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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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来た、ジャイアントキリング!チェルシーがプレミアリーグ最下位にまさかの延長逆転負け!

プレミアリーグだけでも相当タイトな日程なのに、ここにキャピタルワンカップを放り込んでくるあたり、やはりFAはクレイジーです。キャピタルワンカップは、17日、18日の両日でクウォーターファイナルが行われますが、初日のカードはレスターVSマンチェスター・シティ、サンダーランドVSチェルシーの2試合。どちらを観ようか考えるまでもなく、今回はサンダーランドとチェルシーで決まりです。

大がかりに補強したにもかかわらず、プレミアリーグで不振を極め、ディ・カーニオ前監督が今季解任第1号となったサンダーランド。ポジェ新監督になっても状況はさして変わらず、2勝3分け11敗、ブービーのフラムに4勝ち点差とプレミアリーグ最下位を独走中。就任会見で見せた自信と余裕はどこへやら、なかなかうまくいかないポジェ監督は「人生、楽しくない」などとぼやく始末です。しかし、昨季FAカップでまさかの優勝を遂げたウィガンを見てもわかるように、カップ戦はこういう手負いのチームが怖いのです。失うものがないサンダーランドと、23日のアーセナル戦をにらんでラクして勝ちたいチェルシー。これは、何かが起こるかもしれません。マンチェスター・シティはアウェイとはいえレスターには負けないでしょう。やはり観るなら、サンダーランドです!

とまあ、気合いを入れて早起きしたものの、しかし、試合は淡々としたものでした。46分、右からのクロスをみてランパードがゴール前に詰め、相手DFのオウンゴールを誘発したチェルシー。0-1とすると、あとは安全第一で、サンダーランドの単調な攻撃をのらりくらりとかわし、残り5分を過ぎてもスコアは変わらず。「これはチェルシー、うまいこと”おとなの試合運び”でやり過ごしたな」と思った矢先の88分、ついに事件は起こりました。アスピリクエタの負傷退場で急造SBとしてエッシェンが入り、再三やられそうになっていた左サイドを崩され、最後は右の角度のないところから交代出場のボリーニが同点弾!90分を終わって1-1、延長戦です。

想定外のエクストラタイムを戦うことになったチェルシーと、空席が目立つ本拠地スタジアム・オブ・ライトながらもサポーターの後押しを受け、勢いづくサンダーランド。速く勝ち越したいチェルシーが攻勢をかけた延長前半をうまく守ったサンダーランドは、残り15分から攻めに転じます。113分には、右からのクロスをMFキ・ソンヨンに絶望的なヘッドで合わせられたGKシュウォーツァーがビッグセーブで難を逃れるなど、明らかに危ないチェルシー。延長も残り2分。ゴールは決まるのか?PK戦に勝負を委ねるのか?

118分、土壇場で決着をつけたのは、またもや「韓国代表の背骨」キ・ソンヨンでした。昨季スウォンジーで活躍しながら、今季は新加入のシェルヴェイに押し出されてレンタルでイングランド北端の最下位クラブに来ていた即戦力MFは、右からのクロスに楔に入ったFWボリーニからのボールを左で受けると、一瞬DFをかわして左隅に強烈なシュート。これにはシュウォーツァーも反応できず、ついにサンダーランド、逆転!

追加タイムを入れても制限時間4分では、攻めにアイデアを欠くチェルシーの巻き返しはなりません。久しぶりにみたジャイアント・キリング!イタリア代表のジャッケリーニ、リヴァプールから来たボリーニ、そしてキ・ソンヨンと、今季新加入の選手の活躍がサンダーランドに一筋の希望を残しました。それにしても、チェルシーは見事にコケましたね。これはもう、精神的に受けに回って後半を戦っていたツケとしかいいようがありません。中5日あるとはいえ、アーセナル戦を前にランパードやウィリアンを120分走らせたのも誤算だったでしょう。久しぶりに長時間、出場させたデブライネは冴えず、ベスト4をプレミアリーグ最下位チームに持っていかれ、今夜のモウリーニョ監督は踏んだり蹴ったりでした。

もう一方のレスターとマンチェスター・シティは、コラロフのFKとジェコの2発で1-3と、マンチェスター・シティの順当勝ち。残る4強のふたつの椅子をめざして、18日はストークがマンチェスター・ユナイテッドをホームに迎え、トッテナムは監督解任後初のゲームをウエストハムと戦います。正直、怖いです、ストーク。(キ・ソンヨン 写真著作者/Alasdair Middleton)

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“来た、ジャイアントキリング!チェルシーがプレミアリーグ最下位にまさかの延長逆転負け!” への2件のフィードバック

  1. チェルシー より:

    更新お疲れさまです

    試合は見れませんでしたが負けちゃいましたか
    サンダーランドとはカップ戦の相性悪いですね(^^;

    一つタイトルは逃しますがこの日程のなかでユナイテッドやシティと準決で2試合しないといけないのがなくなったと考えてリーグ戦に切り替えてもらいましょう

    チェルシーの守備や攻撃の内容は悪かったですか?

  2. makoto より:

    チェルシーさん>
    守備は、点を獲られた時間帯(後半と延長後半)がよくなかったですね。気持ちが守りに入って下がり過ぎ、チェックしなさ過ぎになってしまった感じです。アスピリクエタの負傷で急遽SBに入ったエッシェンが今ひとつだったこともありますね。

    攻撃は厳しかったです。エトーとデンバ・バが、後ろからのボールをものにできず、シュートも不正確。「ウィリアン孤軍奮闘」「デブライネ空回り」「希望はシュールレの個人技」でした。

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