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契約は3年…マンチェスター・ユナイテッドの新指揮官にファン・ハール氏就任!

ついに決定です!マンチェスター・ユナイテッドは、昨日、公式サイトで新監督にルイス・ファン・ハール現オランダ代表監督を迎えると発表。オランダ、スペイン、ドイツで成し遂げてきた彼の数々の偉業を称えています。前任者のデヴィッド・モイーズ氏が6年契約だったのに対し、ファン・ハール監督は3年。リオ・ファーディナンド、ヴィディッチといった従来の柱が去り、ヨーロッパでのゲームがない来季は、新しい土台作りをしながらプレミアリーグ4位内を確保。2年め以降、プレミアリーグとチャンピオンズリーグを勝てるチームをめざす、といったシナリオになると思われます。

いちばんのポイントは「3年契約」でしょう。マンチェスター・ユナイテッドの経営陣は、ファン・ハールのショートリリーフでチームを立て直したら、その後はクラブOBにバトンタッチして、新たな長期政権を築いていくと考えているものと思われます。そのファーストチョイスは、ファン・ハール監督就任と同時に引退とアシスタントコーチ就任が発表された、ライアン・ギグスであることは間違いありません。「プレミアリーグで監督をやりたい」と公言していた62歳のオランダ人監督にとっては、今回のチャレンジが監督としての最後のキャリアになるのではないでしょうか。

最近、サッカーを観始めた方にとっては、ファン・ハールという名前はピンとこないのかもしれませんが、簡単に紹介すれば「当たりハズレの多い監督」です。彼が勝ちえたものを3つ挙げるとすれば、最強アヤックスでのエール・ディビジ&チャンピオンズリーグ無敗優勝、中堅クラブAZの28年ぶりのリーグ優勝、バイエルン・ミュンヘンでのリーグ&カップダブル制覇とトレブル寸前までいったチャンピオンズリーグ準優勝(このときの優勝は、モウリーニョのインテルでした)。逆に大失敗は、サポーターと険悪になったバルセロナのオランダ化(このときのアシスタントコーチはモウリーニョでした)と、2002年の日韓ワールドカップの出場権を逃したオランダ代表での失態です。機能的なチームを構築する手腕に優れている一方で、規律に厳しく頑固な性格がときに災いし、クラブや選手と揉めてチームの不振を招くといったこともありました。ちなみに、母国オランダ以外で長期政権を築いたことは1度もありません。

昨季、マンチェスター・ユナイテッドの指導者に求める条件として、私がいっていたのは「欧州で勝てるサッカーを構築できる監督」「欧州で戦った経験がある監督」ですので、ファン・ハール氏の就任には異論・懸念はありません。この時期に就任発表ができたのはポジティブで、4試合を残してモイーズ監督を解任した甲斐もあったというものでしょう。ベテランCB2人が去ったチームは今が節目。エヴラもチームを去る可能性が高く、ファン・ペルシやキャリック、ナニ、アシュリー・ヤングも長くはないはずです。であればなおさら、ファーガソン時代の遺産にとらわれずに大いにチーム改革をしていただいて、新しいマンチェスター・ユナイテッドの姿を明確にしていただければと期待しています。

さて、香川真司はどうなるでしょうね。私は、モイーズ続投なら、居場所のないチームからの脱出をお勧めしましたが、ファン・ハールが戦力外と見做さない限りは、マンチェスター・ユナイテッドに残ってリトライしていただければ、と思います。トルコやセリエAなどの「レギュラーは獲れるけど欧州では勝てない」ような中の上のクラブで細く生きるより、欧州の頂点への復帰を本気でめざすトップクラブで目いっぱいチャレンジしてほしいな、と。日本には、「ファン・ハールは香川真司は使わないのでは」と報道しているマスコミも多いようですが、選手の顔ぶれをみてサッカーをチューニングする監督ではあるので、戦う前から悲観的にならなくてもよいでしょう。

さあ、新体制の船出です。まずは、懸案のセンターMFやCB、左SBにどんな補強をかけるかですね。ベテラン監督の就任が決まった今となっては、ギルCEOなき後のフロントのほうがむしろ心配ですが、昨季のように移籍市場で後手を踏むことのないよう、ロケットスタートを決めていただければと願っています。

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“契約は3年…マンチェスター・ユナイテッドの新指揮官にファン・ハール氏就任!” への2件のフィードバック

  1. ダプ より:

    まあ、いろんな報道が出ていたのでファンハールで決まりかなって思っていたので異論はないです。
    ただ心配なのは、ファンハールがコメントで「私の中でのキャプテンはファンペルシーだ。私と同じ哲学を共有してる。」などの発言しているので、ギグスが引退し、ベテランがチームを去るので、実質クラブの象徴はルーニーしかいないし、本人も次期キャプテンに乗り気なのに、そのルーニーと揉めそうってところです。

    また香川について心配されているひとは(私もその一人です)、ファンハールはサイドにはロッベンのようなドリブラーを置き、トップ下の選手を排除したことも多々あるからです。仮に433だとしてもトップ下の位置の選手には得点力を求めるそうなので、今季香川は0ゴールなのでちょっと心配です。バルサでのイニエスタのようにインサイドハーフができれば、まだ使ってもらえる可能性はあるかな?

  2. makoto より:

    ダプさん>
    ファン・ハールさん、そんなこといってましたか。確かにちょっと心配ですね。とはいえルーニーは重宝されるとは思いますけどね。どこでもできるし、ポジションどりがうまいので。

    香川真司は、ワールドカップできちんとプレゼンしないといけませんね。日本代表でゴールを奪ってアピールできれば、道が開けるのではないかと思われます。

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