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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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モイ―ズ監督解任で、飛び交う後任の噂…マンチェスター・ユナイテッドの来季監督を1点予想!【前篇】

マンチェスター・ユナイテッドがモイーズ監督の解任を発表してから、まだ数時間しか経っていないこのタイミングに、相当気の早い話であることは重々承知なのですが…。来季ヨーロッパ戦線のチケット獲得は、もはや風前の灯ですが、「ヨーロッパリーグ初優勝」「アヤックス、ユヴァントス、バイエルン・ミュンヘン、チェルシーに続く5クラブめの欧州3大カップ優勝クラブ(チャンピオンズリーグ、ヨーロッパリーグ、今はなきカップ・ウィナーズ・カップ)」などという記録は、もはやうれしくはありません。叶えてほしいことは、「昨年はちょっと、落としちゃいましたけどね」ぐらいの軽やかさで、来季のプレミアリーグで2年ぶりの優勝を悠然と勝ち取ること。そして、出来れば2016年の夏には、ビッグイヤーを手中にして歓喜するウエイン・ルーニー、香川真司、マタ、ジョニー・エヴァンス、フィル・ジョーンズ、ダニー・ウェルベックの姿に号泣することです。

というわけで、単刀直入にいきましょう。「モイーズ監督後のマンチェスター・ユナイテッドを立て直し、プレミアリーグ王者復権に導く監督は誰か?」というお話です。これに関して、イギリス紙「ミラー」が、おもしろい記事を掲載しています。大手ブックメーカーが「後任候補」として推している監督を10人紹介し、それぞれについて解説を加えているのです。なるほど、これは盛り上がりますね。解任報道の後、ギグス代理監督就任が発表されましたが、プレミアリーグ最後の4試合をどんな成績で終えたとしても、そのまま来季、ウェールズ人の青年監督が後を継ぐことはなさそうです。え?ギグスも来季候補のひとりなんですか!?

アンチマンチェスター・ユナイテッドの方のイチ押しは、解任されたばかりの今季の監督なのでしょうが、われわれサポーターはみなさんとは少しばかり、視点が違います。「ミラー」の記事は、各監督の紹介の域を出ていませんので、ここはひとつ、僭越ながら「ミラー掲載の後任候補に、私が寸評を加えて、最後に来季監督を1点予想」させてください。下記、評価はすべて私のコメントで、お名前の後の数字は大手ブックメーカーで実際についたオッズです。ではさっそく、ブックメーカー1番人気のこの方からどうぞ!

■ルイス・ファン・ハール監督(現オランダ代表)⇒4.5倍
【現実度=〇】   ご本人がプレミアリーグで監督をしたいと明言しており、
          既にマンチェスター・ユナイテッド関係者と会談したという報道あり。
【成功可能性=〇】 アヤックス、バイエルン・ミュンヘンと、異なる国のクラブで
          計7回のリーグ制覇経験あり。戦略家でチーム作りのポリシー明確。
【懸念ポイント】  バルサや最初のオランダ代表など、コケたときのハズし方がハンパない。
          トッテナムなど、他クラブからの引き合いも多い。
【総合評価=◎】  攻撃的で連携性の高いサッカーを構築でき、スター選手の扱いにも
          慣れている。ファン・ペルシは既に手の内。フツーに「有望」でしょう。

■カルロス・ケイロス監督(現イラン代表)⇒6.5倍
【現実度=×】    レアル・マドリードで5位フィニッシュは、モイーズといい勝負。
          「10ヵ月で解任」もまるで一緒。強豪クラブで実績のない、
          ケイロス監督を据えるなら代える意味なし。
【成功可能性=△】 サー・アレックス・ファーガソンのアシスタントコーチを
          4年、務めたのがウリで、クラブへの理解度は高いのですが…。
【懸念ポイント】  「マンチェスター・ユナイテッドの元コーチ」という触れ込みで、
          フラムを降格危機にさらしたミュレンステーン氏が思い浮かびます。
          監督として一流を仕切れるか疑問。名古屋グランパスでも失敗したのに…。
【総合評価=×】  今季と同じ失敗を繰り返すだけ、になるような気がします。

■サー・アレックス・ファーガソン元監督(前マンチェスター・ユナイテッド)⇒7倍
【現実度=〇】    「モイーズを薦めた責任」「ファン・ペルシや香川真司、
          子飼いの選手に対する
申し訳なさ」で動かされる可能性あり。
          現場大好きですしね。
【成功可能性=◎】 欧州は疑問ですが、「プレミアリーグで勝てばいい」という1本なら、
          絶対この方はそれなりの結果を出します。3位までには入るでしょう。
【懸念ポイント】  やはり、お歳を召しておられますので、体力的な不安はあります。
          そしてまた「チャンピオンズリーグに勝つための土台づくり」は
          できないでしょう。近年はよくも悪くも、目先を見過ぎる傾向があります。
【総合評価=〇】  「来季1年のショートリリーフ」なら、ありでは?

■ユルゲン・クロップ監督(現ドルトムント)⇒7倍
【現実度=△】   相次ぐ主力のバイエルン移籍に嫌気がさしているという話がありつつ、
          ご本人が「チームへの愛があるから残る」とおっしゃってます。
          実のところはわかりませんが、動くとしても、2015年以降?
【成功可能性=◎】 常時欧州で勝てるチームを創るなら、バイエルンをも困らせる
          有機的なサッカーを構築できる、この方が最適でしょう。
          フロントマンとしてマスコミ対応もうまく、長期政権向き
          香川真司も水を得た魚になると思われます。
【懸念ポイント】  ドルトムントの尋常じゃないケガ人の多さは、体力的な負荷のかけ過ぎ?
【総合評価=〇】  好きに選べるなら私のイチ押しなのですが、残留の意志が強そうなのと、
          バルセロナが札束攻勢かけてきそうなのが気になります。

…すみません。長くなりそうですので、続きは「モイ―ズ監督解任で、飛び交う後任の噂…マンチェスター・ユナイテッドの来季監督を1点予想!【後篇】」をご覧ください。次回、いよいよ1点予想です。

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