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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

2つめの事件はエヴァートン敗戦!一夜で変わったプレミアリーグ優勝&CL出場権争いの展望

これもプレッシャーや焦りなのでしょうか。2試合しかないミッドウィークの夜に、大事件が2つも起こりました。7連勝でプレミアリーグ4位にまで登りつめ、チャンピオンズカップ出場権争いをリードしていたエヴァートンが、本拠地グディソン・パークでクリスタル・パレスに2-3で足を取られました。マンチェスター・シティのつまずきもあり、リヴァプール、チェルシー、アーセナルのサポーターは、今夜はさぞ盛り上がったことでしょう。

エヴァートンの試合はゴールシーン以外はしっかりチェックできていないので、観戦記を書ける状況にはありませんが、いちばんの驚きは「プレミアリーグ最少得点のクリスタル・パレスに3点も獲られたこと」です。序盤戦でぶっちぎりの降格候補だったクリスタル・パレスは、トニー・ピューリス監督就任後の勝率を5割まで上げ、現在はトップ10を伺う勢い。その戦いぶりは、「堅守・速攻・フィジカル重視」。33試合消化時点で失点39と、ニューカッスルやセインツ、トッテナムはもちろん、リヴァプールよりも失点が少ないという締まり屋である一方、得点24はノリッジしかライバルがいない、言い訳無用の最下位でした。エヴァートン戦の前までのリーディングスコアラーは、シャマフとパンチュンの5ゴール。チーム全体がスアレスひとりより少なく、いちばん点を獲っている選手がリヴァプールCBのシュクルテルより下という貧攻チームです。

エヴァートンの守備は、積極性も落ち着きも欠けていたと思われます。アーセナル戦での、アグレッシブできついプレスはどこへやら。22分、クリスタルパレスMFパンチュンの先制ゴールは、GKハワードが弾いたボールをゴール前でまわされて決められた、エヴァートンらしくない獲られ方でした。そして痛かったのは、後半開始4分という、負けているチームがいちばん気をつけなくてはいけない時間帯の追加点です。決めたのは、今季プレミアリーグは9試合めの出場で、シーズン初ゴールとなったDFスコット・ダン。CKが上がった瞬間ノーマークで、正面から頭で叩きつけられれば、GKハワードもお手上げです。73分の3点めは、決めたジュロームをほめるべき、見事な右隅へのシュートでしたが、直前にパンチュンに自由に持たせ過ぎました。エヴァートンの最終ラインは、堅くいこうとしすぎて、却って攻めやすくさせてしまったかもしれません。

61分、ミララスのクロスを左SBレイトン・ベインズが落とし、ネイスミスが決めたゴールはお見事。終了5分前には裏に飛び出したミララスがGKをかわして1点差に追いすがったのですが、反撃もそこまで。この敗戦で、エヴァートンはアーセナルにかわされ、5位転落。あまりにも痛いホームでの番狂わせとなりました。

さて、マンチェスター・シティのドローとエヴァートンの失敗で、プレミアリーグ上位の並びはどうなったでしょうか。

1位:リヴァプール         勝ち点77 残り試合4
2位:チェルシー          勝ち点75 残り試合4
3位:マンチェスター・シティ    勝ち点71 残り試合5
4位:アーセナル          勝ち点67 残り試合4
5位:エヴァートン         勝ち点66 残り試合4
6位:トッテナム          勝ち点60 残り試合4
7位:マンチェスター・ユナイテッド 勝ち点57 残り試合5

…マンチェスター・ユナイテッドの残り試合が多いのは、カップ戦で延期試合があったからではなく、対戦相手のハル・シティがFAカップで準決勝に残ったから、先週末のプレミアリーグ第34節がおつき合いで延期になったのですね(涙)。それはさておき、上位3チームはこんな状況になりました。

4月27日に行われるリヴァプールVSチェルシーの直接対決で、
リヴァプールが勝ち、残り試合を全勝すればリヴァプールが優勝
チェルシーが勝ち、残り試合を全勝すればチェルシーが優勝
ドローに終わると、リヴァプールが残り試合を全勝すれば優勝

今週末のプレミアリーグの結果次第で状況が変わる可能性はありますが、現状はリヴァプールとチェルシーの一騎打ちです。そして、アーセナルとエヴァートンは「完全にアーセナル有利」ですね。エヴァートンの残り試合は、ホームゲームはマンチェスターの2チーム、アウェイで戦うのは攻撃力があるセインツと、FAカップ決勝進出のハル・シティです。WBA、ノリッジ、ハル・シティ、ニューカッスルという顔ぶれのアーセナルが勝ち点でリードしているとなると、アーセナルがよっぽどひどい状態にならない限りは、逆転は難しいでしょう。

試合が終わるたびに、シーソーのように目まぐるしく状況が変わる今季のプレミアリーグ。最下位チームにエティハドでマンチェスター・シティが勝てず、エヴァートンもまた本拠地で中堅相手に7連勝をストップされるなどということがあると、来週の月曜日に自分が何をいっているのかすら、まったく想像できません。

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“2つめの事件はエヴァートン敗戦!一夜で変わったプレミアリーグ優勝&CL出場権争いの展望” への5件のフィードバック

  1. せお より:

    更新おつかれさまです。
    まさかのエバートン敗戦でした。ただアーセナルも怪我人が戻りつつあるとはいえ、最近あんまりいい試合ができてないので、WBAあたりに足元をすくわれないか心配です。

  2. makoto より:

    せおさん>
    アーセナル、視界が開けましたね。おっしゃるとおり、WBAはやっかいです。上位にも下位にも、同じように接戦に持ち込む不思議なチームです。

  3. ウィルシェア より:

    更新お疲れさまです

    いやーほんとにクリスタルパレスに感謝です。なんの期待もしてなかったので試合見ようとも思わなかったのですが笑

    これで自力でCL出場権獲得のめどがたちましたね。今後の試合のことも考えると大丈夫そうなのでひとまず安心です。
    今シーズンは前半戦良かったのですが毎年恒例の怪我人続出で順位を落としてしまいましたがFA優勝&CL獲得だとなかなかいいのではないでしょうか。これでまたいいのか悪いのか分かりませんがベンゲルさんの首の皮はつながりそうですね。
    全体的にみるとエミレーツの返済も終わり、財政的にも余裕が出てくると思うので本当にこれからに期待です!
    ニャブリ、ゼラレム、アイスフェルトなど次の世代にもいい選手が揃ってますからね。あとはどうにかいいFWをとってほしい……

  4. 菅楽 より:

    更新お疲れさまです
    クリスタルパレスの試合運びは素晴らしかったですねー
    これはシティとレッズも喰われるかもわからんですね(冗談抜きに
    スタリッジが復帰できない場合+ヘンダーソン出場停止
    勢いが止まっているシティ+ヤヤが復帰できない場合

    喰うまでいかなくてもドローの確率は高そうです

  5. makoto より:

    ウィルシェアさん 菅楽さん>
    クリスタル・パレスは、マガト監督就任後のフラムと並んで、「監督交代大成功2トップ」ですので、もうひと波乱、起こすかもしれないですね。アーセナルは、補強で先手を打てれば、来期はさらに期待できると思います。

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