとトッテナムのシックスポインターの前日に、両者を突き放す貴重な勝利。ララナの負傷は気になりますが、クロップ監督のチームは、悪くない雰囲気でマン・シティとの決戦に臨めそうです。
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前半45分を終えた時点で、今日はかなり厳しいな、というのが正直な感想でした。にも関わらず逆転勝利を収めたチームを讃えたいです。サラーのゴールシーン、ヘネシーを含めた多くの人が左足で撃ってくる!と思ったであろう中、右足で射抜いた冷静さはニクかった。
ゴールを決めた後のマネにブーイングが止んでいたあたり、フットボールらしくていいな、と思う時間でした。
更新ご苦労様です。
相変わらずセルハースト・パークでのゲームは疲れます(苦笑)PKによる失点でパレス相手に厳しい展開を強いられることは
明白でしたね、、、。でもこのチームが昨シーズンと違うところはゲームを逆転できることや取りこぼしが少なくなったことかと思います。このゲームもまさにそのような展開でしたね。しかし、サラーは凄いですね。でも個人的にはロボが本当にチームのために頑張ったと思います!
マネへのイエローカードはシミュレーションによるものではなく抗議に対するイエローですよ。
シミュレーションに対するイエローなら審判が近くまで行って注意するはずです。
Motsukiさんのおっしゃるとおり、ロバートソンのクロスをワントラップしたことでサラーの間が出来ましたね、その辺の機転の利かせ方もゴール量産の理由でしょう。
あとはクラインを試せたら良かったのですが、ララーナの思わぬ怪我でここからのシティとトフィーズ3連戦をどうローテーションするのか…。
確実にインテンシティ高まる3連戦だけにクロッポのマネジメントに注目です!
それにしてもベンテケ…泣
レッズは助けられたとはいえ、彼がもっと点取っておけばパレスのこの順位は無いでしょう…。
Motsuki909さん>
こういう試合を勝ち切るのが、今季のレッズの強さですね。1月からは大敗もなく、レベルが一段上がった感があります。
Mackiさん>
ミルナーとロバートソンがクレバーでした。強いですね。
プレミアリーグ大好き!さん>
抗議してました?
タムコップさん>
ベンテケにやられていれば、勝ち点3は厳しかったかもしれませんね。2本のうち、どちらか決められればよかったのですが。