2人の即戦力獲得に7000万ポンド!レスターがティーレマンス獲得でクラブレコードを更新!
昨季後半戦のティーレマンスを観た方なら、この金額をむしろ安いと感じるのではないでしょうか。2月10日に行われたトッテナムとのアウェイゲームで、パスの精度の高さを披露したプレーメイカーは、入団5試合めのフラム戦で初ゴール。スタッツを見れば、2月末にレスターの監督に就任したブレンダン・ロジャースが獲得を熱望した理由がよくわかります。プレミアリーグ13試合3ゴール4アシストだけでも素晴らしいのですが、スルーパス11本、ビッグチャンスクリエイト6回という数字も残しており、ジェイミー・ヴァーディーとジェームズ・マディソンを中心とする速攻やサイドアタックをサポートしました。
2013-14シーズンに16歳でプロデビューを果たしたティーレマンスは、10代だったアンデルレヒトでの4シーズンで公式戦通算185試合で35ゴール。2016-17シーズンにはベルギーリーグ27試合12ゴールと得点力の高さを見せたものの、モナコで過ごした1年半はリーグアン47試合5ゴールと真価を発揮できませんでした。1月にレスターに貸し出された際は、ポルトガル代表MFアドリエン・シウヴァとのトレードでしたが、より恩恵を受けたのはレスターのほうでしょう。モナコに残る気がなかった22歳に対して、マンチェスター・ユナイテッドやトッテナムが興味を抱いていたと報じられておりましたが、レスターの熱意とスピードが実を結んだ格好となりました。
チルウェル、ソユンチュ、デマライ・グレイ、ジェームズ・マディソン、ハーヴィー・バーンズ、エンディディ、チョードリー、イヘアナチョと、23歳以下のヤングスターが8人も活躍しているレスターは、最も経験豊富な若手の完全移籍でより手強い存在になるのではないでしょうか。2人の即戦力とルートンDFジャームズ・ジャスティンに投じた7000万ポンド以上の移籍金は、ロドリ獲得とアンへリーノの買い戻しを敢行したマンチェスター・シティや、エンドンベレに6500万ポンドを費したトッテナムをしのいでいます。
退団した岡崎慎司の後釜としてアヨゼ・ぺレスを獲得し、左サイドにジャスティンを加えたロジャース監督は、右SBを補強したうえでハリー・マグワイアをプロテクトできれば文句なしでしょう。昨シーズンの最終盤にアーセナル、マンチェスター・シティ、チェルシーと互角に渡り合ったレスターは、EL出場権をめざせるチームに進化するのではないでしょうか。ティーレマンスとジャスティンを足せば若手10人。彼らがさらなる成長を遂げれば、ビッグ6の一角崩しに成功するかもしれません。いやー、怖いです。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
レスターはFIFAのキャリアモード
レスターもすっかりプレミアの中堅チームになってきましたね。特徴もあって、上位キラーでもある手強い中位チームという感じで良いポジションになりました。