こちらの1位はリヴァプール…プレミアリーグ2018-19シーズン・テレビ放映権料ランキング!
1位リヴァプール、2位マンチェスター・シティ、3位チェルシー。レッズサポーターが夢見た昨季プレミアリーグの順位テーブルではなく、テレビ放映権料の分配額ランキングのお話です。「スカイスポーツ」「BTスポーツ」の2トップと2016年から3年契約を結んでいるプレミアリーグは、海外向けの放映権料も含めると3年総額88億ポンド(約1兆2000億円)で欧州ぶっちぎりNo.1。優勝争いを繰り広げたクラブには、200億円以上のボーナスが入る仕組みになっています。
とてつもない大金が、どんなルールで20クラブに分配されるのかがわからないと、「2位のリヴァプールが優勝したマン・シティより上」といわれてもピンとこないでしょう。プレミアリーグの公式サイトが掲載していた一覧表の画像を引用させていただきましたので、こちらに基づいて分配ルールを紹介します。
まずは国内放映権料からまいりましょう。「イコールシェア」と呼ばれる均等配分が全体の50%を占めており、1チームあたり3436万ポンド(約47億8000万円)。残りの50%が傾斜配分です。「ファシリティフィー」は、テレビで放映された試合数に応じて支払われ、「メリットペイメント」はプレミアリーグの最終順位を反映させています。放映試合数が29と最も多かったリヴァプールは、3346万ポンド(約46億5000万円)が懐に入り、10試合しか放映されなかったワトフォード、ボーンマス、サウサンプトン、ハダースフィールドは1220万ポンド(約17億円)。順位のほうは残酷な差がついており、優勝したマンチェスター・シティが3837万ポンド(53億3000万円)をもらえるのに対して、最下位ハダースフィールドは192万ポンド(約2億7000万ポンド)に留まっています。
「インターナショナルTV」と称される海外放映権料は、4318万ポンド(約60億円)の均等配分。497万ポンド(約7億円)の「セントラルコマーシャル」も平等です。さあ、5つの項目を足し込むと、どのくらいの額になるでしょうか。優勝を争ったマン・シティよりも放映試合数が3つ多く、鮮やかに逆転したリヴァプールは1億5000万ポンド超え。最下位ハダースフィールドは、唯一の1億ポンド割れです。以下に金額順のランキングをまとめてみました。赤字は、プレミアリーグの最終順位と分配金ランキングの並びが違うクラブです。
【プレミアリーグ2018-19シーズン テレビ放映権料分配金ランキング】
リヴァプール(29回) 1億5243万ポンド(約212億円)
マン・シティ(26回) 1億5099万ポンド(約210億円)
チェルシー(25回) 1億4603万ポンド(約203億円)
トッテナム (26回) 1億4524万ポンド(約202億円)
マン・ユナイテッド(27回)1億4251万ポンド(約198億円)
アーセナル(25回) 1億4219万ポンド(約198億円)
エヴァートン(18回) 1億2860万ポンド(約179億円)
ウルヴス(15回) 1億2717万ポンド(約177億円)
レスター(15回) 1億2333万ポンド(約171億円)
ウェストハム(16回) 1億2253万ポンド(約170億円)
ニューカッスル(19回) 1億2013万ポンド(約167億円)
クリスタル・パレス(12回)1億1422万ポンド(約159億円)
ワトフォード(10回) 1億1390万ポンド(約158億円)
ボーンマス(10回) 1億814万ポンド(約150億円)
バーンリー(11回) 1億734万ポンド(約149億円)
ブライトン(13回) 1億574万ポンド(約147億円)
サウサンプトン(10回) 1億430万ポンド(約145億円)
カーディフ(12回) 1億270万ポンド(約143億円)
フラム(13回) 1億190万ポンド(約142億円)
ハダースフィールド(10回) 9663万ポンド(約134億円)
ランキングを掲載したプレミアリーグの公式サイトは、テレビ放映権料以外にも興味深いデータを紹介しています。2016-17シーズンのプレミアリーグは、イギリスのGDP(国内総生産)を76億ポンド(約1兆円)も押し上げており、33億ポンド(約4600億円)の税金を創出。20クラブの雇用を足すと10万人に及び、年を追うごとに拡大し続けています。最下位でも134億円ですか。クリスティアーノ・ロナウドを買えるんですね…。
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さりげなくユナイテッドに抜かれている我が軍アーセナル。。。