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ベルント・レノ入団決定、ウィルシャー退団発表…アーセナルの公式サイトが激アツです!

去る人、来る人。アーセナルが、公式サイトで2つのビッグニュースを発表しました。レヴァークーゼンのGKベルント・レノの移籍と、ジャック・ウィルシャーの退団です。プレミアリーグ166試合8ゴールのセントラルMFと、ブンデスリーガで233試合に出場した守護神は、誕生日が2ヵ月しか違わず、ともに26歳。サッカー選手としてピークを迎えようとしているタイミングですが、愛するクラブに残れなかった失意の生え抜きMFと、プレミアリーグのビッグクラブで新しいキャリアを始めようとしているGKは、くっきりしたコントラストを描いているように見えます。

「6月の末に契約が切れたら、アーセナルを離れることになる」。インスタグラムにメッセージをUPし、「Thanks for the memories」と添えたウィルシャーは、ぎりぎりまで残留を考えていたのだと思われます。「交渉している間、いつもアーセナルの選手でいたいと思っていた。ここには17年の歴史があり、自分がアーセナルのファブリックの一部であるかのように感じていたからね。実際、つい最近までサラリーを減らされる契約にサインするといっていたぐらいだ。自分の未来をクラブに捧げたかったんだ」。ご本人に契約を蹴る気はなかったものの、ウナイ・エメリ監督が戦力としてカウントしなかったために、クラブを離れるという選択しかなかったのでしょう。

昨季のプレミアリーグでの復活をみて、主力として残すべきと主張していたグーナーも多いと思われます。しかし、新しい指揮官に「競争が激しいポジションゆえ、出番はほとんどない」といわれれば、思いを呑み込んで沈黙するしかないでしょう。イングランド代表でもガナーズでもやれると自信を深めていたMFは、両者から「今のままでは足りない」というジャッジを突きつけられましたが、センスあふれるパスワークを失ったわけではありません。新天地で、サウスゲートとエメリを見返すような活躍を見せて、多くのプレミアリーグファンに「彼は売るべきではなかった」といわせていただければと思います。

一方、ブンデスリーガで実績を積んだGKには、大きな期待が寄せられています。エメリ監督は、「彼の加入に満足している。クオリティが高く、経験豊富なGKだ」とコメント。これによって、チェフとオスピナのいずれかが、クラブを去ることになりそうです。ブンデスリーガで3番めのGKといわれ、鳴り物入りでプレミアリーグに参入したロリス・カリウスは未だ苦しんでおりますが、レノは新しいチームにフィットするでしょうか。

マインツのレギュラーとして2年半活躍しただけでレッズに来たGKは、入団当時22歳。CLの常連だったレヴァークーゼンで7年というレノの実績は明らかに上で、当たりが強いプレミアリーグにも対応してくれるのではないでしょうか。リヒトシュタイナー、ベルント・レノと即戦力をゲットしたガナーズの次のカードは、セリエAで活躍するウルグアイ人MFでしょう。ここまでは、順調です。(ベルント・レノ 写真著作者/Granada)

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“ベルント・レノ入団決定、ウィルシャー退団発表…アーセナルの公式サイトが激アツです!” への9件のフィードバック

  1. むん より:

    目まぐるしく選手が入れ替わっていきますね。この1年でスチェスニー、ガブリエウ、コクラン、ウォルコット、サンチェス、ジルー、ドゥビュシー、カソルラ、引退のメルテザッカーに、ウィルシャーまで。そして何よりヴェンゲル監督。

    ここまでくると解体とか決別といった言葉がしっくりきてしまいます。正直気持ちが追いついていかないんですが、それでも応援したくなる…フットボールチームとは偉大な存在だな、と我が身で実感しています。

    新しいシーズンは、残されたモンレアル、ラムジー、エジルに特別な感情移入をしてしまいそうです。

    いやー、ラムジー早く契約延長して…。。

  2. むん より:

    あっ、チェンバレン…

  3. むん より:

    何度もすいません、ギブスもか。こんなにか!といった感じで、もう。。

  4. ペップの街 より:

    集まり散じて〜♫人は変われど〜♫

  5. 新参 より:

    ウィルシャーがブレイクしたシーズンからのファンですので、彼の退団に対してはエモーショナルになりました。昨季のパフォーマンスは復活を期待させるものでしたので、残る可能性もあるかなと思いましたが、残念です…

    ウィルシャーは中途半端なプレースタイルになっているように感じます。レジスタかアシストキング、どちらかに振りきった上で、実績を積み上げていったほうがいいのではないかと思います。トップ下のレギュラーを保証してもらえるチームに行き、得点に直結するプレーをするプレースタイルを確立すると良いのではないかと思います。

    一方、補強は恐ろしく順調に進んでいますね。レノは、デイリーメールで契約間近という報道だったので、もう少し時間がかかると思っていましたが、あっさり決まりました。若く経験豊富な守護神を安価で射止めたのは、お見事です。チェフは背番号変更をするなど残留の動きがあったので、オスピナが放出だと思われます。

    リヒトシュタイナー、レノに加えて、パパスタソプーロスもほぼ確。守備を再建しますよと宣言するかのような補強ですね。ウルグアイのカンテ、ルーカス・トレイラも加えれば、中盤から後ろは補強完了でしょう。補強があるとすれば、ソユンクやパバールといったCB有望株の獲得か、エンゾンジのようなフィジカルモンスタータイプのミッドフィルダーの獲得でしょう。前線に関しては現有戦力を活かすと思われますが、ウインガ―のレギュラークラスがいないため、マルティンスがフリーか安価で射止められるのであれば、獲得して欲しいですね。

    エメリ船長が率いるアーセナル号の船出は盛大なものになりそうです。

  6. stotina より:

    更新おつかれさまです。

    嬉しいニュースと寂しいニュースが一度に舞い込んできましたね。
    嬉しい方は嬉しいんですが、寂しい方が強烈過ぎて、嬉しさもやや霞むほどです。
    ジャック評についてはmakotoさんも記事をアップしてくださったとおりで、序列的に下位になるのはやむなし、なんですが…このようなシンボリックな選手の退団は、理屈だけでは割り切れないものがありますよね。

    一方、クラブ以上の存在がないのもまたしかり、過去に記憶がないほど順調な補強市場に戸惑いつつ、前を向いて進むしかありません。
    ウィンガーは、ルーカス・ペレス復帰の線もあるんじゃないでしょうかね。
    ジャックもまた、前を向いて新しい選手生活をスタートさせてほしいです。
    ちょっと噂に出てたユヴェントスさん、いかがですかね。シュチェンスニとの再会とか、熱いんですけど。

  7. グーナーです より:

    ウィルシャー退団ですか。
    選手としては、あまり信頼してなかったけど、彼がいることで、イングランドのチーム感がプンプン出てたんですよねー。
    そこが一番の損失かなと。
    今季、生え抜きがごっそり退団して、もはや外人部隊です(笑)

    レノの獲得は嬉しいんですが、チェフの残り時間とオスピナの心境を考えると、結局もう一人探すことになるんじゃね?ってとこですね。
    チーム運営って大変ですねー。

    —–
    色々思うところがあるのですが、一言だけ。
    ウィルシャーがアーセナルに必要だったかは僕には分かりません。
    が、とにかく彼のことが好きだったんだと思います。

    それは、ジルーやカソルラも同じです。
    大好きだった選手が、大好きなチームを去っていく。

    なんて残酷なスポーツだろう、と思います。
    だからこそ、今いる選手を一生懸命応援します。

    全然一言じゃなかったですね。。。。
    寂しいです

  8. タムコップ より:

    むんさんがおっしゃってること、レッズファンですがよーく分かります…泣
    ヒックス&ジレットの髭剃りみたいなオーナー時代のジェラードとキャラガー以外はほぼ選手取っ替えたような暗雲とした時代を経て今に至ってるので、ガナーズもかくあるべし!という日が来ることを願ってます!

  9. ゆうま より:

    ウィルシャー退団は残念です
    17/18シーズンでは復調を印象付けましたが
    ボールを持っていない時の動きの質が…殆ど動いていないようなものですし

    ベンゲル時代は弱点を補うと言うよりベンゲルの気分次第の補強で弱点が放置される事が日常茶飯事でしたが
    ミスリンタートとそのスタッフ達は限られた予算でチームの弱点を次々と補っていき
    プロのお仕事とは確あるべしを見せつけてくれます

    今年のアーセナルの選手補強はマンチェスター勢のようは派手さには欠けますが
    的確な補強と戦術家エメリの指導で何処までチームを変えられるか興味津々です

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