忘れえぬ4年前の輝き!ペップが明言「ヤヤ・トゥレが今季限りでマンチェスター・シティを退団」
公式戦315試合82ゴール。229試合に出場したプレミアリーグで決めた62ゴールは、MFとして歴代10位で、デヴィッド・ベッカムやロベール・ピレスと並ぶ素晴らしい記録です。ダヴィド・シルヴァやジェームズ・ミルナーとともにマン・シティに加わったヤヤ・トゥレは、前年のプレミアリーグで5位だったクラブを3位に押し上げ、41年ぶりのFAカップ制覇に貢献。アグエロ、ナスリ、クリシーが入団した2011-12シーズンには、44年ぶりとなるプレミアリーグ優勝を果たしました。入団初年度にアフリカ最優秀選手の座を射止めたコートジボアール代表MFは、2013-14シーズンにピークを迎えます。プレミアリーグ35試合出場20ゴール。チームはリーグとキャピタルワンカップ優勝のダブルを達成し、自身は「フォーブス」に「アフリカ出身のアスリートで最も稼いでいる選手」と紹介されています。
バルサ時代にはラ・リーガ74試合で4ゴールしか決めておらず、CBとして起用されることもあったヤヤは、自分が最高の時を過ごしているという実感があったのでしょう。2014年3月には、サッカーゲーム「FIFA14」のシュート値が低いことを「何かの間違いだ」と非難(前年6ゴールですから…)。翌月のインタビューで「アフリカ人だから世界最高の選手と認められていない」と抗議すると、5月13日のバースデーの直後には、セルク代理人が「31歳の誕生日を祝ってもらえなかった」と退団を匂わす発言をして話題となりました。バースデーケーキの件は、サラリーの吊り上げという憶測を呼び、後にご本人が「代理人のジョーク」と打ち消していますが、この頃はただ純粋にリスペクトを求めていたのでしょう。2014-15シーズンも、プレミアリーグ29試合10発と2ケタゴールを記録したヤヤは、次のシーズンから徐々に下降線を辿り始めます。
2015-16シーズンは、32試合6ゴールと「確変」がストップし、元のヤヤの数字に。2016年1月には、オーバメヤンがアフリカ最優秀選手を受賞したという報を聞き、「アフリカ・ネーションズカップ優勝の功績が考慮されていない」と不満を口にしました。33歳となった昨季は、新監督ペップ・グアルディオラとセルク代理人のトラブルによって序盤戦を棒に振り、直接謝罪した後の11月からチームに合流。プレミアリーグ25試合5ゴールという数字を残したものの、持ち前の突破力やアグレッシブなラストパスは徐々に失われていました。今季のプレミアリーグ9試合は、すべて途中出場。活躍の場は、CLの消化試合と国内カップに限られ、直近の3試合連続出場は、今季限りでチームを離れる予兆に感じられました。
水色のシャツに袖を通してから、あっという間の8年。自身はゴールを決められるオールラウンダーにモデルチェンジし、中堅クラブはプレミアリーグの頂点を極めました。一緒に成長したヤヤ・トゥレとマンチェスター・シティは、選手とクラブがなかなか実現しえない素晴らしい関係だったのではないかと思います。ライバルクラブのサポーターとしては、ヤヤ、ダヴィド・シルヴァ、アグエロこそが恐怖の象徴でした。馬車馬のようなドリブル、タイミングが読めないミドル、最短距離で突き刺さるFK…。2013-14シーズンのわれらが黒歴史、4-1、3-0とボコボコにされたマンチェスターダービーを、忘れることはないでしょう。エティハドでCKに競り勝ったジェコの落としをプッシュし、オールド・トラフォードでは容赦ないミドルを突き刺したのが、ヤヤ・トゥレでした。誰もが認める規格外のMFだったと思います。最後のエティハドは、水曜日のブライトン戦でしょうか。必見です。
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ヤヤトゥーレとダヴィドシルバ、コンパニが盛りを過ぎたときマンチェスターシティの1つの黄金時代が終わるかなと思っていましたが、より強力に世代交代に成功したことはうらやましい限りです。ヤヤトゥーレは本当に素晴らしいMFでしたね。大きくてうまくて何でもできる!同じく大きくてうまいポグバにはあの最高潮ヤヤ級の悪魔のようなプレーをみせてもらいたいです。
すごいプレーヤーでしたね。すごい好きでした。
W杯では日本とヤヤトゥーレとの対戦が見られるのが嬉しかったくらいです(笑)
スウォンジー戦でのジェジュスへの絶妙なパス、まだまだやれると思います。
お兄さんはアーセナルで黄金期を支えており、今世紀のプレミアを語るうえで欠かせない兄弟ですね。
ほんと、ヤヤは止められなかったな。
私なんて、プレミア歴10数年の若輩者ですが、それでも今シーズンはいろんなことが起こりすぎて、一段と感慨深いシーズンになりましたよ。
分かってはいましたが公に発表されると寂しくてたまりません。
最後にあのとんでもない速さのコントロールシュートが見たいです。