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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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「チェルシーが次期監督としてフランク・ランパード招聘をめざす」ってホントですか?

どうやら発端はイタリアで、「コリエーレ・デロ・スポルト」がユヴェントスの新監督はマウリツィオ・サッリとやったのが、イングランドに飛び火したようです。イギリスメディアが一斉に報じた「チェルシーがフランク・ランパードの監督就任を画策」というお話は、27日に開催されるチャンピオンシップのプレーオフでダービー・カウンティがプレミアリーグ昇格を決めるかを見届けてからでもいいのではないかと思いました。40歳の若き指揮官が初めて率いたクラブをトップリーグに引き上げたら、そちらでプレミアリーグを戦いたくなるのではないでしょうか。長年過ごした古巣が、監督に厳しいのは重々承知のはず。「スカイイタリア」など、サッリさんの母国のメディアが騒いでいる感があるだけに、眉に唾をつけたくなるところではありますが、実現したら盛り上がるのは間違いありません。

「オリヴィエ・ジルーが契約延長」「アザールのレアル・マドリード移籍は確定的で、クラブはカラム・ハドソン・オドイに10番を授けて慰留」「クリスティアン・プリシッチが、チェルシーとの新しい契約によってアザールと同じようなインパクトを残したいと発言」…。補強禁止のクラブについて、いくつか明るいニュースもあるものの、スカッドを預かる監督にとってはツッコミどころが満載です。

イグアインの帰国とモラタの復帰拒否で懸案の最前線は、ヨーロッパリーグ得点王ながらプレミアリーグでは2ゴールのジルーと、クリスタル・パレスで11試合5ゴールのバチュアイの2名体制となるのか。アザールはやはりスペインに旅立ち、プリシッチ、ペドロ、ウィリアンでサイドをまわすのか。ケーヒルが退団となったCBは、クリステンセン、リュディガー、ダヴィド・ルイス、アンパドゥーの4枚か。2018-19シーズンに成長を遂げたハドソン=オドイとロフタス=チークは、アキレス腱断裂という重傷ゆえに年内は戻ってこられないかもしれません。チャンピオンズリーグ復帰という魅力的なオプションは、層が薄いチームにとっては負担のほうが気になってしまうかもしれません。

この状況で監督を代えるのは相当リスキーですが、イタリアメディアの報道は現実になるのでしょうか。限られた戦力をやりくりし、アブラモヴィッチさんの要求に応えるという過酷な仕事をよしとするのは、ビッグクラブで指揮を執るという夢を実現したい中小クラブの監督か、プレミアリーグに魅力を感じている他国の自信家ぐらいでしょう。クラブのレジェンドであり、失敗するわけにはいかないランパードには、火中の栗を拾うようなスタートはふさわしくないと思えてなりません。

「ランパード新監督ならではのチーム」に可能性を感じられる唯一の道は、チェルシーユース出身の選手を育てながら強化するというアプローチです。アストン・ヴィラで37試合25ゴールという数字を残し、チャンピオンシップのベストイレブンに選ばれたタミー・アブラハムを最前線に抜擢。ダービー・カウンティにローン移籍となり、ランパード監督の下で公式戦43試合11ゴールと結果を出したメイソン・マウントと、54試合2ゴールのフィカヨ・トモリを呼び戻すのもおもしろいと思います。オラ・アイナ、ジェイク・クラーク=ソルターなど海外で活躍した選手たちにチャンスが与えられれば、地元サポーターは喜ぶでしょう。

とはいえ、ジョゼ・モウリーニョ以外に3シーズンをともにしたことがないオーナーが、レジェンドだからといって手綱を緩めることはないと思われます。ランパードがチェルシーに戻ってくるのは、監督としてトップリーグ経験を積み、手応えをつかんでからのほうがいいのではないでしょうか。報道の真偽は定かではなく、こんなことを考える必要はないのかもしれませんが…。

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“「チェルシーが次期監督としてフランク・ランパード招聘をめざす」ってホントですか?” への2件のフィードバック

  1. nor より:

    おっしゃる通り、もしランパードが来るなら最低3年はタイトルから遠ざかっても生え抜きを育てるくらいの長期計画が欲しいですね。待てますかね、、、
    昨年のリーグカップ?だったかダービー監督としてのSB凱旋は良い内容でしたし、テリー、チェフを呼び戻す話もあるなか、上手く運べばこの上ない一体感は生まれると思いますが。
    サッリがいなくなるとジョルジーニョもOUTでしょうか?

  2. B より:

    相変わらずまったく展望のないフロントの最悪なシナリオ もう少しランパードには経験を積んで戻ってきてほしい 結局来季イマイチでしっかり一年でクビの未来が見える ゆくゆくは戻ってきてほしいけど、ホントアホみたいなタイミングでアホみたいな決断

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