ルカク右サイド起用が的中!カウンターを決めたマン・ユナイテッドがガナーズに3発快勝!
キックオフからアーセナルが攻勢。ラカゼット、イオビ、オーバメヤンが入れ替わりながらサイドから仕掛け、ラムジーやコラシナツが絡んでラインを崩そうとしています。最初のチャンスは、押されていたマンチェスター・ユナイテッド。11分に敵陣でインターセプトしたボールがポグバに渡り、アレクシスとのワンツーでボックス左を突破すると、ラストパスは飛び出したチェフがブロックしました。プレミアリーグ6連勝のアウェイチームは、全員が自陣に引いて速攻狙い。16分に赤い悪魔がプレスに出ると、かいくぐったメートランド=ナイルズが右サイドを破るも、ボールをもらったオーバメヤンはシュートを打てません。
20分、パパスタソプーロスが膝を痛めて無念のリタイア。エメリ監督のチョイスは、当然のムスタフィです。24分、ジャカが斜めに入れたパスをラカゼットがイオビに落とすと、左足でニアを狙ったシュートはロメロが落ち着いてキャッチしました。直後、リンガードが右から上げたクロスは、惜しくもポグバに合わず。ポゼッションが4割を切るマン・ユナイテッドは、30分を過ぎてもシュートがありません。ところが…。
31分、右からのパスを足元に収めたルカクが、勢いを殺した絶品スルーパス。逆サイドでメートランド=ナイルズが残っており、抜け出したアレクシス・サンチェスに旗は上がりません。冷静にチェフをかわした7番が、無人のゴールにふわりと浮かして0-1。初めてのシュートを決めたアウェイチームは、2分後に鮮やかなカウンターで追加点をゲットします。ドリブルで右サイドに向かったルークショーの素晴らしいスルーパスで、ルカクがフリー。右からボックス脇まで進んだストライカーは、ニアのリンガードが空いているのを見て優しいグラウンダーを通します。トラップした14番は、ゴール右隅にコースを見つけてインサイドで流し込みました。2点を追うことになったガナーズは、ゴール前に築かれた黒い壁に手を焼いています。
40分に左から放ったラムジーのミドルは、ファーポストの外。43分、左サイドのイオビがラムジーを縦に走らせます。きれいなステップでゴールラインまで持ち込んだ8番が中央に折り返すと、ラカゼットが触ったボールがファーに流れ、待っていたオーバメヤンが左足で押し込みました。前半終了間際、右にまわったラムジーがメートランド=ナイルズに勝負させるパス。ポグバを抜いた15番がニアのラカゼットに預けると、ダイレクトショットはロメロの正面でした。オーバメヤンを中心とするガナーズの猛攻は実らず、前半は1-2。速攻狙いのマンチェスター・ユナイテッドは、引きすぎると却って危険です。
キックオフ早々、アーセナルに決定機。サイドチェンジを右サイドで受けたオーバメヤンがメートランド=ナイルズにつなぎ、ニアに入り込んだラムジーがクロスをヘッドで叩きますが、ロメロが素晴らしい反応を見せて上に弾き出します。危ない3分をしのいだマン・ユナイテッドは、流れを変えるべくボールをキープ。54分にポグバが右から仕掛けたカウンターは、コシールニーがカードをもらいながらストップしました。ルカクとの接触で顔を蹴られたコシールニーは、長い治療の末に64分にリタイア。グェンドゥジを入れたエメリ監督は、イオビも下げてエジルを起用します。10番の登場は、ブライトンに引き分けたボクシングデーのプレミアリーグ以来です。スールシャール監督が動いたのは71分。ルカクとアレクシス・サンチェスに代えて、ラシュフォードとマルシアルで速攻狙い継続です。
73分、右に流れながら打ったラカゼットの得意の一撃は、ロメロが左に飛んでセーブ。ジャカがCB、グェンドゥジが左を主戦場とするエメリ監督の工夫は望む結果につながるでしょうか。82分、采配を当てたのはスールシャール監督のほうでした。ラカゼットの落としがずれ、エジルから奪ったポグバがそのままドリブル。右に出すぞと見せかけながら放ったミドルをチェフが弾くと、詰めたマルシアルが無人のゴールに押し込んで勝負を決めました。
追加タイムは10分。アーセナルにチェルシー戦で見せてくれた気迫は感じられません。ラカゼット、ラムジー、オーバメヤンは脅威でしたが、今日のエジルは普通の選手。イオビがいなくなったサイドは、守りやすくなりました。悠々と時間を使ったマンチェスター・ユナイテッドが1-3でフィニッシュ。プレミアリーグ6連勝のスールシャール監督は、公式戦の連勝記録のほうは8に伸ばしています。ルカクの右サイド起用には、2つの狙いがあったのだと思います。この試合でコラシナツの裏を突くことと、先々のプレミアリーグでCFラシュフォードと共存させること。絶対的エースだった9番は、2アシストでボスのオーダーに応えました。ラシュフォードとマルシアルという交代策も見事。モウリーニョ時代にはなかった攻めの采配は、ファーガソン時代によく見た鮮やかな逆襲として結実しました。
エジルには、もう少し時間が必要なのでしょう。せつないのは、ラムジーです。アーセナルは、なぜ彼を残せないのか。運動量、ボックスに入るタイミングが素晴らしかったMFは、代役を見つけるのが難しいタレントだと思います。8番の奮闘虚しく、カウンターに徹したチームが守備に脆さを残すチーム相手にすべてのチャンスを活かして勝ち切った一戦。エキサイティングなナイスゲームであり、さまざまな選手に思いを馳せる100分でもありました。マンチェスター・ユナイテッドは2年ぶりのタイトルに希望をつなぎ、アーセナルの目標はプレミアリーグのTOP4とEL制覇に絞られました。試合が終わって30分経ちましたが、興奮は未だ収まる気配がありません。
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もはや解任ブーストとは言えませんね。
オーレの発言からは選手への信頼が常に示されていますし、それに選手が応えているのが最高です。
攻撃陣もそうですが、ロメロのパフォーマンスは賞賛するべきだとカップ戦の度に思います。
おめでとうございます。
よかったですね。
勝ったんだから興奮は収まらないでしょうよ。そりゃ。
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グーナーとしては勝てなかったことは残念ですが、それ以上にCBの不足が後々響いてきそうで怖いです…CBを獲得する予定もないようですし、単純に数が足りていない気がしています…
ただ後半戦もまだまだなので、若手の活躍や攻撃陣に期待したいです。しかし守備はこれからどうなるのか心配ではあります…