18歳マルコス・ロペスが大活躍!…マン・シティ、新顔披露でキャピタルワンカップ悠々決勝進出!
ヤヤ・トゥレ、ダヴィド・シルヴァ、コンパニは、スタメンどころかベンチにもいません。彼らはマンチェスターに残り、「来週のロンドン」トッテナム戦や、プレミアリーグ優勝候補対決となるホームのチェルシー戦に向けて調整しているのでしょう。しかし、それでもウエストハムなら簡単に圧倒できてしまうのが、「アウェイで勝てない病」を克服しつつある今のマンチェスター・シティです。前半3分、いきなりの先制点は、左サイドからクロスを入れた背番号64のマルコス・ロペスと、中央でCBなどいないかのような高い打点のヘッドを余裕で決めた、ネグレドによってもたらされました。
ケガで休んでいたヨベティッチ、若手のロドウェル、ウェールズ期待の星ヒューズらがひしめくなか、「まだこんないい選手がいたのか」とあきれたのがマルコス・ロペスです。昨季もカップ戦にはときどき出ていましたが、どちらかといえばパスワークに強みがあるナスリと比べると、ドリブラーの香りが漂う攻撃的MF。まだ18歳で、確かポルトガルとブラジルの二重国籍だったはずなので、今後はどちらの代表を選ぶのか、両国のし烈な争奪戦が始まる可能性があります。この試合でも、幸先いい1点めのアシストに気をよくしたのか、縦横無尽に中盤をかき回します。
24分の2点めも、マルコス・ロペスが主役でした。中央をドリブルで突破して2人かわすと、最後はDFにぶつける力技のショートパスをエース・アグエロにフィード。これを受けて左に流れたアグエロが左足でフィニッシュ!この1点で、ミドルシュートしかないウエストハムの息の根を完全に止め、元々ほぼ決まっていた決勝進出はもちろん、この試合の勝利も確定です。
後半に入り、ダメ押しは59分のネグレドでした。この1点が、シンプル・イズ・ベストのマンチェスター・シティの真骨頂でしょう。敵陣でボールをカットしたフェルナンジーニョがアグエロにぶつけ、ダイレクトパスを受けたネグレドがそのまま縦に突破。ペナルティエリアに左から侵入すると、DFのブロックよりわずかに速くシュートを放ち、クロスに飛んだボールがGKヤースケライネンの左手の外を抜けていきます。
3点めで勝利を確信したペジェグリーニ監督は、63分にハビ・ガルシアをロドウェル、65分にアグエロをヨベティッチと、「おそらく予定通り」に次々とチェンジ。このスコアのままゲームをたたみ、ツッコミようのない完璧な手綱さばきで決勝進出です。いや、お見事。本日、これからマンチェスター・ユナイテッドは、必死で戦ってキャピタルワンカップの決勝進出をめざしますが、チームとしてのポテンシャルが全然違うという印象です。「サッカーは何があるかわからない」「プレミアリーグとカップ戦では別な力学が働く」と信じますが、もし、今ブックメーカーに金を積めといわれれば、他のマンチェスター・ユナイテッドサポーターの目を盗んで、こっそり青いほうにベットしてしまうでしょう(いや、どうかな。意地張って赤にいくかもしれません)。
来週からトッテナムとチェルシーのロンドン勢が、マンチェスター・シティの快進撃にストップをかけると読んでいたのですが、この強さと余裕を見せつけられると、視界が曇りそうですね。言葉は悪いですが、「同じ街の、ポッと出たての金満ライバル」にプレミアリーグのタイトルを持っていかれるよりは、ロンドンやマージ―サイドのほうが納得感があるのですが…。モウリーニョさん、シャーウッドさん、彼らをそろそろ止めてください、頼みます!
おもしろいと思っていただけた方は、お時間あれば、下のブログランキングバナーをクリックしていただけると大変うれしいです。所要時間は5秒です。何とぞよろしくお願いいたします!
コメントを残す