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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

「BBC」がサインまであと1歩と報道。アンドレ・ゴメスがエヴァートンに完全移籍間近!

ビッグ6が慎重モードの2019年夏。プレミアリーグ連覇のマンチェスター・シティと2位リヴァプールは、手薄なポジションをフォローするだけに留まる見通しで、補強禁止のチェルシーと資金不足のアーセナルも沈黙を続けています。マンチェスター・ユナイテッドは目当ての選手が高額で苦戦中。大型補強に打って出るはずのトッテナムにも、未だこれといったトピックスはありません。プレミアリーグの6強に加入した新戦力は、スウォンジーからマン・ユナイテッドに移籍したウェールズ代表MFダニエル・ジェームズのみ。現地メディアの見出しがヒートアップするのは、7月に入ってからになりそうです。

一方、中堅以下のクラブを見ると、プレミアリーグ昇格を決めたばかりのアストン・ヴィラとウェストハムが元気です。バーミンガムのスペイン人MFホタ、リールに所属していたFWアンワル・エル・ガジを獲得していたアストン・ヴィラは、クラブレコードとなる2200万ポンドでクラブ・ブルッヘのブラジル人FWウェズレイをゲット。公式戦48試合17ゴール10アシストの22歳は、ジャック・グリーリッシュとコンビネーションを築いて攻撃の軸となることを期待されています。

ミルウォールのGKデヴィッド・マーティンを手に入れたウェストハムは、2400万ポンド(約32億6000万円)でビジャレアルのMFパブロ・フォルナレスを獲得。余勢をかって、昨季プレミアリーグでエヴァートンにローン移籍していたアンドレ・ゴメスを狙っていると伝えられていました。ハマーズが提示した移籍金は2000万ポンド(約27億2000万円)。バルセロナはこれを拒否しましたが、バルベルデ監督が戦力としてカウントしていないMFは、プレミアリーグのどこかに居場所を求めていると目されていました。

そんななかで、ライバルを200万ほど上回る2200万ポンド(約30億円)を提示したのは、アンドレ・ゴメスの価値をよくわかっているエヴァートンでした。昨季プレミアリーグで26試合1ゴール1アシストのセントラルMFは、長短のパスで攻撃のスタートボタンを押せる貴重な存在。初めてのイングランドで、年末年始のタイトなスケジュールにやられて息切れした感はありましたが、終盤戦になって守備が整備されたチームで攻守のつなぎ役として機能していました。

「BBC」は、「Andre Gomes: Everton close to signing Barcelona midfielder as Leighton Baines signs new deal(アンドレ・ゴメス:レイトン・ベインズと新しい契約を結んだエヴァートンは、バルセロナのMFとのサインに近づいている)」と題した記事で、バルサとクラブ間合意に至ったエヴァートンが手続き完了を目前にしていると報じています。ハダースフィールドの守護神ヨナス・ラッセルをフリーでゲットしたマージ―サイドのクラブは、これが2人めの「Done Deal」。就任2年めで勝負のシーズンとなるマルコ・シウヴァ監督は、中盤の軸の確保に胸をなでおろしているのではないでしょうか。

ビッグ6の一角崩しを目論むエヴァートン、ウルヴス、レスター、ウェストハムは、7月になれば激しく動くのではないかと思います。優勝をめざす上位の動向に注目しつつ、中堅クラブのチームづくりもしっかり追いかけてまいります。トランスファーマーケットが閉まるまで、残された時間は50日です。長いような、短いような。(アンドレ・ゴメス 写真著作者/Дмитрий Голубович)

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