外国人最多ゴール記録を達成したアグエロは、プレミアリーグでMVPを獲れるのか!?
プレミアリーグの歴史には、彼よりもゴールを決めている点取り屋が3人います。ブラックバーンとニューカッスルで3年連続得点王に輝いたアラン・シアラーが歴代1位の260ゴール。マンチェスター・ユナイテッドのエースに13シーズンも君臨しながら、得点王ゼロで208ゴールを積み上げたウェイン・ルーニー。ドワイトヨークとのコンビで1998-99シーズンのトレブルに貢献したマン・ユナイテッドのレジェンド、アンディ・コールは187ゴール。2020-21シーズンまで契約が残っているアグエロは、今シーズン中に7ゴールを乗せれば3位に進出し、次のシーズンに22発をゲットすればルーニーをかわして2位となります。
そこからシアラーの大記録をクリアしたければ、36歳になる2023-24シーズンまでの3年契約をかわし、平均17ゴールをキープしなければなりません。ルーニーまでは射程圏内、シアラーはさすがに厳しそうですが、衰えが感じられないワンタッチゴーラーが淡々とレコードを更新しても驚かないでしょう。そう、アグエロには「淡々と」という言葉が似合います。アラン・シアラーはPFA最優秀選手2回、アンディ・コールは1993-94シーズンの若手最優秀選手、ルーニーはPFA1回&FWA1回、史上初の2年連続PFA最優秀選手に輝いたアンリはFWAも3回獲得しているのに対して、アグエロは何も得ていないのです。
直近10シーズンで、マンチェスター・シティがプレミアリーグ優勝を果たした4シーズンのPFAを見ると、ファン・ペルシ、ルイス・スアレス、モー・サラー、ファン・ダイク。FWAのほうは3人がダブル受賞で、昨季はスターリングが選ばれています。アグエロが唯一の得点王に輝いた2014-15シーズンは、モウリーニョ監督とともにリーグ制覇を果たしたエデン・アザールが納得のダブル。マン・シティの絶対的なエースは、ここぞというシーズンでいつも誰かの無双状態にやられ、次点扱いされてきたのでした。
今季は、どうでしょうか。リヴァプールが23戦22勝というクレイジーな独走を見せているシーズン。MVPは優勝チームから選ばれる可能性が高く、リーグレコードレベルの数字を残さなければ奪えないでしょう。いや、仮に個人記録重視のチョイスとなったとしても、今季は2人もやっかいな候補がいます。既に15アシストのデブライネは、あと6つでティエリ・アンリのレコードを更新します。2018-19シーズンにDFとして最多の12アシストを記録したアーノルドは、早くも2ケタに乗せており、4月までに歴代最多となれば選手たちの称賛を一気に集めてしまうかもしれません。記録と記憶の双方に残るストライカーは、名誉まで手に入れることができるでしょうか。3月までにアンディ・コールを抜き去り、ランキングのTOPに立つのは必須条件です。
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お待ちしてました、アグエロ記事!
ペップに一度は外されながら進化してレギュラーを取り返したあたり、とても尊敬しています。
個人賞は…難しいことを簡単そうにやってのける彼がどんなに活躍しても、華やかなチームメイトに持っていかれそうですね。特にデ・ブライネのアシストでゴールを積み重ねると、デ・ブライネの受賞をアシストしてしまうという構造がありありと見えます笑