プレミアリーグの2月MVPはスタリッジ、最優秀監督はウエストハムのサム・アラダイス!
結果は、どちらでもありませんでした。ノチェリーノは未だに途中出場ばかりで、ボリエッロも出場時間が少なく、両者ともクラブに貢献しているとはいえません。にもかかわらず、2月のウエストハムは、スウォンジー、アストン・ヴィラ、ノーウィッチ、セインツを次々と撃破して4連勝。得点9、失点1は立派のひとことです。1月末に、専守防衛ベタ引き戦法でチェルシーに引き分けてからというもの、チームは完全に豹変。クラブを牽引したのは、新しく入った大物ではなくMFケヴィン・ノーランです。2月中旬の本ブログ記事でも、「2試合で4点の固め獲りで2月MVP候補に名乗りを上げ」とその活躍ぶりに注目しておりましたが、4試合で5得点という彼の活躍があって、ウエストハムはプレミアリーグ10位まで順位を上げました。
結局、元のメンバーでいいサッカーができてしまったので、ロジャー・ジョンソンやパブロ・アルメロらにかけた冬の補強費がもったいないような気分になりますが、見事なジャンプアップを遂げた今は、あれこれツッコミをいれるのはやめておきましょう。アラダイス監督、素晴らしい!やっているサッカーはロングボール多用でクラシックではあるものの、古巣ボルトンはじめ、彼が率いたクラブは今まで一度も大きく負け越したことがありません。3月に入ってエヴァートンにアウェイで敗れたものの、好調キープで降格ラインと6勝ち点差なら、ほぼ間違いなく残留でしょう。これから彼らと当たるマンチェスターの2クラブ、リヴァプール、トッテナムは要注意です。
そして、月間MVPのほうも、同じウエストハムのケヴィン・ノーランで決まり…かと思いきや、上には上がいました。同じ4試合5ゴールでありながら、2アシストと「7試合連続ゴール」というプラスアルファをつけられたら、これはもう譲らざるをえませんね。3勝1分けの好成績で、プレミアリーグ2位に食い込んできたリヴァプールのダニエル・スタリッジです。彼の受賞は、開幕ダッシュに貢献した8月に続いて今季2回め。イングランド代表においてもアンタッチャブルな存在となりつつあり、ルーニーとの2トップは他の選手が割って入るすき間がありません。
圧巻だったのは、アーセナルから開始20分で5ゴールを奪った、リヴァプールにとって今季のベストパフォーマンスといっていい一戦でしょう。チームの4点めを決めたスタリッジは、あらためてどんな攻撃スタイルでもチームの軸となれるオールラウンダーであることを証明しました。彼をみるといつも思うのですが、ホントにチェルシーは何で放出したんでしょうね。「ストライカーがいない」といってあちこちを物色しているチェルシーと、猛威をふるうSASを見ていると、この移籍劇は残念を通り越して、もはや極上のコメディです。あらためて、スタリッジご本人と相方のスアレス、ロジャース監督、選手やサポーターのみなさんには、「おめでとうございます!」のひとことを贈らせていただきます。一方、同じ時期にこんなに凄い選手がいたために、大チャンスだったMVPを逃したケヴィン・ノーランを、リスペクトの気持ちを込めてメイン写真にさせていただきます。(ケヴィン・ノーラン 写真著作者/Egghead06)
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そうですね。
バとエトーを獲って、ストゥーリッジ放出、ルカクをローンに出す。ブラック・ジョークです。
londres nordさん>
そうなんです。いる人たちはせいぜいプレミアリーグ年間10ゴール前後、出した人たちは20ゴールクラスの選手です。