【MAN.CITY×Liverpool】エティハド攻略に一歩及ばず…惜敗リヴァプール、5日めにして首位転落!
本拠地エティハドでは強いどころか、相手が自信喪失に追い込まれるまで容赦なく叩くマンチェスター・シティ。マンチェスター・ユナイテッドとニュー・カッスルの4失点などかわいいもので、アーセナルとトッテナムのノースロンドン勢は、6発喰らって帰されています。それを考えれば、この日のリヴァプールは素晴らしいゲームをしたといっていいでしょう。前半は、スアレスがうまく黒子になり、後ろからスルーパスをフィードしてスターリングやコウチーニョを動かします。19分、スアレスのパスから抜けたスターリングがGKとの1対1を制したシュートは、プレミアリーグに関わるすべてのマスコミを騒然とさせるオフサイド判定でノーゴール。しかし24分には、ヘンダーソンとのパス交換からまたもスアレスがマン・シティDF陣の裏をえぐるスルーパスを出し、スターリングのドリブルが流れたところをコウチーニョがフォロー。リヴァプールが先制します。
ここ3試合で13点を奪っているマンチェスター・シティの攻撃陣は、この日は出来がよくありませんでした。0-1となってから反撃に転じ、コラロフのクロスからヤヤ・トゥレがシュートを打つなど、チャンスは創るものの、リヴァプールのDFラインを決定的に崩すシーンはありません。同点ゴールは31分のCK。シュクルテルとの競り合いに完勝したコンパニの一発は、ゴールの中にいたジョー・アレンが足で掻き出そうとするもクリアできず。45分、ヘスス・ナバスの右からのクロスを受けたネグレドの勝ち越しゴールは、普段のミニョレなら楽にCKに逃れていたでしょう。おそらく、自分が想定したタイミングと実際のシュートがズレたのだと思いますが、左足の強シュートをきちんと手に当てることができず、意図が不明確なまま弾いたボールはゴール内に転がっていきます。エースGKの痛恨のミスで、ついに逆転を許し、前半は1-2。リヴァプールは、まずは同点に追いつかないといけません。
そして後半、リヴァプールは必死に攻めますが、コンパニとサバレタの対応がよく、最後の最後でゴールを許してもらえません。コウチーニョ、グレン・ジョンソン、スターリングのチャレンジはいずれもゴールならず。特に惜しかったのが、スアレスのクロスにスターリングが合わせたシーン。19歳になったばかりの右サイドMFは、73分の決定的なチャンスを枠に収めることができず、スコアは2-1のまま動きません。ペジェグリーニは、攻撃への関与度が低かったナスリをミルナーへ、前線のチェイシング強化とタメを作るべくネグレドをジェコにスイッチ。最後に、ダヴィド・シルヴァをハビ・ガルシアに代えてゴール前の危険なエリアにフタをし、タイムアップ。ヘンダーソンやジョー・アレンが奮闘し、前線ではマークがきつくなるために、少し下がって大人のプレイを見せていたスアレスも悪くありませんでしたが、ゴールだけが足りなかったリヴァプールが、大事なゲームを惜敗で落としました。
プレミアリーグ上位がすべて勝ったため、一気に4位に落ちたリヴァプールですが、このサッカーを継続できれば、4位内でのフィニッシュは間違いないでしょう。後は、どこまで優勝に迫れるか、です。昨日の記事で書きましたが、ロジャース監督が公言している補強がうまくいけば、はじめてのプレミアリーグ制覇もない話ではありません。
マンチェスター・シティをアウェイで負かすのは、どこでしょうか。目下のところ、この難易度が高いミッションを実現したのは、欧州王者のバイエルン・ミュンヘンのみです。プレミアリーグの強豪チームは、軒並み討ち死にしてしまっており、めぼしいチャレンジャーは2月のチェルシーと4月のセインツくらい。「国内クラブは大量失点で全滅したのに、バルセロナは完勝」などとなったら悔しいですね。ペジェグリーニ監督、このうえは、すべて勝ちきるか、早々に1回負けるか、どちらかにしてください。監督がベンチで俯いて動けなくなるという、これ以上ないくらいの屈辱的な負け方をしたライバルチームサポーターとしては、他国のクラブにだけあっさり負けるマンチェスター・シティを見るのはおもしろくありません。ちなみに、次戦はエティハドでクリスタル・パレスですか。…負けるわけないよなぁ。
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
やっぱりシティは強かったっすね
ゴミ審判は現地のファンが沈めてくれるとして(笑)
内容もダメだったというよりもう怪我人の多さでしょう!
泣きたい気持ちを押さえて、せめてチェルシー戦は引き分けにしたいところです
結局、善戦はしましたが、これが現実です。前半の決定期を決められなければ、リーグ優勝と言うことができません。
しかし、内容は悪くないので次のチェルシー戦に期待します。
コウチさん リバサポさん>
勝ち点1をとれればOKでしたが、アウェイで2-1なら仕方がないですね。ミニョレのミスは悔やまれますが、内容は悪くなかったと思います。次戦、チェルシー戦で勝ち点を奪い、折り返しで両者に勝てればいけるでしょう。
シティのホームで一番勝てそうだったのではないでしょうか
通りすがりさん>
おっしゃるとおりです。後半、ラスト15分の時点で逆転の可能性を秘めて戦った唯一のチームです。
攻める意欲に満ちたプレミアらしい好ゲームだったと思いますが、全体としてはシティのゲーム巧者ぶりが目立ったかなと。リードした後半はヤヤとフェルナンジーニョが特に効いてた印象。リヴァプールは両SBの攻め上がりがいつもより少なく、迫力に欠けていました。今さらながらホセエンリケ離脱は痛いですね。内容は決して悪くはないので、このまま上位につけて最後までタイトルを争って欲しいところです。
釜元杉山さん>
ヤヤ・トゥレはムラはありますが、本気出したらすごいですよね。フェルナンジーニョは、守ることにかけては安定しています。マン・シティがプレミアリーグのアウェイゲームで下位にコロコロ負けるのは、「ムラがあり、ときどき手抜き・油断する」からだと思います。いつも緊張感高くプレイできれば、ぶっちぎりの優勝候補筆頭でしょう。