調子に乗って裏ベストイレブンも発表!「プレミアリーグ2013‐14・サプライズな11人」【後篇】
■センターMF:クリスティアン・エリクセン(トッテナム)
サプライズポイント⇒悪魔のFK、打つ手なしのドンピシャクロス
彼には、言葉はいりません。「天才」、そのひとことで充分です。壁スレスレを超えて、ゴールに向かって急激に落ちてくる悪魔のFK。サイドからドリブルで上がり、DFを抜き去らないのにいつの間にかふわりと上がり、アデバヨルのヘッドに吸い付くような軌道を描くピンポイントクロス。他クラブのDF陣は、彼の放つボールに何度、棒立ちになったことか。エリクセンのキックは、それ自体が常にサプライズです。
■MF:ロス・バークリー(エヴァートン)、ラヒム・スターリング(リヴァプール)
サプライズポイント⇒とにかく急成長
イングランド代表の将来を背負って立つ、活きのいい若手が出てきましたね。中央突破から思い切りのいいミドルを放つ20歳のロス・バークリーと、後半になっても速さが衰えず、何度となくサイドを切り裂くスピードスター、19歳のスターリング。両者とも、疲労がみえたら途中出場に切り替える、マルティネス&ロジャースの「育てる起用」に支えられ、今季一気に伸びました。イアゴ・アスパスが空回り、コウチーニョはなかなか調子が上がらず、攻撃陣がコマ不足に陥る寸前だったリヴァプールを救ったのは、スターリングの成長でしょう。一方、ネイスミス、ミララスとともに前線をかき回したロス・バークリーの貢献がなければ、ヨーロッパリーグ出場権はマンチェスター・ユナイテッドに与えられていたと思います。
■FW:ボニー・ウィルフリード
サプライズポイント⇒驚愕の身体能力
ルカクの身体能力は恐ろしい、と思っていたところに、その上をいくキャラが登場。プレミアリーグより格下にみられるオランダ・エールディビジですが、得点王の称号はダテではありませんでした。ボニーの凄さは、プレミアリーグNo.1のヘディングと、ノーステップでも一瞬で枠に飛び込む、ルカクには打てない超速ミドルです。PKスポットよりも遠くからGKが動けないヘディングシュートを決められるボニーがいれば、「とにかくクロスを上げれば何とかしてくれる」と、サイドのプレイヤーの仕事が一気にラクになります。ご本人は残留希望だそうなので、来季のプレミアリーグもスウォンジーには要注意です。
■サイドMF:アダム・ジョンソン(サンダーランド)
■番外編:コナー・ウィッカム(サンダーランド)
サプライズポイント⇒突如出現した「残留狙いの最強クラブ」
キャピタルワンカップ準決勝でマンチェスター・ユナイテッドを倒し、決勝でもマンチェスター・シティを後半途中まで苦しめたときから不穏な空気が漂っておりましたが、プレミアリーグ降格ピンチだったサンダーランドが、最後の最後でやらかしてくれました。マンチェスター・シティを顔まで真っ青にさせたドローに続き、チェルシーからはプレミアリーグ制覇を、マンチェスター・ユナイテッドからはヨーロッパリーグ出場権を奪い取ったジャイアントキリング。華麗な残留ストーリーの主役は、右サイドの斬り込み隊長アダム・ジョンソンと、最後の15試合で登場して5ゴールを決めたウィッカムのダブルキャストでした。プレミアリーグ上位クラブはサイドに好選手が揃っているので、アダム・ジョンソンのキャリアアップはないと思われますが、来季も彼らに足をすくわれたチームがタイトルから遠ざかることになりそうです。
というわけで、12人の選手を紹介してまいりましたが、最後に「MSP(Most surprise player)」を選出させていただきます。MSPは…アーロン・ラムジー!準MSPはマルティン・シュクルテル、ということでいかがでしょうか。若手の成長、新加入選手の衝撃も捨てがたいのですが、ここは「劇的ビフォー/アフター」のインパクトをとらせていただきました。サプライズイレブンのみなさん、感動をありがとうございました。来季も、新たな驚きをピッチで巻き起こしてくださいね!
今週は、プレミアリーグ2013-14の総括をさまざまなテーマでやらせていただいておりますが、残すところ、あと2本でございます。最後のお題は「最優秀監督」「10大ニュース」。よろしければ、今週末も「偏愛的プレミアリーグ見聞録」にぜひお立ち寄りください。
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だいたい誰が選んでも似た感じになるベストイレブンよりもこういうのが面白いですよね
個人的には
アデバヨール
Jロドリゲス エリクセン ミルナー
フラミニ マッカーシー
ギブス コロトゥレ ロブレン ドビュッシー
マーシャル
でしょうか
今年はサウサンプトンとエバートンに良い選手が多かったですね!
特にロブレンにはすごく共感です。リヨンではミスが多いDFだと言われてましたが、サウサンプトン躍進の立役者だと思いました。
森さん>
センターがシブいですね。
がうしょさん>
ロブレン、うまくプレミアリーグになじめましたね。トッテナムの選手が適応に時間がかかったのに対して、セインツはスムーズです(ガストン・ラミレスは苦労していたようですが)。そのあたりにも、監督力あるいはクラブの力みたいなものが働いているのかもしれません。