プレミアリーグがトップ10に5クラブ!アメリカ経済誌の「サッカークラブ資産価値ランキング」
レアル・マドリードは、ここ数年優勝こそないものの、チャンピオンズリーグでベスト4を継続。昨季もベスト4に入っており、高額の賞金や観戦料収入を獲得しています。アディダス社とのユニフォームサプライヤー契約は、2020年まで年間5200万ドル(約52億8800万円)、大口スポンサーのエミレーツ航空からは3900万ドル(約39億6600万円)の「荒稼ぎ」です。また、バルセロナが対前年23%増と価値を高める一方で、マンチェスター・ユナイテッドは11%減に終わり、今回は2位と3位がひっくり返りました。以下が、トップ10のクラブの顔ぶれです。
「フォーブス」掲載のサッカークラブ資産価値ランキング
1位:レアル・マドリード 34億4000万ドル(約3498億円)
2位:バルセロナ 32億ドル(約3254億円)
3位:マンチェスター・ユナイテッド 28億1000万ドル(約2858億円)
4位:バイエルン・ミュンヘン 18億5000万ドル(約1881億円)
5位:アーセナル 13億3000万ドル(約1352億円)
6位:チェルシー 8億6800万ドル(約883億円)
7位:マンチェスター・シティ 8億6300万ドル(約878億円)
8位:ACミラン 8億5600万ドル(約870億円)
9位:ユヴェントス 8億5000万ドル(約864億円)
10位:リヴァプール 6億9100万ドル(約703億円)
スペイン2強の次に目を引くのは、やはりプレミアリーグ勢の層の厚さです。トップ10に入っているのは、マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシー、マンチェスター・シティ、リヴァプールの5クラブ。さらにトッテナムが13位に入っており、上位20クラブの3割をプレミアリーグが占めています。この繁栄を支えているのは、昨季までの3年間で総額30億ポンド(現在のレートで約5130億円)にまで膨れ上がった莫大なテレビ放映権料。国内外にサポーターが多く、満員御礼の聖地アンフィールドを持つリヴァプールといえども、チャンピオンズリーグにまったく縁がない状態でトップ10に食い込むには、テレビの助けが必要です。来年はさらに、プレミアリーグ勢のランクUPが見込めます。プレミアリーグのテレビ放映権料は、2013-14シーズンから3年総額55億ポンド(約9400億円)にまで上がっており、リヴァプールがイタリア勢を抜き、トッテナムが12位のシャルケ04をかわす可能性は充分でしょう。
ちなみに、スペインといえば、直近で素晴らしい成績を残しているクラブがもうひとつあります。「アトレティコ・マドリードは何位ですか!?」と聞かれ、当たるまで帰れないとなると、多くの方がそれなりの時間を拘束されることになるでしょう。彼らの資産価値は3億2800万ドル(約334億円)で、何とトルコのガラタサライより下の17位!ここは、スペインの富が2強に集中しているという難しい問題よりも、チャンピオンズリーグの常連とかけ離れた資産価値しかないクラブが、2週間後に欧州の頂点を極めようとしているという明るい見方を優先しましょう。この大活躍は、「多額の移籍金を遣って大物選手を集めなくても、いいサッカーを続ければ欧州で勝てるのか」と、ヨーロッパ各国で上位をうかがう「中の上のクラブ」に勇気を与えますよね。
5月18日のバルセロナ戦に勝てば、リーガ・エスパニョーラ制覇。24日のチャンピオンズリーグに勝てば、ヨーロッパNo.1。対戦相手が、資産価値トップ2というのも盛り上がります。勝つためには大きな金庫とバロンドール獲得選手が必要なのか。コンセプトを貫いて、いいサッカーを継続すれば栄冠はつかめるのか。ヨーロッパにおける今季最大のサプライズ、アトレティコ・マドリードのチャレンジにも注目していきたいと思います。
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更新お疲れさまです。
ここ最近これだけプレミアは景気がいいのに欧州でいまいち結果が出てないのが悔しいですね。
せおさん>
そうなんです。結局、バイエルン、バルサ、レアル・マドリードに勝てない、ということなんですが。この数字見てると、マンチェスター・ユナイテッドのプレミアリーグ7位はやはりありえませんね(涙)